2014年5月14日水曜日

相島と相木と相浦に関して

「相島」は「苗字の百貨店」で「あいじま・あいしま(おおしま)」となっていました。

「相島」を「おおしま」と読むのは難しいなあと思い、調べていきました。

まず、「あいじま」ですが、これはもちろん実在します。
ただし、「あいしま」の方が多いか、同程度ではないかという印象でした。

「おおしま」という読みも稀少ながら、ありそうでした。


ちなみに「相嶋」は「あいじま・あいしま」となっており、それ以外の読み方はなさそうでした。


「相木」も同様に「あいき(おおき)」となっていました。
こちらも「あいき」、「おおき」ともに実在しているようです。


ここで悩んだのが、「相」は「おお」で良いのか?ということです。
調べてみると、微妙です。
「相島」と「相木」のどちらでも、「おお」と名乗っていそうな方と「おう」と名乗っていそうな方がいました。

下記のページで見ると、「相」が苗字で用いられるときは「おう」となっていて「おお」とはなっていません。
http://moji.tekkai.com/zoom/%E7%9B%B8/page.html

「相」を「おお」と読む根拠が分かりませんでした。
音読みでは「そう」か「しょう」ですから、「おう」と読む方が自然なのかなとも思いました。


とりあえず、これらのことから「相島」は「あいしま・(おうしま)」、「相木」は「あいき・(おうき)」としました。


「相浦」は「あいうら>あいのうら(さうら)」となっていました。
こちらの方は分かりやすいですね。
全て実在を確認できました。
「相模(さがみ)」が有名なので、「さうら」も読めないことはないです。

念のために「相浦」で「おううら」とか「おおうら」とか、それに類する読みがないかもチェックしましたが、見つかりませんでした。

2014年5月13日火曜日

伊集に関して

本日は「伊集」です。

一見、簡単そうです。
「いじゅう」としか読めません。

ウェブの「写録宝夢巣」で見ると、全体の9割が沖縄県に集中しております。
最近は沖縄県の苗字の読み方で悩むことが多いです。

下記のように「伊集(イジュ)」の花というものがあるそうです。
「伊集(イジュ)」というのは「ヒメツバキ」の沖縄県内の別名だそうです。
http://www4.ocn.ne.jp/~uutaxi/p_ijyu1.htm


そして「苗字の百貨店」では「伊集」は「いじゅ>いじゅう・いず・いしゅう」となっていました。
これもまた悩ましいです。

検索してみると、全ての読みが見つかります。
これは読み方が4つある苗字と考えるべきでしょうか?

まず、「発音してみて、あまり違いがない読み方は同一と考える」という原則からすると、「いじゅ」と「いず」は同じであるような気がします。
また「濁音の有無にはこだわらない」という原則から考えると、「いじゅう」と「いしゅう」も同一とすべきではないかと考えます。

「狩野」のときにさんざん悩んだ「かの」と「かのう」を別にすべきかどうかという問題ともつながりますが、「いじゅ」と「いじゅう」は同一ではないか?ということも考えるべきです。

そうやって今までの原則を延々と考えていくと、「伊集」の読みはひとつしかないのではないか?という気になります。
実際には「いじゅ」と「いしゅう」は発音してみると全く違う気がするのにです…

これは悩みます。
結論が出ません。

とりあえず「伊集」は「いじゅ」としておきます。
併記して「いじゅう・いしゅう・いず」としておきます。
分ける必要が出てきたら、修正するかもしれません。

2014年5月12日月曜日

五百蔵に関して

「五百蔵」はいかにも珍しそうな苗字です。
全体で1,600人ほどなので、割と珍しい方だと思います。

読み方は「いおろい」です。

「八百」を「やお」と読むことを考えれば、「五百」を「いお」で問題はないでしょう。

旧仮名使いで「八百」を「やほ」、「五百」を「いほ」と書いていたというのも問題ないことです。

他の稀少な読み方として「いおくら」があります。
これは確認できました。

前後しますが、「苗字の百貨店」では「いおろい>いよろい(いおくら・いほろい)」となっていました。

これまでの例にならうと、やはり「いよろい」と「いほろい」はほとんど発音した印象が「いおろい」と変わらないのです。
数がある程度あれば良いのですが、「いよろい」も「いほろい」も「いおろい」に比べると圧倒的に少ないのです。
わざわざ別の読み方であるとする意味はないと考えます。

