2018年2月2日金曜日

枦と櫨に関して(訂正)

「枦」と「櫨」に関しては今までも何回か取りあげてきました。
http://new5g00.blogspot.jp/2015/02/blog-post_22.html
http://new5g00.blogspot.jp/2013/08/blog-post_27.html

「炉」の旧字体として「爐」が挙げられていることから「芦」や「鈩」と同様に「枦」も同じように扱ったのです。

「枦」と「櫨」は異体字の関係にあるのですが、調べていくうちにあまりにも異なっていることが分かりました。

今回、取りあげるのは「枦田」と「櫨田」です。
「枦田」は鹿児島県を中心として全国に6件。
対して「櫨田」は埼玉県を中心として全国に15件です。

「櫨田」は「実在苗字(名字)辞典」で「うつぎだ★>うつぎた(はしだ)」となっていましたが、調べた印象では「はしだ」という読みは見つかりません。
(「★」は難読を表すマークです)
すなわち「櫨田」は「うつぎだ」と読むと考えて良いのです。

「枦田」は「はしだ」と読みます。
https://www.facebook.com/miki.hashida.5
こちらは「うつぎだ」という読みはないようです。

集中している地域が異なっているうえ、読み方も異なることが多いようです。

もちろん中には「枦元」と「櫨元」、「枦川」と「櫨川」のように読み方も同じで、集中している地域も重なっている苗字もあるので、一概にはいえないのかもしれません。

さんざん悩んできた問題ですが、「枦」と「櫨」は分けようかなと思います。

「炉」に関しては旧字体の「爐」が用いられているケースがそもそもないので問題ありません。
その他、「芦」と「蘆」、「鈩」と「鑪」、「舮」と「艫」が類似の漢字と挙げられます。
これらを全て分けるとなると、相当に大がかりな変更となります。
慎重に検討しようと思います。

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