2015年2月28日土曜日

生原に関して

「生原」は「いくはら」か「はいばら」と読むことが多いようです。

「いくはら」とは読めますが、「はいばら」と読むのは難しいです。

他に「いきはら」という稀少な読みも確認できました。
これも読めますね。

更に「苗字の読み方辞典」では「おいはら」という読みも見つかりました。

下記に「おいはら餅店」の「生原」さんが出ています。
http://www.kitanippon.co.jp/contents/appear/24/664.html

この「生原」さんを何と読むかは分かりませんが、おそらく「おいはら」で良いのでしょう。

facebookでは下記の方が「生原」で「おいはら」と読んでいます。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100005415376894

以上から、実在する読みだと判断して良いでしょう。

2015年2月27日金曜日

服巻に関して

「服巻」は佐賀県と福岡県に集中している苗字です。

「はらまき」と読むことが多いですが、「ふくまき」もかなりあります。
元々が「はらまき」で、「ふくまき」に読み替えた方も多いのでしょうね。

「服巻」で「はらまき」とは読めないですから。

「服」を「はら」と読むのは、「服部(はっとり)」からの応用のようですが、かなり難しいです。
「服部(はっとり)」はメジャーなので、誰でも読めるでしょうが…
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%8D%E9%83%A8


似たようなものに「服田(はった)」、「服藤(はらふじ)」などがあります。

集中している地域としては、「服部」と「服田」は愛知県、「服藤」は愛媛県でした。

2015年2月26日木曜日

羽角に関して

「羽角」は「苗字の読み方辞典」で「はすみ」となっていました。

もちろんその読みはあるのですが、他にないかと探してみたところ、「はかく」という読みを見つけました。
http://www.kamiya-law.com/a05_profile.html

新規の読みです。

ひと通りしか読み方が知られていない苗字というのは、自分で疑わないと別の読みを探す気にならないので、おそらくこれまでにも抜け落ちているものがたくさんあるんでしょうね。

2015年2月25日水曜日

孕石に関して

「孕石」は「はらみいし」と読みます。
「苗字の読み方辞典」にもそのように載っていました。
いちど聞けば、読めそうですね。
いきなり漢字だけを見ると、難しそうですが。

これ以外に「はらいし」という読みを発見しました。
http://www.marrow.or.jp/okinawa/caravan/caravan19.html

facebookでも何人か確認できるので、追加しました。
これは新規の読みです。

2015年2月24日火曜日

羽二生に関して

「羽二生」は「苗字の読み方辞典」で「はにう・はにゅう」となっていました。

これはほぼ同じ読みだと考えます。
どちらが多いのか調べてみましたが、「はにう」の方が多いようです。
読みとしても自然ですし、私としては「はにう」のみを採用することとします。

2015年2月23日月曜日

枦山と枦木に関して

「枦」と「櫨」を分けるかどうか悩んでいるので、引き続き検討します。

「枦」のつく苗字で800人以上のものは「枦」の一字姓以外には「枦山」と「枦木」があります。

「枦山」は「はしやま」か「はぜやま」、「枦山」は「はしのき」か「はしき」、「はぜぎ」、「はぜのき」という読みがあります。
(濁点の有無は気にしていないのですが、「はし」を「はじ」と読むものも多いです)

「枦」を「櫨」に置き換えても読みは増えません。
「枦山」も「枦木」もいずれも鹿児島県に集中している苗字で、「櫨」に置き換えても鹿児島県に多いという事実は変わりません。
そして「枦」の方が圧倒的に数が多いです。

「枦」の一字姓も鹿児島県に集中していましたし、どうやら「枦」を用いた苗字は鹿児島県が元のようです。
(全てかと訊かれると自信はないですが、ほとんどはそうなのでしょう)
「枦」がJIS第2水準なので、一部は第1水準の異体字である「櫨」に置き換えたのかもしれません。


そういえば、ここまでで唯一、JIS第3水準の漢字を用いるしかなかった「棈」という漢字も鹿児島県に集中しています。
鹿児島県独特の苗字(というか漢字)が多いという事実に気づきました。


これらを考えると、「櫨」の一字姓が愛知県に集中しているという事実はあり、これが別のものであることは確かだと思いますが、それでも「枦」と「櫨」はまとめておくべきだと考えました。

