2015年4月30日木曜日

木津谷と國嶌に関して

「木津谷」は「苗字の読み方辞典」で「きつや>きづや(きづたに)」となっていました。

「きづたに」という読みはありそうですが、実際に探してみるとかなり少ないようです。

なんとか見つけたのが、下記のページ。
http://www.mdis.co.jp/news/event/2006/01_ryutsu.html

facebookでも見つけました。
https://www.facebook.com/hitoshi.kizutani

やはりかなり少ない読み方のようです。


「國嶌」は「くにしま」と読みます。
「国嶌」はあるのですが、「國嶌」は「苗字の読み方辞典」にもウェブの「写録宝夢巣」にも載っていませんでした。

下記の方はおそらく本名だと考えています。
https://www.facebook.com/people/%E5%9C%8B%E5%B6%8C%E8%B2%B4%E5%85%AC/100006248400472
あくまで「国嶌」の併記という扱いですが、「國嶌」も載せておくことにします。
(まあ、「国嶌」からして「写録宝夢巣」で全国に1件しかないようですが)

2015年4月29日水曜日

角藤と河角と加瀬谷に関して

「角藤」は「苗字の読み方辞典」で「かくとう>かくふじ(かくどう)」となっていました。
もちろん、これまでの通り、「かくどう」は「かくとう」と同じと考えます。

「かくとう」と「かくふじ」はともに実在を確認できました。

「角」という漢字は「かく」の他にも「かど」、「すみ」、「つの」という読み方があります。
それらに「とう」もしくは「どう」と「ふじ」を足して探していった結果、新たに「すみとう」という読みを発見しました。
http://www.jsde.jp/kassei/kassei_H19katari.htm


「河角」は「かわすみ(こうすみ・かわかど)」となっていました。
こちらは3つとも実在を確認できたのですが、「こうすみ」だけは少し苦労しました。
下記のページで見つかります。
http://www.pref.yamaguchi.lg.jp/cms/a15600/19aicho/shisakekka.html

同じ方がfacebookでも見つかったので、おそらく正しいのだろうと思います。


「加瀬谷」は「かせや」か「かせがい」と読むことが多いようです。
「かせたに」と読んでも良さそうですが、この読みはほとんど見つかりませんでした。
意外です。
いくつか見つけたのですが、とりあえず下記のページを載せておきます。
http://www.freepatentsonline.com/WO2011092791.html

2015年4月28日火曜日

完山に関して

「完山」は画数が少ないので、それほど難読とは思えないですね。
普通に読めば、「かんやま」かなと思います。
大阪府や兵庫県を中心として、関西地方に集中しています。

実際、「かんやま」が最も多い読みのようです。
しかし、それと同じくらいに「もとやま」という読みもありました。
これはなかなか読めません。

更に「さだやま」という読みもありました。
決して少ない数ではないようです。

「完」という漢字には「もと」という読みも「さだ」という読みもなさそうなのに不思議です。

稀少なよみとては「かんざん」というのもありました。
まあ、これは読めないことはないですが…

他に「苗字の読み方辞典」では「ささやま」という読みが出ていたのですが、こちらは見つかりませんでした。

2015年4月27日月曜日

神元に関して

「神元」は「かみもと」か「かんもと」と読むことがほとんどのようです。
「苗字の読み方辞典」にも「かみもと>かんもと」として載っていました。

それ以外に新たに「みわもと」という読みを見つけました。
http://www.city.kyoto.lg.jp/senkyo/page/0000172978.html

平成26年度の時点で、京都府の高校生のようです。

ちなみにfacebookで検索すると、下記の方が見つかります。
こちらも京都の方のようです。

難しい読みのようですが、「神子(みこ)」や「神谷(みたに)」、「神浦(みうら)」という読みがありますので、「神元」と書いて「みわもと」というのもありえると思います。


2015年4月26日日曜日

平安名に関して

「平安名」は沖縄県になんと9割が集中しているという苗字です。
4割もあると相当に集中している気がしますが、9割というのはすごいです。

読み方はこれまで、「へんな」と「へいあんな」で載せていました。
もともとは「へんな」という読みなのでしょうが、あまりにも難読なので平易な読み方に変えたひとがいるのでしょうね。
むしろ「へいあんな」という読みの方が多いのではないかという印象を受けました。

