2016年7月31日日曜日

筋箟と筋箆と筋篦に関して

まずは漢字の違いに関してです。

「箆」は「へら」と読みます。
JIS第1水準で、「箆」という漢字が用いられている苗字も10種類ほどあります。

これに関しては以前にまとめてあります。
http://new5g00.blogspot.jp/2013/08/blog-post_28.html

「箆」の異体字として「篦」があります。
こちらはJIS第2水準です。

このふたつはまとめてしまっているので、「筋箆」と「筋篦」は併記しています。
ウェブの「写録宝夢巣」では「筋箆」も「筋篦」も該当なしとなっていました。

実在はしているようですね。
「住所でポン!」には載っていました。
兵庫県に3件です。
http://jpon.xyz/2007/4/5/100.html?all

対して、「箟」です。
「箟」はJIS第2水準で、読み方は「きん」となっていました。
「へら」という読み方はなさそうでした。

にも関わらず、「筋箟」という苗字は兵庫県などに実在していました。
https://www.facebook.com/takuya.sujihera
https://www.facebook.com/sujihera.hironobu

これは悩みますね。
とりあえず、「筋篦」は除いて考えます。
「筋箟」と「筋箆」の比較だけで考えます。

「箟」を用いた苗字は「筋箟」以外に「箟」の一字姓しかありません。
こちらは「やの」と読み、兵庫県伊丹市に集中しているのです。

分かりますか?
「箟」を用いた苗字は日本で2種類しかないのに、2種類ともが兵庫県にあるのです。
ちなみに「住所でポン!」を見ると、「箟」という一字姓と「筋箆」の「箆」は区別されていました。
スキャンミスなどではないということだと思います。

おそらく、本来は「筋箆」が正しいにも関わらず、兵庫県では「箟」という姓があるため、誤って「筋箟」という字で戸籍に登録されてしまったのではないでしょうか?

facebookで見つかるのは「筋箟」だけですし、ウェブの「写録宝夢巣」も同様です。
「筋箟」で「すじへら」は確かです。
同じく「筋箆」も実在しそうですが、同じ兵庫県ですし、読み方も同じ「すじへら」のようであり、同じ苗字を見ているだけの可能性もあります。

悩みますが、とりあえず「筋箟」だけを載せることにします。


2016年7月30日土曜日

矢延に関して

「矢延」は「苗字の読み方辞典」で「やのぶ>やのべ」となっていました。
5割以上が岡山県岡山市に集中している苗字です。

「やのぶ」という読み方はかなり見つかります。
問題は「やのべ」です。
facebookで見つかったのは下記の方だけでした。
https://www.facebook.com/takao.yanobe

この方は有名人のようで、wikipediaにも載っていました。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%A2%E5%BB%B6%E9%9A%86%E7%94%9F

本名のようなのですが、ひとりだけだと確信が持てません。

wikipediaではもうひとり見つけました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%8E%E3%83%99%E3%82%B1%E3%83%B3%E3%82%B8

ふたりしか見つからなかったのに、そのふたりともがwikipediaに載るほどの有名人だというのは不思議です。
しかし、本名のようですし、読み方だけ変えているというわけでもなさそうです。
いちおう「やのべ」は実在する読みと判断します。

2016年7月29日金曜日

若命に関して

「若命」は「苗字の読み方辞典」で「わかめい>わかめ(わかみこと)」となっていました。

「わかみこと」に関しては検索すると見つかりますが、本名かどうか疑問のあるものしかなかったので、見送ります。

「若命」は神奈川県横須賀市に集中している苗字です。
調べてみると、「わかめい」も「わかめ」も両方とも見つかります。
https://www.facebook.com/hideaki.wakamei
https://www.facebook.com/mai.wakame

電話帳で調べてみましたが、「わかめ」も「わかめい」も連続ていましたが、ファーストネームで判断すると、横須賀市では「若命」全体で21件。
そのうち、「わかめ」が15件で、「わかめい」が6件でした。