2015年2月22日日曜日

枦と櫨に関して

「枦」と「櫨」に関しては以前に検討しました。

http://new5g00.blogspot.jp/2013/08/blog-post_27.html

「炉」の旧字体が「爐」であることから、同じように「枦」と「櫨」という異体字の関係にある漢字もまとめてしまったのです。
以前の文章を下記に抜粋します。

ややこしいのは簡単に見える「枦」がJIS第2水準で、「櫨」の方が第1水準だということです。
「櫨」というのはウルシ科の落葉樹だそうです。
「はぜ」と読みます。
落葉樹として用いる場合は、もっぱら「櫨」の漢字を用います。

苗字としてはどちらもあります。
例えば一字の「櫨」という苗字。これは愛知県に集中しています。
「枦」一字の苗字は鹿児島県に集中しています。
読みはいずれも「はじ」であることが多いです。
集中している地域が異なっているので、元から違うのでしょう。

読み方としては「はぜ」が多いのですが、「はじ」や「はし」という読みもあります。
一部では「うつぎ」と読むものもありました。

これは改めて考えても難しいです。
「枦」だけの一字姓と「櫨」だけの一字姓では集中している地域が違うので、明らかにもともとが異なっているのです。
これをまとめて良いのか?

また「苗字の読み方辞典」でも「枦」は「はし>はぜ(はじ)」、「櫨」は「はじ・はぜ>はし」でそもそも多い読み方が異なっています。

まず、以前に書いた「うつぎ」という読み方に関しては、確認がとれませんでした。
「苗字の読み方辞典」でも削られていますから、実在していないと判断すべきでしょう。

実数として「枦」が620人、「櫨」が350人となっていました。

異なる読み方があるとまではいえないので、現時点では分けるところまではしないことにします。
(他の苗字を調べていく中で、分けるようにするかもしれませんが)
読み方としては「はし」と「はぜ」のふたつにしておきます。
「はじ」は「はし」に濁点がついた形というふうに考えておきます。

2015年2月21日土曜日

丹生谷に関して

「丹生谷」はこれまでも何度も検討してきた「◯+生」型の苗字です。

「苗字の読み方辞典」では「にゅうのや★>にぶや(にぶたに・にうのや・におのや・にうや・にゅうや)」となっていました。
愛媛県に過半数が集中している苗字です。


ちなみに「丹生」は「にう」、「にぶ」が多く、他に「たんせい」、「にお」、「たんしょう」を載せています。
「丹生」の場合は大分県に最も多いのですが、関東にも関西にも集積があります。

「丹生」の場合、「◯+生」の苗字の特徴的な読みである語尾が「+yu」となる読みが少ないということがいえます。

「柳生」や「桐生」、「羽生」などは全てそれです。
別に「やぎう」や「きりう」、「はにう」という読みもあるのですが、少数派です。
「丹生」の場合は「にゅう」という読みがないわけではないのですが、圧倒的に「にう」が多いので、「にゅう」という読みは「にう」に併記しているだけにしています。

本題に戻って「丹生谷」はどうでしょうか?
「にゅうのや」と「にぶや」の実数が多いのは確かなようです。

「にうや」に関しては下記のページがありました。
http://ameblo.jp/gucciman-ikkob/entry-10070932623.html

「丹生谷貴行」という方だそうですが、上海在住だそうですし、本人が名乗っているところが確認できないので、「にゅうや」か「にうや」かも判断できません。
http://www.chinabusiness-support.com/archives/4102

日本国内では「にうや」も「にゅうや」も見つかりませんでした。
「日本の苗字を数える」というタイトルでやっていますので、日本国内での実在が確認できないと認めにくいです。

「にうや」と「にゅうや」を保留し、「にうのや」は「にゅうのや」と同じだと考えると、「丹生谷」の読みは「にゅうのや>にぶや・(にぶたに・におのや)」まで整理されてしまいます。

「におのや」は下記で見つかりました。
他にもいくつかfacebookでヒットします。

「にぶたに」は見つかりませんでした。
実在するのかもしれませんが、架空の人物しかヒットしませんでした。

以上から、「にゅうのや>にぶや・(におのや)」だけになりました。
意外に読み方のバリエーションが少なかったです。

その他にないかと調べてみたところ、下記に「にゅうたに」と読んでいる方がいました。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-29368-storytopic-5.html
下記は「にうたに」さんです。
https://www.facebook.com/tomoko.niutani