「苗字の読み方辞典」を参考にして、更に稀少な読み方を確認しました。

下記は「ひらやすな」という読み方です。
http://ameblo.jp/my-you/entry-10100874237.html
この読みはfacebookでも確認できました。
ともに沖縄県外で名乗っているようです。

下記は「へあんな」という読み方です。
http://www.utsuwa-daifuku.com/?p=532

http://www.farmersnet.net/sanchi/sanchi14031.html

ひとつだけだと誤記かなと思いますが、複数で確認できれば問題がないでしょう。

沖縄県にほとんどが集中している苗字なのに、これだけ読み方が分かれてしまうというのは驚きです。

2015年4月25日土曜日

亀甲に関して

「亀甲」は鹿児島県で「かめこう」と読むことが多い苗字です。
鹿児島県で最も多く見られますが、他に兵庫県付近や岩手県付近でも見られます。

「かめこう」もそれなりにいますが、他に「きこう」と「きっこう」という読みもあります。
全て実在を確認いたしました。


「吉川」という苗字のところで、「きっかわ」と「きかわ」という読みがあり、それは別扱いにすることにしました。
それなので、ここでも「きこう」と「きっこう」は別扱いにします。

2015年4月24日金曜日

狩生と霧生に関して

本日は、また「◯+生」の苗字に関してです。

例えば「柳生」や「桐生」であれば「やぎゅう」や「きりゅう」と読むのが当然だと思います。
「やぎう」や「きりう」と読むこともありますが、少数派です。
発音する分には大差がないので、これらはまとめてしまっています。

もう何度も検討していますが、例えば下記です。
「針生」は「はりゅう」よりも「はりう」が圧倒的に多いので、「はりう」として載せています。
http://new5g00.blogspot.jp/2014/09/blog-post_3.html


「狩生」はどうかというと、「苗字の読み方辞典」では「かりう・かりゅう」となっていました。
どちらも同程度ということです。

しかし、自分で実際にfacebookで調べてみると、「かりう」の方が「かりゅう」よりも圧倒的に多い印象です。
「かりゅう」という読みが1割未満だとは思いませんが、せいぜい3割程度ではないかという大雑把な印象です。
それなので、こちらは「かりう」として載せようかと思っています。


対して「霧生」はどうかというと、こちらは「きりう>きりゅう」となっていました。
こちらも実際に自分で調べてみると、やはり「きりう」が多いようでした。

できるだけ実際に名乗っているように載せるべきだと思いますので、こちらも「きりう」をメインにしたいと思います。
同じ「◯+生」の苗字なのに、「桐生」は「きりゅう」で、「霧生」は「きりう」となるのが面白いですね。

2015年4月23日木曜日

叶野と狩野に関して(訂正)

以前から何度も書いてきた「狩野」という苗字に関して、一部訂正します。

「狩野」は「かりの」という読みもありますが、多いのは「かのう」か「かの」です。
語尾を伸ばすか伸ばさないかという違いだけなので、そのふたつは同じものとして扱っています。

問題はどちらをメインとするかです。

実数だけでいうと「かのう」の方が多いのです。
「狩野(かのう)派」という言葉があるくらいですから。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8B%A9%E9%87%8E%E6%B4%BE

ただ、「狩(か)る」という言葉に「野」をつけた苗字なので、本来は「かの」が正確なのかと思い、「かの」をメインにして「かのう」を併記という形にしていました。


今回、「叶野」という苗字を検討していて、少し考え方を変えました。
「叶野」は「苗字の読み方辞典」で「かのう>かの(うんの★)」となっていました。
「★」は難読を表すマークです。

「うんの」という読みは下記で見つかりました。
http://www.kawanishi-hyg.ed.jp/seinanpo/index.php?key=jod6xv7wj-20

ここで「叶野」の読みとして「かのう」か「かの」かどちらをメインにするかで悩みました。

「叶」は「叶(かな)う」と読むわけで、それに「野」をつけても「かの」の読みが出てこないはずなんですね。
むしろ「叶」一字で「かのう」と読む苗字があって、そちらの方が数は多いくらいです。