ここまでの私の意見としては、このような苗字の場合、読みを分けないことにしています。
「わかめい」は「わかめー」と語尾を伸ばしたのと変わらないのではないかという判断です。

「西銘」のような苗字で「にしめ」と「にしめい」を分けなかったのと同じ理由です。

それらを踏まえて「若命」は「わかめ」という読みだけにしておきます。

2016年7月28日木曜日

八沢に関して

「八沢」は「苗字の読み方辞典」で「やざわ(やさわ)」となっていました。
旧字体を用いた「八澤」も「やざわ>やさわ」でした。

濁点の有無は気にしないことにしているので、「八沢(八澤)」の読みは「やざわ」で良いことになります。

他に読み方がないか探してみたところ、「はちざわ」という読みを見つけました。
https://www.facebook.com/tatsuya.hachizawa
https://www.facebook.com/tomoyuki.hachizawa

見つけたのは2人だけですが、実在は確かそうです。
「八澤」でしか見つからず、「八沢」では「はちざわ」という読みは見つかりませんでした。
「はちさわ」もなく、濁点のついた「はちざわ」だけでした。

新規の読みとして追加します。

2016年7月27日水曜日

小蘂に関して

掲示板の方で、「小薬(小藥)」で「こずい」と読むことがあると教えていただきました。

7月15日の「世界一受けたい授業」に出ていたようです。
http://syoshinmono.com/2304.html

「苗字の読み方辞典」にも載っていませんでした。

こちらのページを見る限り、「小薬」で「こずい」となっているようです。
http://members3.jcom.home.ne.jp/y-toriumi/jijistep.htm

「薬」には「ずい」という読みがないのですが、更に掲示板で、この苗字は「小蘂」からの変化ではないかという意見までいただいていました。

「小蘂」という苗字も「苗字の読み方辞典」や、ウェブの「写録宝夢巣」に載っていませんでした。

「蘂」はJIS第2水準ですが、この漢字を用いた苗字は、他に「菊蘂」しかありませんでした。

改めて「小蘂」で調べてみたところ、下記のページが見つかりました。

http://www.asahigoya.net/diary/2009/09/d20090923c.html
http://p.jcc.jp/news/11155149/

同一人物なので、「小薬(小藥)」か「小蘂」かのどちらかで「こずい」と読んでいるようです。
「小蘂(こずい)」であれば全くの新規苗字、「小薬(こずい)」であれば新規の読みということになります。

どちらが正しいのかは分かりかねますが、とりあえず「小蘂」が正しいのではないかと考えます。
ここは悩むところです。
ご意見があれば、よろしくお願いします。

2016年7月26日火曜日

来と來に関して

本日は一字姓の「来」を扱います。
「来」の旧字体である「來」も一緒に扱います。


「来」は「苗字の読み方辞典」で「らい(きたる)」、「來」は「らい>きたる・きたの」となっていました。

実数としては「来」が320人ほどで、「來」が20人ほどとなっていたので、併せてしまうのであれば、「来(來)」で「らい・(きたる・きたの)」として良いでしょう。

いずれも珍しいものだと思いますが、実在は確認できました。
https://www.facebook.com/asuka.rai.9
https://www.facebook.com/hideko.kitaru
https://www.facebook.com/hidekazu.kitano.9
https://www.facebook.com/satomi.kitano.56

「きたの」に関しては、「来」では認めず、「來」だけで確認できました。
「苗字の読み方辞典」の通りです。

そういうこともありうることで、あえて「来」と「來」を分ける必要はないと考えています。

2016年7月25日月曜日

行弘に関して

「行弘」は「苗字の読み方辞典」で「ゆくひろ>ゆきひろ」となっていました。
福岡県に集中している苗字で、そこでは「ゆくひろ」となっていました。

それ以外の地域で「ゆきひろ」という読みとなっているのではないかと考えましたが、「ゆきひろ」という読みはファーストネームとしてもありえるもので、探すのに苦労しました。
https://www.facebook.com/tadashi.yukihiro
https://www.facebook.com/saaya.yukihiro