これはどちらもありそうですね。
新規の読みで良いと思います。
どちらをメインとするかは難しいですが、他と統一するため、「にゅうたに」を採用しておきます。

2015年2月20日金曜日

多喜と達に関して

「多喜」は「たき」という読みで載せていましたが、「おおき」という稀少な読みがあることを教えていただきました。

http://blogs.yahoo.co.jp/seikenkai2011/11726919.html

確認できたのは、この方だけですが、他でも「おおき」となっているので間違いないと判断しました。


「達」は一字姓なので、確認が難しかったです。
「たつ」という読み方が一般的で、これは数が多いので見つかります。
他に稀少な読みとして、「だて」と「だる」を載せているのですが、いずれも読み方が独特なのでウェブ上だけでも確認できました。
他に「苗字の読み方辞典」で「たち」という読みも載っていたのですが、この確認が非常に大変でした。
結局は長崎市の電話帳に載っていたとのヒントを貰い、それを頼りにウェブ上での検索を進めました。
それで見つけたのが、下記のページです。
http://www.dydo-matsuri.com/archive/2009/wakimisaki/

これは信じて良いのではないかと思い、「たち」の読みを追加しました。

2015年2月19日木曜日

流田と根路銘に関して

「流田」は「ながれだ」と読むことがほとんどです。
「りゅうだ」という読みもありそうですが、かなり少ないと思います。
ちょっと芸名っぽいので、確認は慎重にしないといけないと思います。

下記の方が複数の場所で「りゅうだ」と名乗っているのを確認できたため、追加しました。
http://ci.nii.ac.jp/author?q=%E6%B5%81%E7%94%B0+%E9%9D%96%E5%8D%9A


「根路銘」は沖縄県に集中している苗字です。
「ねろめ」と読みます。
沖縄県の中ではそれほど稀少というわけでもなさそうですし、読み方はひととおりしかなさそうですが、それ以外に「ねじめ」という読みもありました。

http://ci.nii.ac.jp/author?q=%E6%A0%B9%E8%B7%AF%E9%8A%98+%E5%8B%87

ただし、「流田(りゅうだ)」さんの論文は最近のものでしたが、「根路銘(ねじめ)」さんの論文は20年以上前のものでした。
「根路銘(ねじめ)」さんは関東の方のようで、沖縄県から出てきて読み方を変えたのかもしれないのですが、こうなると自信がなくなります。
他にはちょっとなさそうでした。

論文を積極的に書いている時期が限局しているので、その頃に40歳くらいだとしても、まだ健在でしょう。
いちおう実在しているとみなそうと思います。

2015年2月18日水曜日

富久と冨久に関して

「富久」の読みは「苗字の読み方辞典」で「とみひさ(とみく・とみきゅう・ふく)」となっていました。

「冨久」の読みは「とみひさ」だけとなっていました。

実数でいうと、「富久」が860人、「冨久」が300人となっていました。
いずれも福岡県を中心とした九州地方に多かったので、元は一緒なのでしょうか?

探し方が悪いのか、「富久」では「とみく」、「とみきゅう」、「ふく」のいずれも見つかりませんでした。
代わりに「冨久」で「とみく」という読みを確認しました。

https://www.facebook.com/takashi.tomiku

「冨久」で「とみく」と名乗っている方も確認できたものは全て福岡県の方ばかりでした。

2015年2月17日火曜日

百目鬼に関して

「百目鬼」は難読苗字で紹介されることが多いですね。
「苗字の読み方辞典」では「どうめき>どめき」となっていました。

山形県に「百目鬼(どめき)温泉」があります。
下記にその名前の由来が記載されています。
http://matome.naver.jp/odai/2127019544128663101/2127052210630952403

近くを大川が流れており常に「どよめいて」いたことから「どめき」と訛ったもの」で、漢字音は当て字だそうです。

苗字としては「どうめき」と「どめき」ではアルファベットでは違いが分かりません。
ただ、「どうめき」は間違いなく確認できます。

「どめき」の方は下記で見つかりました。
http://www.pref.aomori.lg.jp/release/files/2012/42165.pdf

電話帳でも青森県で見つかるそうです。

これまで例えば、「能村」という苗字の読みを「のむら」と「のうむら」で分けました。
「遊佐」という苗字は「ゆさ」がほとんどですが、稀少な読みとして「ゆうさ」を別にしています。