要するに「叶(かのう)+野(発音しない)」という苗字だというようにも考えられるのです。

ここは考え方を変えました。
実数も多いわけですし、「叶野」は「かのう」をメインの読みとすることにしました。

他に、これまで「金野」の稀少な読みとして「かのう」を載せていました。
これは「金野」に「かの」という読みが全くなかったためです。


これに併せ、「狩野」も「かのう」をメインにするように変更しました。

「◯+野」で「かのう」と読むものをまとめてみました。
「野」で終わるにも関わらず、「の」ではなく「のう」と伸ばす例外的なものと考えます。

2015年4月22日水曜日

大饗に関して

「大饗」は「苗字の読み方辞典」で「おおあえ(おおあい・おおわい・おおば)」となっていました。

「饗」はJIS第1水準の漢字で、「饗(もてな)す」と書いたりします。

苗字としては他に「饗庭」と「饗場」があります。
読み方はいずれも「あいば」か「あえば」です。

逆にいうと、「饗」のつく苗字はこれらの3つしか見つかりませんでした。

調べた限りでは、「おおば」は見つかりませんでした。

「おおあえ」と「おおあい」、「おおわい」は見つかりました。

これらから分かることは「饗」という漢字は苗字としては「あい」か「あえ」と読むということです。

「大饗」を「おおあえ」や「おおあい」と読むのは問題がないのですが、「おおわい」は悩みます。
以前から私が書いている”前の音に影響されて本来の音が変わっている”状況だからです。

「吉原」を「よしはら」と読んだり「よしわら」と読んだりするのと同じことだと思います。
連濁の概念とも同じようなものでしょう。

これらは本人が変えようと思えば簡単に変えられるものだと思うので、これまで通り、「おおあい」と「おおわい」は同じものだと考えます。
数がやや多そうで、実際の漢字の音に近い「おおあい」を採用したいと思います。

「大饗」は「おおあえ・(おおあい)」とします。

2015年4月21日火曜日

小川内に関して

「小川内」は「苗字の読み方辞典」で「おがわうち>おがわち・こがわうち(鹿児島)・こがわち(鹿児島)(おこうじ★)」となっていました。
「★」は難読を表すマークです。

鹿児島県をはじめとした九州地方に多いようです。

facebookで数えてみた印象では「おがわうち」が最も多く、「おがわち」や「こがわうち」が続くというのはその通りのようですが、「こがわち」はそれらに比べるとずっと少ないようです。

もともとは福岡県に「小川内(こがわち)城」があったようですね。
http://www.hb.pei.jp/shiro/buzen/kogawachi-jyo/

現在は長崎県佐世保市に「小川内(こがわち)」という地名があるそうです。

同じ長崎県でも大村市には「小川内(おがわち)町」という地名があるそうです。

このあたりが元なんでしょうね。

「こがわち」という読みの方はかなり少なかったので、いちおう見つけたものを載せておきます。
https://www.facebook.com/masaki.kogawachi

「おこうじ」という読みは更に少ないようで、下の方しか見つかりませんでした。
ただ、本名であることは確かなようで、他にも数ヶ所で同じ方が見つかるので、間違いないと判断いたしました。
http://www.hr-consulting.co.jp/staff/

2015年4月20日月曜日

小根山と金屋に関して

「小根山」は「おねやま」と読むことがほとんどです。
稀少な読みとして「こねやま」と読むこともあるとなっていたのですが、なかなか見つかりませんでした。

ようやく見つけたのが、こちら。
http://nishinipporiekimaeblog.osouji-shop.com/category/21111114-2.html

ペンネームではなさそうで、間違いないと思い、載せることにしました。
facebookでも何人か、いるようでした。


「金屋」は「苗字の読み方辞典」で「かなや」という読みで載っていましたが、こちらも「かねや」という読みを発見しました。
「金」で始まる苗字に「かな」と「かね」のふたつの読みがあるというのは、ありがちなものですが、いちおう新規の読みということになります。