自分で見つけたのは上記の2名だけでした。
おそらく実在はしているのでしょう。
探しにくいということは確かですが、6割が集中する福岡県で「ゆくひろ」と読むので、その他の地域で「ゆきひろ」という読みが多いとも思えません。

いちおう、「行弘」は「ゆくひろ・(ゆきひろ)」としておきます。
「ゆきひろ」がある程度の数があると納得できれば改めます。

2016年7月24日日曜日

椴山に関して

「椴山」は「もみやま」と読みます。
他に読み方はないようです。

「椴」という字は珍しいようですが、実はJIS第1水準でした。

「椴」で調べると、「椴松(とどまつ)」という単語が出てきました。
wiktionaryでも、「もみ」という読みは載っていませんでした。
https://ja.wiktionary.org/wiki/%E6%A4%B4

しかし、更に調べると「椴松(とどまつ)」はマツという名前になっていますが、モミ属であるということが分かりました。
これは知りませんでした。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%89%E3%83%9E%E3%83%84

「椴」という漢字を持つ苗字は10種類ほどあり、ほとんどが「もみ」と読むようです。
「椴野」という姓だけは「とどの」と読むようですが。
https://www.facebook.com/satoshi.todono

「もみ」ならば「樅」の方が自然ではないかと思いますよね。
「樅山」は1,600人ほどもいます。

実は「樅山」も「椴山」も愛知県に集中する苗字です。
「樅山」が碧南市に多いのに対し、「椴山」は知多市に多いようです。

ひょっとして、「樅」と「椴」を用いた苗字は同じ地域で見られるのではないかと推測しましたが、そういうわけではありませんでした。

これまで「樅木」という苗字を載せていましたが、これは熊本県に多い苗字。
「椴木」は兵庫県に多い苗字でした。

「椴」を用いた苗字は西日本に多いようですが、特定の地域に集中しているというわけでもありませんでした。

2016年7月23日土曜日

馬鳥に関して

「馬鳥」は「ばとり」という読みで載せていました。

「苗字の読み方辞典」では「ばとり」という読みも載っていたのですが、確証が得られなかったので見送っていました。
実はfacebookでは下記の方だけが見つかってました。
https://www.facebook.com/Shogun.japan

ひとりだけしか見つからないので、実在する読みだとまでは言いきれなかったのです。
実は同じ方が下記で、きちんとふりがなをふって載っていました。
これも教えていただきました。
http://www.forestdyne.co.jp/corpinfo_fds.html

他には同じ読みを持つ方が見つかっていないのですが、やはりこれは本名と考えて良いと思います。
「まとり」も読みとして加えることにします。

2016年7月22日金曜日

武曽に関して

「武曽」は「苗字の読み方辞典」で「むそう>むそ・ぶそう」となっていました。

「むそう」と「むそ」は同じ物と考えて良いと思います。

「むそう」は見つかります。

「ぶそう」はどうでしょうか?
下記の方が、はっきりと「ぶそう」としていました。
https://www.facebook.com/shigehiro.busoh

上記の方は友達欄を非表示にしていたのですが、下記の方が「いいね!」を押しているのを確認しました。
同じ東京都北区出身となっていたので、親族なのかもしれません。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100004083255130