逆に「石郷岡」という苗字は「いしごうおか」という読みに「いしごおか」という読みを併記にしています。
これらはケースバイケースです。

あくまで漢字の元の読みを参考にして、あとは発音した印象がどれだけ異なるかということを気にしています。
「いしごおか」という読みのひとが、「いしごうおか」に読みを変えることはすごく簡単だと思うので、分けていません。
「石郷岡」はそれほどポピュラーな苗字ではないので、その読み方をふたつに分ける意味は乏しいのではないかと考えるのです。
「遊佐」で「ゆさ」は極めて一般的な読みだと思いますが、それをあえて「ゆうさ」と名乗るというのであれば、分けるべきかと思っています。

では、「百目鬼」はどうなのか?
これは悩みます。
地名としては「どめき」が有名だけれども、苗字としては「どうめき」の方が知られているのではないでしょうか?
悩みましたが、五十音順にするとずいぶんと異なるので、分けておくことにします。

2015年2月16日月曜日

流に関して

本日は「流」という一字姓に関してです。
読み方はほぼ「ながれ」だけで良いです。

「苗字の読み方辞典」には他に稀少な読みとして「みずゆき」が載っていました。
探してみると、下記のようなものがありました。
http://www.city.usuki.oita.jp/_themes/shihou/2006/2006_11_05.pdf

「流(みずゆき)宗哲」さんと書かれています。
どう見ても本名のようですが、あまりにも珍しい苗字なので、念には念をいれて更に調べました。
「流宗哲」さんは大分県で保育園の園長をされているようです。
http://www5.plala.or.jp/notuhoikuen/member.html

他に読み方のヒントとなるものがなかったので、副園長の「流智道」さんの方から調べなおしました。
もちろん「宗哲」さんと「智道」さんは親族なのでしょう。

こちらの方はfacebookをされていましたが、そこでも読み方までは明記されていませんでした。
困ったなあと思いましたが、この方は投稿内容を公開されていたので、ひととおり読まさせていただいたところ、下のような投稿を発見しました。
プライバシーの問題があるので、こういうのを勝手に載せるのはダメな気がしますが、これは「流」を「みずゆき」と読む決定的な根拠になるなと思い、使わせてもらいました。
(気を悪くされた方がいたら、申し訳ありません)

2015年2月15日日曜日

難波江に関して

「難波江」は「苗字の読み方辞典」で「なばえ★>なんばえ(なにわえ)」となっていました。
前身の「苗字の百貨店」では「なばえ★(なんばえ・なにわえ)」でした。

もちろん「なばえ」は簡単に見つかります。
どうやら愛媛県に半数が集中しているようです。
ですが、他の読みがなかなか見つかりません。

下記のページで「なにわえ」という読みがあったという報告があります。
http://homepage3.nifty.com/giboshi/opinion1.htm

下記のページに出てくる方は、あちこちで「なにわえ」という読みでヒットするので、間違いないのでしょう。
http://www.optojapan.jp/2012///////interopto/vis_company/I-278.html

「なんばえ」はなかなか見つかりません。
facebookではひとりだけ見つかるのですが、ひとりだけでは何とも言いようがありません。
とりあえず、「難波江」は「なばえ・(なにわえ)」としておきます。
実在していたとしても、「なんばえ」が1割以上の読みだとは思えません。

2015年2月14日土曜日

渡海に関して

「渡海」は「苗字の読み方辞典」で「とかい>わたるみ(わたかい・わたみ)」となっていました。

ウェブの「写録宝夢巣」では兵庫県と長崎県の2ヶ所に集中していました。

兵庫県には「渡海(とかい)町」という地名がありました。
下記のように「渡海(とかい)」という議員もいたので、おそらく「とかい」というのは兵庫県から生まれた苗字なのでしょう。
https://www.jimin.jp/member/member_list/legislator/102120.html


「わたるみ」は「苗字の読み方辞典」の前身の「苗字の百貨店」では長崎県に多いとなっていました。
facebookでもその傾向がありそうでしたので、おそらく正しいのでしょう。

