2015年4月14日火曜日

上篭と上籠に関して

「篭」と「籠」は異体字の関係にあります。
「籠」の方がJIS第2水準になります。
ですから、このふたつは同じものと考えています。

「苗字の読み方辞典」では「上篭」は「うえごもり」、「上籠」は「うえごもり>うわごもり」となっていました。
実数でいうと、「上篭」が170人で「上籠」が440人となっていました。
ともに大半が鹿児島県に限局していたため、もとは同じものなのでしょう。

「苗字の読み方辞典」を信じるなら、この時点で「上籠」に対する「うわごもり」という読みは44人以上220人未満となります。
すなわち、「上篭」と「上籠」をまとめた610人で考えるなら、おそらく「うわごもり」という読みも1割以上はいるのではないかと思うのです。
それなので、この時点で「上篭・上籠」は「うえごもり>うわごもり」としておきます。

そして実は、他にも「かみごもり」、「かみかご」、「うえかご」という読みを新たに発見しました。
これらは全て新規の読みということになります。
3つも同時に見つかるというのはなかなか無いことです。

2015年4月13日月曜日

枝光に関して

「枝光」は「えだみつ」と読むことがほとんどのようです。

「苗字の読み方辞典」で「えみつ」という読みが載っていたのですが、なかなか探せませんでした。
facebookでもひとりくらいしか見つからず、これだと実在すると言い切るのが難しいです。

こちらの方が「えみつ」という読みで見つかりました。
http://www-cc.gakushuin.ac.jp/~19920096/toshima/2013/sum-kumin13/HTML_13sum/rel033.html

こういう陸上競技のフリガナは当てにならないことが多いのですが、複数のところで「えみつ」となっており、「えだみつ」となっているのはほとんど見あたらなかったので、これは大丈夫だろうと考えました。

2015年4月12日日曜日

洞田に関して

「洞田」は「ほらた」という読みで載せていました。
ちょっと難読かなと思いますが、この読みしか見つかりませんでした。

「どうだ」と読みそうですが、最初に探したときは見つかりませんでした。

このたび、「どうだ」という読みの実在を教えていただきました。
http://men-vi.com/stf0006843/

これは確かだと考え、追加しました。

2015年4月11日土曜日

小木に関して

「小木」は「おぎ>こぎ・(しょうき)」という読みで載せていました。

これだけでも意外に読み方が多いなと思っていましたが、「苗字の読み方辞典」の更新情報に「こぼく」という読みが出ていました。

探すと数人がヒットするので、間違いないと思い、追加しました。
https://www.facebook.com/i.koboku

2015年4月10日金曜日

五十子に関して

「五十子」は難しい苗字です。
集中している地域がかなり分散しています。
東京都町田市、埼玉県狭山市、滋賀県東近江市、三重県伊勢市、福井県鯖江市に分かれています。
大きく分ければ東京都付近と滋賀県付近の2ヶ所なのですが、それぞれで更に限局した地域に分かれているのが面白いところです。

「苗字の読み方辞典」では「いらご★・いそこ・いかご>いらこ・いがっこ★(いそご)」となっていました。

濁点の有無は気にしていないので、「いらご」と「いらこ」、「いそこ」と「いそご」も同じものと考えます。

もちろん「いらご」、「いそこ」、「いかご」は全て実在を確認できました。

静岡県磐田市には「五十子(いかご)」という地名がありました。
埼玉県本庄市には「五十子(いかっこ)」という地名がありました。

苗字の集中している地域と微妙に異なっているのが、面白いところです。
facebookで見た限りでは、「いかご」が滋賀県付近に多く、「いらご」と「いそこ」は関東に多い印象でした

そしてやはり「いがっこ」という読みもあるんですね。
こちらも滋賀県付近に多いようです。

「いかご」と「いがっこ」をどう扱うかは悩みました。
濁点だけの違いではないですからね。
(ちなみに地名でもある「いかっこ」は見つかりませんでした)

一定数もあるようなので、「いがっこ」は別扱いにしておこうと思います。
 

2015年4月9日木曜日

立浪に関して

「立浪」をウェブで検索すると、元プロ野球選手が真っ先に出てきます。
この方は「たつなみ」さんです。

ただ実際には「たちなみ」という読みが多く、「たつなみ」はその次になります。
有名人が出ると、その読みが最多のような気がしてしまう例ですね。

「安室」も「あむろ」ではなく、「やすむろ」という読みが多いというのもそうです。


「立浪」で「たちなみ」と「たつなみ」という読みがあるのは確認できました。

「苗字の読み方辞典」を見ると、他に「たてなみ」という読みが出ていました。
根拠として下記のページを出していました。
http://www.city.ishikari.hokkaido.jp/soshiki/h-chiikis/3356.html

もうひとつ下記でも出ていました。
http://dns1.city.ishikari.hokkaido.jp/uploaded/attachment/9708.pdf

facebookで、ひとりだけ「たてなみ」という方がいました。
この方も上の方と同様に北海道石狩市の方でした。
https://www.facebook.com/tatenami.maasa

ただ気になるのは、この方の友達欄に「立浪」と書いて「たつなみ」と読む方がいることです。
漢字が同じで読み方が異なる知人が偶然にいたか、どちらかの読み方が正確ではないかのどちらかしかないとは思います。

こういうのは悩みますね。

ただ一番上で挙げている「立浪(たてなみ)」さんをフルネームで検索し、他の読み方がないか探しても見つからないんですね。
この方は「たてなみ」としか思えないです。
それなので、「たてなみ」という読みも実在すると考えて追加します。

2015年4月8日水曜日

飯伏に関して

「飯伏」は「いぶし」と読むことが多く、次に多いのが「いいぶし」です。
微妙な違いですが、分けています。

「飯」という漢字を「い」と「いい」に分けているのは、今のところ他に「飯泉」だけです。
「飯泉」も「いいいずみ」よりも「いいずみ」の方が多い読みになります。
当初は他の「飯」とつく苗字もいろいろと分けていたのですが、実在が疑わしくなったので、削除してしまいました。
基本的には「飯」は「いい」と読むようです。

例えば「ibushi」とあれば、「いいぶし」ではなく「いぶし」と読むものだと思っていたのですが、意外に「いい」という言葉を「i」だけで済ましてしまうひともいるようで、アルファベットからだけでは区別ができないことが分かったからです。

「飯伏」の場合は、ひらがなで確認できました。