こちらの方は、下記の方と同一人物のようです。
http://tnco.or.jp/21-2/

こちらも読み方は「ぶそう」となっていました。
おそらく芸名などではないと思います。

「むそう」に比べると、かなり数は少ないと思いますが、「ぶそう」という読みは実在すると考えます。

「武曽」は「むそう・(ぶそう)」としておきます。

2016年7月21日木曜日

宮負に関して

本日は「宮負」に関してです。

「みやおい」と読みます。
他の読み方はなさそうです。
千葉県旭市に集中した苗字です。

なぜわざわざ紹介するかというと、「負」という漢字が入った苗字の中では最多だからです。

「宮負」は全国で380人ほどですが、他には「小勝負(こしょうぶ)」という苗字が220人ほどくらいで、後はかなり稀少なものしかありません。

「小勝負(こしょうぶ)」以外には「勝負沢(しょうぶさわ)」という苗字があり、このふたつは「負」を「ぶ」と読みます。

それ以外で「負」がつく苗字は、「負う(お・う)」という意味でしか出てきません。
「負け(ま・け)」という意味で使われているものはありませんでした。

勉強になりました。

2016年7月20日水曜日

真見と眞見に関して

「真見」は「苗字の読み方辞典」で、全国に300人ほど。
読み方は「まみ(しんみ・さなみ)」となっていました。

同様に「眞見」は全国で20人ほど。
読み方は「まみ>さなみ」となっていました。

「真」と「眞」は新字体と旧字体の関係なので、まとめてしまいます。

「真見(眞見)」とすると、「まみ・(さなみ・しんみ)」として良いのではないでしょうか。

ファーストネームとしてもありえそうなので見つけにくいですが、「まみ」は下記。
https://www.facebook.com/ryota.mami

「さなみ」は下記。
https://www.facebook.com/kei.sanami

「しんみ」は下記。
https://www.facebook.com/norihito.shinmi


それぞれ確認できました。
それ以外にはないかと探しましたが、「まなみ」という読みが見つかりました。
https://www.facebook.com/suteo.manami

この方だけだと自信がないのですが、友達欄に「真見」さんと「Manami」さん(ファーストネームではないことが明らか)がいるため、間違いないと判断しました。

「まなみ」を新規の読みとして加えます。

2016年7月19日火曜日

前岨に関して

「前岨」は「苗字の読み方辞典」で「まえそば>まえそわ・まえそま」となっていました。

「岨」という漢字はJIS第1水準ですが、苗字として使われているものとしては、この「前岨」が最多
です。

「岨」は「絶壁」を意味し、「そば」と読むようです。
古くは「そわ」と読んでいたようです。
http://dictionary.goo.ne.jp/jn/131188/meaning/m0u/


他には「岨」の一字姓や、「山岨」、「岨野」があります。
全部で10種類もありません。

読み方としては「そわ」か「そば」、「そ」のようです。
「そわ」か「そば」かといわれたら、やや「そわ」の方が多い印象でした。

「前岨」に戻って、「まえそば」と「まえそわ」、「まえそま」の読みは全て確認できました。
「苗字の読み方辞典」では「まえそば」が多いとなっていますが、facebookで見る限り、「まえそわ」の方が多いのではないかという印象でした。

「まえそば」と「まえそわ」はかなり似ているのではないかと思います。
「吉原」を「よしはら」と「よしわら」のふたつに分けないことにしているので、「まえそば」と「まえそわ」も同じで良いのかもしれないという気もします。

「前岨」は三重県四日市市に集中している苗字です。

いろいろな意味で悩みますね。
いちおう、facebookを信じて「まえそわ」が多いと考えます。
「まえそば」が少ないわけではないので、「まえそば・まえそわ>まえそま」としておこうと思います。
「まえそば」と「まえそわ」は同じようではありますが、分けておきたいと思います。

今後、「岨」の入った苗字が出てきたときも同じように考えることにしておきます。

2016年7月18日月曜日

久重に関して

「久重」は「ひさしげ>ひさえ」として載せていました。

これ以外に「くしげ」という読みがあると教えてもらいました。
http://www.nihonkogeikai.or.jp/work/374/49870/

上記の方だけだと、実在確定とまでは言い切れない気がするのですが、facebookでもひとりだけ見つかりました。
https://www.facebook.com/yuichi.kushige