2015年4月19日日曜日

尾登に関して

「尾登」は「苗字の読み方辞典」で「おのぼり>おと・おとう(びとう)」となっていました。

これらの読みは全て実在を確認できました。

問題は「おと」と「おとう」をどうするかです。

これまで私は「狩野」の読みである「かの」と「かのう」などのように苗字の最後を伸ばすか伸ばさないかだけの読みの違いであれば、同じものとして扱ってきました。
それなので、「おと」と「おとう」は同じものと考えたいのです。

問題はどちらをメインとするかです。

「登」自体には「登山(とざん)」だったり、「登頂(とうちょう)」だったりと、どちらの読みもありますからね。
もちろん、「豆」とか「橙」といった似た形の漢字を考えれば、本来は「とう」の読みが正しいのでしょう。

後は「能登(のと)」という地名があります。
苗字としてもあり、これは「のと」としか読まないようです。

考えると切りがないですが、「尾登」の読みとしては「おのぼり」の他は「おとう」と「びとう」にしておくことにします。

2015年4月18日土曜日

小禄と海崎に関して

「小禄」は「苗字の読み方辞典」で「おろく」という読みで載っていました。
旧字体の「小祿」でも同じです。

沖縄県に集中している苗字です。
沖縄県には「小禄村(おろくそん)」があったそうです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E7%A6%84

新たに「ころく」という読みを発見しました。
何人か見つかるのですが、いずれも沖縄県外のようです。
https://www.facebook.com/hiroki.koroku


「海崎」は「かいざき」という読みで載っていました。

それ以外に新たに「うみさき」という読みを見つけました。
いかにもありそうな読みですが、調べてみるとやはり「かいざき」の方が圧倒的に多いようです。
https://www.facebook.com/kaori.umisaki

2015年4月17日金曜日

扇原に関して

「扇原」は「苗字の読み方辞典」で「おおぎはら・おうぎはら・おぎはら(富山)」となっていました。
ウェブの「写録宝夢巣」で見ると、富山県と埼玉県、北海道に集中していました。

「扇」という漢字はひらがなにすると「おうぎ」であるため、名乗っているひとがいるかどうかに関わらず、「おおぎはら」ではなく「おうぎはら」で統一することにします。

基本的に私は漢字のもともとの読みを重視することにしています。

「おぎはら」があるのかどうかはアルファベットからは判断できませんでしたが、下記のようなページを見つけました。
微妙な違いではありますが、「おうぎはら」と「おぎはら」は別扱いにします。
 

2015年4月16日木曜日

胡子と江井に関して

久しぶりにふたつの苗字を扱います。

「胡子」は全国で700人ほどの苗字なのですが、実にその8割が広島県に集中しています。

読み方としては「えびす>えべす」でした。
ほとんどが広島県なので、元は一緒だと思うのですが、読みが微妙に違っています。

「えびす」も「えべす」も実在は確認できます。
元は七福神のエビスからきているのだと思いますが、だからといって「えべす」が間違いなわけではありません。
読みが別であると考え、このふたつの読みは別扱いにします。


「江井」は一見すると簡単そうですね。
あまり珍しそうな感じではないです。
こちらは過半数が福島県に集中しています。

普通に読める「えい」は半数くらいで、「えねい」という読みも同じくらいありました。

「江井」で「えねい」と読むのは割と難しいと思うのですが、この読みは福島県で多いようです。
そこから離れたひとの一部が、読みを「えい」に変えたのでしょうか?

「江井」には他に稀少な読みとして「いねい」というものがありました。
これも「えねい」から派生した読みなのでしょうが、非常に難読ではないかと思います。
こちらも実在を確認できました。

2015年4月15日水曜日

後谷に関して

「後谷」は「苗字の読み方辞典」で「うしろだに>ごうたに(富山)(うしろたに・うしろや・ごたに・うしろやつ・ごしたに★)」となっていました。
「★」は難読を表すマークです。

