2020年9月30日水曜日

柗に関して

 以前、「杉」の異体字である「杦」をどうするかでだいぶ悩んでいました。

結局、「杦」を「すぎ」と読むことってそれほど知られていないのではないかと思い、分けることにしました。

「実在苗字(名字)辞典」など他のサイトでは分けていないことが多いですね。


今回の「柗」も同じです。

JIS第3水準で、「松」の異体字です。


例えば「村柗(むらまつ)」という苗字があります。

https://www.facebook.com/e.kikugawa/posts/2018801791489991/

http://murakami-kasei.co.jp/


これも悩みますね。

何しろ「松」を用いた苗字は「杉」よりもずっと多く1,000種類以上もあるうえ、「枩」というJIS第2水準の漢字は分けているんですよ。


まずは、「杦」のときと同じように「松」を用いた苗字のうち、10,000人以上のものを検討しておこうかと思います。

五十音順で、「赤松」、「植松」、「小松」、「小松崎」、「小松原」、「重松」、「末松」、「高松」、「永松」、「久松」、「平松」、「松井」、「松浦」、「松尾」、「松岡」、「松川」、「松木」、「松坂」、「松崎」、「松沢(松澤)」、「松下」、「松島」、「松田」、「松谷」、「松永」、「松野」、「松葉」、「松橋」、「松林」、「松原」、「松村」、「松本」、「松元」、「松山」、「村松」、「吉松」、「若松」です。


予想通り、これだけで30種類以上もあります。

うんざりしますが、仕方ありません。

「柗」を用いた苗字を発見して一覧表に出ていなかったとき「新発見だ!」と喜んでしまう方がいたとして、「柗」は「松」の異体字でJIS第3水準だから「松」にまとめているんだよと言っても仕方がないでしょう。

次回は、調べた結果を出します。

2020年9月29日火曜日

杪谷に関して

 「杪」はJIS第2水準の漢字です。

この漢字を用いた唯一の苗字が「杪谷」です。

第2水準なので、ウェブの「写録宝夢巣」でも確認できます。

全国で5件。

福井県で3件、大阪府で2件でした。


「実在苗字(名字)辞典」では「ほえたに>ほいたに」となっていました。

http://www.mori-net.org/roudokukai.htm


人数のある苗字であれば「ほえたに」と「ほいたに」を分けるべきですが、全国で5件なら分けなくても良いでしょうね。

ウェブで発見できた方は「ほえたに」ばかりでした。

2020年9月28日月曜日

𣘸に関して

 「𣘸」はJIS第4水準の漢字です。

wiktionaryには下記のようにありました。

https://ja.wiktionary.org/wiki/%F0%A3%98%B8


苗字としては、この一文字で「べんど」もしくは「べんどう」と読むそうです。

兵庫県に由来があるようですが、現在は北海道に多いようです。

”淡路島の方言で「ヤブニッケイ」を意味するベンドが庭にあった住民が称したと伝える”という記載がありました。

http://www8.plala.or.jp/tu-tat/sub11.html

https://www.town.tsubetsu.hokkaido.jp/20machizukuri/50kyougi/2007-1026-0944-2.html


「べんど」か「べんどう」かを決めなくてはいけませんが、上記の方は「べんど」となっているので、そうしておきます。

2020年9月27日日曜日

平碰に関して

 「平碰」は「ひらばえ」と読みます。

https://www.facebook.com/kakushou.hirabae

「碰」はJIS第3水準の漢字です。

大分県に多い苗字だそうです。


「碰」は「石」+「並」のようですが、微妙に異なります。

https://ja.wiktionary.org/wiki/%E7%A2%B0


実際に「石」+「並」という漢字があるかも調べたのですが、なさそうでした。


(追記)

スマートフォンから今回の文章を読んでみたのですが、「碰」が「石」+「並」で表示されており、ちょっと意味の分からないものになってしまいました。

2020年9月26日土曜日

𥞩井に関して

 「𥞩井」は「ひびい」と読みます。

「𥞩」はJIS第4水準の漢字です。

この漢字を用いた苗字はこれしかないようです。

https://www.schoolweb.ne.jp/weblog/index.php?id=2310113&type=2&date=20150312&category_id=6393


愛知県に由来があるようです。

この苗字で検索すれば他にも何人か見つかります。

読み方も確認できます。

2020年9月25日金曜日

日竎に関して

 「竎」はJIS第3水準の漢字です。

この漢字を用いた唯一の苗字が「日竎」です。

「ひび」と読みます。

大阪府に由来があるそうです。

https://www.fpu.ac.jp/faculty_members/hibi.html

2020年9月24日木曜日

大极と极木に関して

 「极」はJIS第3水準の漢字です。

この漢字を用いた苗字として「大极」と「极木」がありました。

「大极」は「おおなぎ」と読みます。

千葉県に由来があるようです。

http://shiribeshi-i.net/tatsujin/15761/


対して「极木」の方は岩手県に由来があり、「またのき」と読みます。

まるで読み方が違いますね。

https://www.facebook.com/naoko.matanoki

http://icf4717.or.jp/artist_matanokiayumi/


実は「実在苗字(名字)辞典」には「またのき」と読む苗字がもうひとつ載っています。

「級木」です。

「极木」が約20人なのに対し「級木」は約30人となっていました。

にも関わらず、ウェブ上ではなかなか見つかりません。

「平成名前辞典」ではヒットしたので幽霊苗字とまではいえないでしょうが…。