もちろんfacebookでひとりだけしかいなかった場合は、実在する読みだと認めていないのですが、この場合は大丈夫ではないかと考えます。
「くしげ」も追加します。

2016年7月17日日曜日

仁川に関して

「仁川」は「にかわ」という読みで載せていました。

これ以外に「ひとかわ」という読みがあると教えてもらいました。

これは間違いなさそうですね。
「ひとかわ」も稀少な読みとして追加しておきます。

2016年7月16日土曜日

馬内に関して

「馬内」は「苗字の読み方辞典」で「まうち」という読みで載っていました。
岩手県久慈市に集中している苗字です。

これ以外にないか探してみたところ、「うまうち」という読みを見つけました。
https://www.facebook.com/yumi.umauchi
https://www.facebook.com/profile.php?id=100005404772206

見つけたのは2人だけですが、いずれも北海道釧路市在住のようです。
新規の読みと考え、追加します。

2016年7月15日金曜日

枡嵜に関して

「枡嵜」は、ウェブの「写録宝夢巣」には載っていますが、「苗字の読み方辞典」には載っていました。
読み方は素直に「ますざき」で良いと思います。

以前に下記のように書きました。

http://new5g00.blogspot.jp/2013/10/blog-post_9.html

本日の最後は「桝」です。
旧字体ではなく、異体字として「枡」があります。

これもちょっと悩むところです。
Wiktionaryによると「桝」は簡易慣用字体で、「枡」は印刷標準字体でとなっているのです。
苗字として用いられていることが多いのは「桝」の方で、こちらはJIS第1水準。
「枡」は第2水準だったので、「桝」を主体とすることにしました。

これらをもとに「枡崎」は「桝崎」に併記しています。
だいたいの苗字において、「枡」よりも「桝」の方が圧倒的に多いので、これで問題はなさそうでした。

ただ、「枡嵜」はちょっと悩みます。
「枡嵜」自体はあるのですが、「桝嵜」が見つからないのです。
https://www.facebook.com/hiroyuki.masuzaki

全国で1家系しかなさそうな苗字なので仕方がないところですが…
他との統一を図るため、これも「桝嵜」に併記する形で「枡嵜」を載せておきます。
このあたりは今後の検討が必要なのかもしれません。

2016年7月14日木曜日

増富と増冨に関して

「増富」は全国で約370人、「増冨」は約130人となっています。

どちらも全国に散らばっている印象ですが、あえて言うならば「増富」は徳島県が最多で、「増冨」は山口県が最多です。
多くみられる地域が少し異なっています。

もちろん、もとの実数が少ないので、多いというほどでもないのですが…

数の上では「増富」の方が多いのですが、こちらは「ますとみ」という読みしかありませんでした。
「増冨」の方には「ますとみ」以外に、稀少な読みとして「ましどみ」がありました。
「どみ」と濁点がつくようです。

実数の少ない方に複数の読みがあるというのが、ちょっと面白いなと思いました。

2016年7月13日水曜日

洞山に関して

「洞山」は「苗字の読み方辞典」で「ほらやま」という読みで載っていました。

苗字で「洞」という漢字が一文字目に来た場合、「ほら」と読むことが多いようですが、ちょっと難しい気がします。

「どうやま」という読みはないのかと確認したところ、見つかりました。
https://www.facebook.com/douyama.ayumi

複数で確認が取れたので、新規の読みとして良いと考えます。

2016年7月12日火曜日

宝金と宝蔵に関して

「宝金」は「ほうきん」と読みます。
北海道に集中している苗字です。

「宝」という漢字に関しては、最初の頃にまとめてあります。
http://new5g00.blogspot.jp/2013/10/blog-post_7.html

下記のように書きました。

旧字体は「寶」です。
それとは別に俗字として「寳」があります。

「宝金」に関してはどうかというと、「苗字の読み方辞典」もウェブの「写録宝夢巣」も「寶金」しか載っていませんでした。

それでは「寳金」はどうかというと、facebookでは何人か見つかりました。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100005446773586

