「枦」と「櫨」に関しては以前に検討しました。
http://new5g00.blogspot.jp/2013/08/blog-post_27.html
「炉」の旧字体が「爐」であることから、同じように「枦」と「櫨」という異体字の関係にある漢字もまとめてしまったのです。
以前の文章を下記に抜粋します。
ややこしいのは簡単に見える「枦」がJIS第2水準で、「櫨」の方が第1水準だということです。
「櫨」というのはウルシ科の落葉樹だそうです。
「はぜ」と読みます。
落葉樹として用いる場合は、もっぱら「櫨」の漢字を用います。
苗字としてはどちらもあります。
例えば一字の「櫨」という苗字。これは愛知県に集中しています。
「枦」一字の苗字は鹿児島県に集中しています。
読みはいずれも「はじ」であることが多いです。
集中している地域が異なっているので、元から違うのでしょう。
読み方としては「はぜ」が多いのですが、「はじ」や「はし」という読みもあります。
一部では「うつぎ」と読むものもありました。
これは改めて考えても難しいです。
「枦」だけの一字姓と「櫨」だけの一字姓では集中している地域が違うので、明らかにもともとが異なっているのです。
これをまとめて良いのか?
また「苗字の読み方辞典」でも「枦」は「はし>はぜ(はじ)」、「櫨」は「はじ・はぜ>はし」でそもそも多い読み方が異なっています。
まず、以前に書いた「うつぎ」という読み方に関しては、確認がとれませんでした。
「苗字の読み方辞典」でも削られていますから、実在していないと判断すべきでしょう。
実数として「枦」が620人、「櫨」が350人となっていました。
異なる読み方があるとまではいえないので、現時点では分けるところまではしないことにします。
(他の苗字を調べていく中で、分けるようにするかもしれませんが)
読み方としては「はし」と「はぜ」のふたつにしておきます。
「はじ」は「はし」に濁点がついた形というふうに考えておきます。
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