「五百蔵」は「いおろい(いおくら)」だけとしたいと思います。

2014年5月11日日曜日

雨谷と青葉に関して

「雨谷」は「苗字の百貨店」で「あまがい・あめがい>あまや・あまたに(あまがや・あめたに)」となっていました。

1,800人ほどの苗字なのですが、ずいぶんと読み方が分かれています。
全て実在も確認できました。

念のために他の組みあわせ(「あめや」と「あめがや」)も検索してみましたが、それらは見つかりませんでした。

ひょっとして「雨」を「う」と読むのはないか?と思い調べたところ、「うがい」と読む方を発見しました。
これは驚きでした。
もちろん新規の読みです。

「うがい」も含めると全部で7種類。
かなり読み方が多様な方ではないでしょうか。


「青葉」は簡単そうですよね。
「あおば」と読みます。
他に読み方はなさそうですが、なんと「ときわ」という読みがありました。
まさか?と思って調べてみましたが、実在も確かなようです。

これは読めないです。
いったいどのような由来があるのでしょうか?

2014年5月10日土曜日

小計

2,000人以上いる苗字の整理が終わりました。

ここまでの合計は9,730種類になりました。

3,000人以上いる苗字の整理が終わったのが2ヶ月前で、その時点で9,049種類だったので、700種類しか増えていません。
かなりペースが落ちています。

全部で10万種類あるとしたら、まだ1割。
8万種類だとしても2割も終わっていません。

ただ、扱っている苗字をみてもらえば分かりますが、ほとんどのひとが出会ったことがないような苗字の検討ばかりになっています。

次は1,500人以上2,000人未満の苗字で読み方が複数のものを全て整理していきます。
1,000人以上2,000人未満を一気に整理しようと思ったのですが、かなり膨大な数になりそうなので、細かくやっていこうと思います。



再宣伝しておきます。

「日本の苗字を数えるHP」
https://sites.google.com/site/ribennomiaoziwoshueruh/

「日本の苗字を数えるHP」の掲示板
http://9312.teacup.com/myoji/bbs

2014年5月9日金曜日

良知と吉次に関して

「良知」と「吉次」は、ともに苗字ではありますが、ファーストネームとしてもありうるものです。
そのため、かなり探しにくかったです。


「良知」は「らち」と読むことがほとんどです。
稀少な読みとして「りょうち」というものもありました。
このふたつは確認できました。

もうひとつ、「苗字の百貨店」で「よしとも」というのがありました。
実在しないともいえないのでしょうが、検索してもファミリーネームの方ばかりがひっかかってきてしまいます。
諦めていましたが、手持ちの電話帳で調べると、「よ」の欄にありました!

「吉留」と「吉中」の間でした。
「よしとも」は実在していると考えて良いと思います。


「吉次」はどうでしょうか?
「よしつぐ」と読むことが多く、稀少な読みとして「よしつぎ」もありました。

こちらも、もうひとつ「きちじ」という読みが載っていました。
こちらも調べていくとファーストネームばかりがひっかかってきます。

facebookでは、ひとりだけ「吉次」と書いて「きちじ」と読む方を発見しました。
ただ、ひとりしかいません。

本名のようですが、ひょっとして…という疑いが残ります。
ウェブ上であれこれと探したのですが、確定できる証拠が見つかりませんでした。

とりあえず、「きちじ」は保留にします。

2014年5月8日木曜日

米野と米丸と米元に関して

今回はどれも似たような苗字です。

「米」が苗字として使われるときは「よね」と読むことが多いですが、「こめ」と読むこともそれなりにあります。

「米野」も「よねの」が多く、次に「こめの」があります。
稀少な読みとして「めの」というものもあります。
いずれも実在を確認できます。


「米丸」は「よねまる」と読みます。
「苗字の百貨店」では「こめまる」という読みも載っていましたが、こちらは実在を確認できませんでした。


「米元」は「よねもと」が圧倒的に多いようです。
「こめもと」も稀少な読みですが、確認できました。