細かな違いですが、新規の苗字と考えて良いでしょう。


「宝蔵」はどうでしょうか?
こちらは「ほうぞう」と読みます。
こちらは少しややこしいです。
なぜなら、「宝」が「寶」と「寳」という異体字を持つのと同様に、「蔵」も「藏」という異体字を持つからです。
要するに最大で2*3=6通りの組み合わせが存在する可能性があるのです。

「苗字の読み方辞典」では「宝蔵」以外に「宝藏(寶藏・寳藏)」が載っているだけでした。
可能性としては他に「寶蔵」と「寳蔵」があるはずです。

先に確認しておくと、facebookでは「藏」という漢字で登録できます。
下記は「寶藏」さんです。
https://www.facebook.com/ayano.houzou.3

もちろん、みんながみんな旧字体にこだわったりしているわけではないと思いますし、パソコンに詳しくなかったりしたら、「藏」が探せずに仕方なく「蔵」としていることもあるかもしれません。
それでもいちおうは探しておきました。

まずは「寶蔵」です。
こちらは、友達欄に同姓の方が何人かいたので、間違いないと思います。
https://www.facebook.com/erina.hozo

「寳蔵」はこちら。
ひとりしか見つけられませんでしたが、顔写真も出しているし、良いのではないでしょうか?
https://www.facebook.com/profile.php?id=100004207232607


併記という扱いですが、今回だけで「寳金」と「寶蔵」、「寳蔵」という3つの新規苗字が見つかりました。

2016年7月11日月曜日

真利に関して

本日は「真利」という苗字に関してです。
こういうファーストネームとしてもありえそうな苗字は、探すのが大変です。
「苗字の読み方辞典」によると、読み方は「まり(しんり)」だそうです。

ウェブの「写録宝夢巣」で見ると、兵庫県姫路市に集中しているようです。
「まり」と読むのが確実そうなのは下記の方ですね。
友達欄にも同姓の方がいますし、間違いないと思います。
https://www.facebook.com/asuka.mari.3

「しんり」という読み方の方は下記にいました。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100007468422033

ただし、他に見つからないんですね。
「眞利」でも無理でした。

「真利」は「まり」だけにしておきます。
「しんり」は確認が取れ次第、載せることにします。

2016年7月10日日曜日

武道に関して

本日は「武道」に関してです。
もちろん、一般的な名詞としての「武道」ではなく、苗字としての「武道」です。
「苗字の読み方辞典」では「ぶどう>たけみち」となっていました。

探しにくいかと思いましたが、「ぶどう」はfacebookで簡単に見つかりました。

「たけみち」はファーストネームとしてもありえるものなので、やや難しかったです。
https://www.facebook.com/takahiro.takemichi
https://www.facebook.com/ginzi.takemichi

上記はふりがなまで含めて本名と考えて良いのかなと思うものです。
これも備忘録として残しておきます。

2016年7月9日土曜日

平垣内に関して

本日は「平垣内」に関してです。

「○+垣内」というのは読み方が分かれやすく、難読になりやすいものが多いです。

これまでに載せてきたものとしては…

上垣内 約1,400人
中垣内 約1,400人
下垣内 約1,300人

西垣内 約940人
北垣内 約490人

大垣内 約460人
谷垣内 約300人

があります。

「垣内」の部分に関しては「かきうち(がきうち)」、「がいち」、「がいと」、「がうち」、「ごうち」の5種類があります。

「大垣内」だけ稀少な読みとして「おがくち」があるのですが、後は全てこの法則に当てはまります。

「平垣内」は全国で約310人の苗字ですが、こちらもかなり分かれています。

「苗字の読み方辞典」では「ひらかきうち・ひらがいち>ひらがいと・ひらがうち・ひらがきうち・ひらごうち」となっていました。
全ての読みが確認できました。
広島県に集中している苗字です。
「○+垣内」はだいたい広島県に多いです。

