まずは漢字の違いに関してです。
「箆」は「へら」と読みます。
JIS第1水準で、「箆」という漢字が用いられている苗字も10種類ほどあります。
これに関しては以前にまとめてあります。
http://new5g00.blogspot.jp/2013/08/blog-post_28.html
「箆」の異体字として「篦」があります。
こちらはJIS第2水準です。
このふたつはまとめてしまっているので、「筋箆」と「筋篦」は併記しています。
ウェブの「写録宝夢巣」では「筋箆」も「筋篦」も該当なしとなっていました。
実在はしているようですね。
「住所でポン!」には載っていました。
兵庫県に3件です。
http://jpon.xyz/2007/4/5/100.html?all
対して、「箟」です。
「箟」はJIS第2水準で、読み方は「きん」となっていました。
「へら」という読み方はなさそうでした。
にも関わらず、「筋箟」という苗字は兵庫県などに実在していました。
https://www.facebook.com/takuya.sujihera
https://www.facebook.com/sujihera.hironobu
これは悩みますね。
とりあえず、「筋篦」は除いて考えます。
「筋箟」と「筋箆」の比較だけで考えます。
「箟」を用いた苗字は「筋箟」以外に「箟」の一字姓しかありません。
こちらは「やの」と読み、兵庫県伊丹市に集中しているのです。
分かりますか?
「箟」を用いた苗字は日本で2種類しかないのに、2種類ともが兵庫県にあるのです。
ちなみに「住所でポン!」を見ると、「箟」という一字姓と「筋箆」の「箆」は区別されていました。
スキャンミスなどではないということだと思います。
おそらく、本来は「筋箆」が正しいにも関わらず、兵庫県では「箟」という姓があるため、誤って「筋箟」という字で戸籍に登録されてしまったのではないでしょうか?
facebookで見つかるのは「筋箟」だけですし、ウェブの「写録宝夢巣」も同様です。
「筋箟」で「すじへら」は確かです。
同じく「筋箆」も実在しそうですが、同じ兵庫県ですし、読み方も同じ「すじへら」のようであり、同じ苗字を見ているだけの可能性もあります。
悩みますが、とりあえず「筋箟」だけを載せることにします。
0 件のコメント:
コメントを投稿