その他の稀少なよみである「わたかい」と「わたみ」も確認できました。
「わたみ」は確認が難しかったので、せっかく見つけたものを載せておきます。
http://www.kouiki-kansai.jp/data_upload02/1408439194.pdf

2015年2月13日金曜日

栂に関して

「栂」は「つが」か「とが」と読みます。

針葉樹としての「栂」は「つが」と読むようです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%84%E3%82%AC

ですが、苗字としての一字姓の「栂」は圧倒的に「とが」と読むことが多いです。

「つが」と読む場合はほとんど見つかりませんが、ないわけではなさそうです。
下記の方が見つかりました。
http://www.manabow.net/teacher/detail/no:T279693

2015年2月12日木曜日

東峯と東峰に関して

以前にも書きましたが、「峯」と「峰」は異体字の関係にあります。
本によっては新字体と旧字体の関係にあるとなっているものもあるし、なっていないものもあります。
どちらもJIS第1水準なので、別の字だという扱いにしています。

「東峯」は「苗字の読み方辞典」では「ひがしみね>とうみね」となっていました。
「東峰」は「とうみね>ひがしみね」となっていました。
最多の読みが逆になっているんですね。

おかしいなと思って調べてみましたが、その通りのようです。

疑問に思い、ウェブの「写録宝夢巣」で検索してみると、「東峯」は鹿児島県に集中した苗字であり、「東峰」は北海道と茨城県の2ヶ所に集中した苗字であることが分かりました。
要するに元が違うのでしょうね。

「東峯」は「ひがしみね」という読みで鹿児島県が生まれた苗字であり、「東峰」は「とうみね」という読みで北海道か茨城県(もしくはその両方)で生まれた苗字なのではないでしょうか?

こういう苗字を見つけてしまうと、「峯」と「峰」を分けておいて良かったなと思います。

2015年2月11日水曜日

土野に関して

「土野」は「つちの」と読むことが多いです。
「どの」と読んでも良さそうですが、そのような読み方は見つかりませんでした。

そのかわり、「はの」と「ひじの」という読み方がありました。
どちらもかなり難読ではないでしょうか?

「土野」で「はの」とはなかなか読めないです。

ただし「土師」で「はじ」や「はぜ」と読む苗字は関西や九州を中心としてかなりいるので、それを念頭におけば読めないことはないです。
これまでで他に「土生(はぶ)」や「土倉(はくら)」という苗字も載せています。


「土野」で「ひじの」に関しても、「土方(ひじかた)」という苗字が全国で約9,300人もいることを知っていれば読めないことはないかもしれません。
こちらも他に「土川(ひじかわ)」や「土屋(ひじや)」という苗字を載せています。

「土」で「は」や「ひじ」とはなかなか読めないですね。
下記のようなページがありました。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q108856120

「𡈽」(JIS 第3水準)で「ひじ」と読むようです。
ただし手持ちの電話帳ではほとんどが単なる「土」になっていました。

下記のようなページもありました。
「土」を「は」と読むときも同様で、本来は「𡈽」だったようです。
http://tsuchiya.com/zenkoku/sinbun/0011.html

また、点の位置が異なっている「圡」(JIS 第3水準)を用いている場合もあるようです。

2015年2月10日火曜日

槻木に関して

「槻」は普通に読むと「つき」ですね。
「大槻(おおつき)」とか「高槻(たかつき)」といった苗字がありますし、別に難しいものではありません。
意味としては「室町時代以前に用いられたケヤキの古名」と書かれていました。

ですから普通に読むと、「槻木」は「つきき」か「つきぎ」ですね。

実際にはそれらもありますが、他に「つきのき」や「つげき」があり、どれも同程度にありました。

1,000人未満の苗字で読み方がきれいに3つに分かれているというのは珍しいですね。

ウェブの「写録宝夢巣」で見ると、熊本県を中心とした九州北部と岩手県や北海道、大阪府の3つの集中が認められます。

facebookで見ると、「つげき」は九州に多く、「つきぎ」は東北かなという印象です。
「つきのき」は東京都に多そうですが、なんとも分かりません。
宮城県に「槻木(つきのき)」という地名があるそうです。