今後もたくさん出てくると思いますが、これだけの読みをひとつひとつ確認していきます。

2016年7月8日金曜日

日小田に関して

「日小田」はウェブの「写録宝夢巣」で見ると、全国で55件のうち42件が大分県に集中しています。
8割がひとつの県に集中しているというと、これはかなりです。
少なくても、由来はひとつなのだと思います。

「苗字の読み方辞典」で見ると、読み方はひのだ★>ひおだ(ひこだ・ひこた・ひのおだ)となっていました。
「★」は難読を表すマークです。
由来がひとつだという割に読み方が多様ですね。
ここに出ている全ての読み方が確認できました。

http://myoji-yurai.net/searchResult.htm?myojiKanji=%E6%97%A5%E5%B0%8F%E7%94%B0


上記のページにこのような記載がありました。

現大分県中南部である豊後起源とも言われる。近年、大分県に多く特に大野郡清川村(現、豊後大野市清川町)六種に集中してみられる。  大分県豊後大野市清川町六種字宮津留に集住。古くは緒方荘日小田名(ひのおだみょう)と言ったことに由来すると思われる。

それぞれ、五十音順で並べてしまうと大きく異なるので、全てを別にしてしまいたいのですが、同一県内に集中している苗字なので、それで良いのかな?と悩んでしまいます。
親族内でも微妙に読み方が変わっているケースもあるのであれば、もう少し統一した方が良いのかなという気もします。

とりあえず、「日小田」は「ひのだ>ひおだ・(ひこだ・ひのおだ)」としておきます。

2016年7月7日木曜日

舟曳と舟曵に関して

「曳」と「曵」は異体字の関係にあります。
点があるかないかだけなのですが、「曳」はJIS第1水準で「曵」は第2水準なので併記という形をとっています。

「舟曳」はウェブの「写録宝夢巣」では全国で8件しかない苗字です。
そのうち5件が兵庫県となっています。

「舟曵」は該当がないとなっていましたが、検索すると見つかりました。
https://www.facebook.com/funavicky
https://www.facebook.com/chifuyu.funabiki

読み方は「舟曳」と同様に「ふなびき」で良いようです。

新規苗字です。

2016年7月6日水曜日

舩嵜に関して

「船」のつく苗字を「舩」に置き換えることで、新規の苗字を見つけました。

「舩嵜」です。
https://www.facebook.com/yukie.funazaki

「船嵜(ふなさき)」自体も、ウェブの「写録宝夢巣」では全国で6件と少ないのですが、「舩嵜」は該当なしでした。
「苗字の読み方辞典」でも載っていませんでした。

全くの新規苗字ということになります。
「船嵜」は濁点のつかない「ふなさき」で載せていますが、「舩嵜」は「ふなざき」となっています。

2016年7月5日火曜日

船屋と舩屋に関して

「船屋」は「ふなや」と読みます。

「舩」は「船」の異体字として扱っているため、併記にとどめています。

ここで「船」を「舩」に置き換えた「舩屋」という苗字は、ウェブの「写録宝夢巣」にも「苗字の読み方辞典」にも載っていませんでしたが、新たに発見しました。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100006572623334

併記という扱いですが、全くの新規苗字ということになります。

2016年7月4日月曜日

百野に関して

「百野」はウェブの「写録宝夢巣」で見ると、全国で57件。
内訳としては大阪府が24件で、宮崎県が13件でした。
大阪府の中では泉佐野市と貝塚市に集中しています。

「苗字の読み方辞典」によると、読み方は「ひゃくの・ももの>びゃくの」となっていました。
全ての読みが確認できました。

それぞれの割合がどれくらいかは不明ですが、いずれも極端に少ないというわけではなさそうです。

「ももの」がどこに多い読みなのかは分かりませんでした。

「ひゃくの」や「びゃくの」は大阪府に多そうです。

「百野」で「びゃくの」と読むのは難しいですね。
「びゃく」で始まる苗字は他にありません。

一文字目の濁点の有無に関して、別扱いにしています。
このことに関しては、本当に別扱いで良いのか悩んでいたところもあるのですが、こういう苗字を見ると、分けておいて良かったなと思います。

2016年7月3日日曜日

文谷に関して

「文谷」は「ぶんや」と読み、岡山県に集中している苗字です。
ちょっと珍しい読み方だなと思いました。
ウェブの「写録宝夢巣」で見ると、全国で73件で岡山県で43件でした。

ちなみに「文谷」で「ぶんたに」と読むことはありませんでした。

調べてみると、「文屋」で「ぶんや」と読む苗字がありました。
こちらは全国で336件と多く、宮城県に3割が集中していますが、2番目に多いのが50件の岡山県でした。

勝手な推測ですが、「文谷」と「文屋」はもともとは岡山県内でつながりがあったのかもしれません。
由来が一緒なのかもしれません。
だから読み方が「ぶんや」で共通しているのかもしれません。

他に読み方がないかと調べてみたところ、「ふみたに」という読みを見つけました。
https://www.facebook.com/shunsuke.fumitani

見つけたのは上記の方だけでしたが、友達欄に「Fumitani」さんがいるので、読み方も確かだと思います。
「ふみたに」を新規の読みとして加えることにします。

2016年7月2日土曜日

比毛に関して

「比毛」は「苗字の読み方辞典」で「ひけ>ひもう・ひげ」となっていました。

濁点がつかないのがポイントで、「ひげ」という読みはかなり少なく、大部分が「ひけ」でした。

「ひもう」という読みはありそうで、なかなか見つかりませんでした。

facebookでは下記の2名を見つけました。
https://www.facebook.com/himo.hiroyuki
https://www.facebook.com/miyuki.himou

いずれにせよ、「ひけ」よりはだいぶ少ない印象です。
苦労して探したので、備忘録として残しておきます。

2016年7月1日金曜日

鸙野と鷁野と鷁頭に関して

「鸙野」は「ひばりの」と読みます。

「鸙」はJIS第4水準の漢字であり、ウェブの「写録宝夢巣」では検索できません。

代わりに「鷁野」が全国で1件だけ見つかりました。

「鷁」は「げき」と読み、中国の創造上の水鳥だそうです。
「鷁」はJIS第2水準でした。

「鷁」を用いた苗字としては他に「鷁頭(げきのず)」があります。
http://www.fujielectric.co.jp/about/company/jihou_2002/pdf/75-08/05.pdf

「鷁頭(げきのず)」は確かなようですが、「鷁野」はどうでしょうか?
facebookでは見つかりませんでした。
全国で1件であれば見つからなくても文句は言えないのですが、どうもスキャンミスのような気がしてなりません。

ヒバリというと漢字では「雲雀」と書くような気がしていましたが、一文字ならば「鸙」と書くそうです。
http://www.weblio.jp/content/%E9%B8%99

他に「鸙」を用いた苗字はありませんでした。


まとめます。
「鸙」を用いた苗字は「鸙野(ひばりの)」だけだと思います。

「鷁」を用いた苗字も「「鷁頭(げきのず)」だけだと思います。

「鷁野」は「鸙野」のスキャンミスではないかと思います。


ここまでで見つけたJIS第3水準を用いた苗字には、下記のものがあります。

棈松(あべまつ)…鹿児島県 950人
鮏川(すけがわ)…茨城県 600人
橳島(ぬでじま)…群馬県 510人
魵沢(えびさわ)…福島県 300人
桵沢(たらさわ)…福島県 120人
嵓(いわお)…京都府 90人

しかし、JIS第4水準を用いた苗字は「鸙野(ひばりの)」が初めてです。