「つきのき」と「つげき」は読み方がずいぶんと異なりますから、別の場所から別の理由で生まれた苗字なのかなと思ったのですが、証拠は見つかりませんでした。

2015年2月9日月曜日

高徳に関して

「高徳」は「苗字の読み方辞典」で「たかとく(たかのり)」となっていました。

もちろん、「たかとく」という読みはあります。

「たかのり」は確認できませんでした。
ウェブでの検索ではファーストネームとしてのものばかりがひっかかってきてしまいます。
実在するのかもしれないので、引き続き探していきます。

他に「こうとく」という読みを確認しました。
いくつもありましたが、ひとつだけ挙げておきます。
https://www.facebook.com/shouji.kohtoku.7
これは新規の読みです。

2015年2月8日日曜日

出倉に関して

「出倉」は「でくら」と読むことがほとんどです。
「苗字の読み方辞典」によると、他に「いずくら」と「いでくら」という読み方があるのですが、なかなか見つからず。

ようやく見つけたので、載せておきます。
「いずくら」が下記ページ。
http://www.shinmai.co.jp/ontakesan/article/201410/06010158.html

「いでくら」が下記ページ。
http://koganeya-148.jugem.jp/?day=20091013

いずれもfacebookでも見つかるのですが、数が少ないために悩んでいました。

2015年2月7日土曜日

一寸木に関して

「一寸木」は神奈川県小田原市に8割以上が集中しています。

読み方は「ちょっき」が多く、次が「ますき」です。
どちらも難読ですが、特に「ますき」は難しいです。

下記のページに由来が書いてありました。
http://myoji-yurai.net/searchResult.htm?myojiKanji=%E4%B8%80%E5%AF%B8%E6%9C%A8

現長野県である信濃の有名氏族、旧姓増城で武田家に仕える臣下、武田氏族。近年、神奈川県小田原市に多数みられる。本姓の増城(ますき)は、城を増やせるようにとの意味を込めて、信玄公より賜ったという。武田家が滅んだあと、武田家と関係のない姓だと思わせるため、増城→増木→一寸木と表記を変えていった。

要するにもともとは「一寸木(ますき)」という苗字だったのが、あまりにも難読なので「ちょっき」と読みかえたものもあり、年月が経つにつれ、そちらの方が多数派になったのでしょうね。

2015年2月6日金曜日

竹馬に関して

「竹馬」という苗字に関してです。

これは「苗字の読み方辞典」で「ちくば・ちくま(たけば・たけうま)」となっていました。

まず稀少な読みから検討します。
「竹馬」で「たけうま」と読むものも極少数ですが、実在しているようです。
本名かどうかが不安になる点もあるのですが、フルネームでみて怪しくはないと判断しました。

「たけば」も実在するようです。
こちらもかなり少ないようです。
http://ci.nii.ac.jp/author?q=%E7%AB%B9%E9%A6%AC+%E4%B8%80%E7%B4%98


問題は「ちくば」と「ちくま」です。
「竹馬(ちくば)の友」という言い方があるので、「竹馬」を「ちくば」と読む苗字があることは不思議でもないでしょう。
「ちくま」という読みも実在します。
問題は「ちくば」と「ちくま」を分けるかどうかです。

例えば「吉原」の読みとして「よしはら」と「よしわら」には分けていません。
どちらも実在しますし、五十音順に並べるとずいぶんと異なってしまいますが、あえて分けていません。
濁点の有無と同じような問題です。
前の音に引きずられた形で音が変化しただけならば、名乗っている本人の意思で変えることができるからです。
要するに「よしわら」と名乗っていた方が、ある日から「よしはら」としても構わないわけです。
これは「はまざき」と名乗っていた方が、ある日から「はまさき」と名乗りかえても構わないことと一緒です。
読み方自体はどういうものでも本人の自由だからです。
ただ「東」を「ひがし」か「あずま」かどちらにすべきかというのが自由だというのは別問題です。
「ひがし」さんが、ある日から「あずま」と呼んでくれと言ってきてもびっくりするばかりで、納得できないと思います。

それらを踏まえて「竹馬」はどうでしょうか?
私は「ちくば」か「ちくま」かは大きな違いだと思います。
前の音につられて「ば」か「ま」を選んでいるわけではないのではないかと思います。
「ちくま」と名乗っている場合は、明確に「ちくば」とは異なった読みであるという意思があるのではないかと感じるのです。
このふたつは分けて考えたいと思います。

2015年2月5日木曜日

多比良に関して

「多比良」は「苗字の読み方辞典」で「たひら>たいら」となっていました。

ウェブの「写録宝夢巣」では長崎県と埼玉県のふたつを中心とした集積が見られます。

実際に長崎県には「多比良(たいら)」という地名がありますし、「多比良(たいら)」という名前の方もウェブ上で簡単に見つかります。
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_0294A.html

ただし、私としては「たひら」と「たいら」を分ける意味はあまりないのではないかと考えます。
もちろん五十音順に並べてしまうと「たひら」と「たいら」はかなり異なってくるので、探しにくくなってしまうのですが、それをいってしまうと例えば「菅原」を「すがわら」と「すがはら」に分けなくて良いのか?とかいった議論になってしまうと思うのです。

実数が多く、読みとしても自然な「たひら」をメインとして、「たいら」は併記という形にしておこうと思います。

2015年2月4日水曜日

垰に関して

本日は「垰」という一字姓に関してです。

まず、下記のようなブログを発見しました。
http://ameblo.jp/jitenfeti/entry-10003297178.html

内容は以下の通りです。

漢字には、異体字といって形が違うが、音義は同じというものがあることは、ご存知かと思います。
 言葉であれば、同義語ということになるのかもしれませんが、厳密には同義語は、存在しないのではないかと思っています。もちろん、類義語はあります。
 ところで、「垰(たわ)」は、山の撓んだところという意味だとされていますし、「峠(とうげ)」もそういうところに存在することが多いのは事実であり、両方とも国字なので、混同されることも多いようです。
 ただ、全く同じということはなく、地域によっては、「峠(とうげ)」よりなだらかな低いところにあるものを「垰(たわ)」と呼んでいるところもあるようです。

「垰」は「峠」という漢字によく似ていますが、異体字ではなく、全く別の字です。
JIS第2水準です。
漢字辞典を見ると「たお」が正しい読みのようです。

「苗字の読み方辞典」では「たお★ (たわ)」となっていました。
「★」は難読を表すマークですが、正しい読み方なのに難しいというのも面白いですね。

「たお」も「たわ」もいずれも実在を確認できました。

それ以外に「とうげ」という読み方も確認できました。
「峠」の見間違いかと思いましたが、いくつか見つかったので確かなようです。

2015年2月3日火曜日

嵩原に関して

「嵩」は「水嵩(みずかさ)」とか「嵩(かさ)に懸かる」というように使いますね。
JIS第1水準です。

苗字としては「たけ」と読むことが多いですが、「たか」や「かさ」、「だけ」とも読むようです。

「嵩原」は「苗字の読み方辞典」では「たけはら」という読みで載っていましたが、調べたところ「たかはら」という読みもありました。
これは新規の読みです。

2015年2月2日月曜日

干場と曽根嵜に関して

本日は「苗字の読み方辞典」の更新情報から。

「干場」は「ほしば」という読みで載せていましたが、「かんば」という読みもあることを知りました。
調べてみると実在は確かそうでしたので、追加しました。


「曽根嵜」は「そねざき」と読みます。
たいした話ではないのですが、「曾根嵜」という方も見つけました。
「曾」は「曽」の旧字体なので当然といえば当然なのですが、ウェブの「写録宝夢巣」ではなく、「苗字の読み方辞典」でも出ていなかったので、いちおう書いておきます。

2015年2月1日日曜日

出頭に関して

「出頭」とだけ書くと怪しげですね。
「本人がその場所、特に役所・警察などに出向くこと」という意味の単語のようです。
この場合はもちろん「しゅっとう」と読みます。

苗字としても「しゅっとう」と読むことが多いのですが、その他に「しっとう」という読みもありました。
「出」という漢字は「しゅっ」という読みはあっても、「しっ」とは読まない気がしたので信じられませんでしたが、誤記などではありません。

他にないかと調べたところ、「でがしら」という読みを見つけました。
これは新規の読みになります。

「出頭」は茨城県に集中している苗字なのですが、「でがしら」は北海道などに散在しているようです。