全国で710人ほどの苗字ですので、これだけ読みが分かれているというのはかなり珍しいと思います。

これまで通り、濁点の有無は気にしないので、「うしろだに」と「うしろたに」は同じものと考えます。

「うしろだに」と「ごうたに」、「うしろや」と「うしろやつ」は簡単に見つかりました。
「うしろやつ」は難読だと思いますが、茨城県に多い読みのようです。

「ごうたに」もちょっと読みにくいなと思いました。
アルファベットでは「Goutani」と「Gotani」の両方が見つかります。

こちらに「ごうたに」さんが見つかります。
http://goutani.com/company/index.html

こちらに「ごたに」という方も見つかります。
https://www.jpo.go.jp/shoukai/soshiki/kanbu.htm

どちらがどれくらいいるかは判断できませんでしたが、「苗字の読み方辞典」を信じることにします。

「ごしたに」という方はこちらで見つかりました。
論文自体にも「Goshitani」と記載されていました。
http://ci.nii.ac.jp/naid/110007702253

facebookでも見つかったので、これも実在する読みと考えて良いでしょう。

2015年4月14日火曜日

上篭と上籠に関して

「篭」と「籠」は異体字の関係にあります。
「籠」の方がJIS第2水準になります。
ですから、このふたつは同じものと考えています。

「苗字の読み方辞典」では「上篭」は「うえごもり」、「上籠」は「うえごもり>うわごもり」となっていました。
実数でいうと、「上篭」が170人で「上籠」が440人となっていました。
ともに大半が鹿児島県に限局していたため、もとは同じものなのでしょう。

「苗字の読み方辞典」を信じるなら、この時点で「上籠」に対する「うわごもり」という読みは44人以上220人未満となります。
すなわち、「上篭」と「上籠」をまとめた610人で考えるなら、おそらく「うわごもり」という読みも1割以上はいるのではないかと思うのです。
それなので、この時点で「上篭・上籠」は「うえごもり>うわごもり」としておきます。

そして実は、他にも「かみごもり」、「かみかご」、「うえかご」という読みを新たに発見しました。
これらは全て新規の読みということになります。
3つも同時に見つかるというのはなかなか無いことです。

2015年4月13日月曜日

枝光に関して

「枝光」は「えだみつ」と読むことがほとんどのようです。

「苗字の読み方辞典」で「えみつ」という読みが載っていたのですが、なかなか探せませんでした。
facebookでもひとりくらいしか見つからず、これだと実在すると言い切るのが難しいです。

こちらの方が「えみつ」という読みで見つかりました。
http://www-cc.gakushuin.ac.jp/~19920096/toshima/2013/sum-kumin13/HTML_13sum/rel033.html

こういう陸上競技のフリガナは当てにならないことが多いのですが、複数のところで「えみつ」となっており、「えだみつ」となっているのはほとんど見あたらなかったので、これは大丈夫だろうと考えました。

2015年4月12日日曜日

洞田に関して

「洞田」は「ほらた」という読みで載せていました。
ちょっと難読かなと思いますが、この読みしか見つかりませんでした。

「どうだ」と読みそうですが、最初に探したときは見つかりませんでした。

このたび、「どうだ」という読みの実在を教えていただきました。
http://men-vi.com/stf0006843/

これは確かだと考え、追加しました。

2015年4月11日土曜日

小木に関して

「小木」は「おぎ>こぎ・(しょうき)」という読みで載せていました。

これだけでも意外に読み方が多いなと思っていましたが、「苗字の読み方辞典」の更新情報に「こぼく」という読みが出ていました。

探すと数人がヒットするので、間違いないと思い、追加しました。
https://www.facebook.com/i.koboku

2015年4月10日金曜日

五十子に関して

「五十子」は難しい苗字です。
集中している地域がかなり分散しています。
東京都町田市、埼玉県狭山市、滋賀県東近江市、三重県伊勢市、福井県鯖江市に分かれています。
大きく分ければ東京都付近と滋賀県付近の2ヶ所なのですが、それぞれで更に限局した地域に分かれているのが面白いところです。

「苗字の読み方辞典」では「いらご★・いそこ・いかご>いらこ・いがっこ★(いそご)」となっていました。

濁点の有無は気にしていないので、「いらご」と「いらこ」、「いそこ」と「いそご」も同じものと考えます。

もちろん「いらご」、「いそこ」、「いかご」は全て実在を確認できました。

静岡県磐田市には「五十子(いかご)」という地名がありました。
埼玉県本庄市には「五十子(いかっこ)」という地名がありました。

苗字の集中している地域と微妙に異なっているのが、面白いところです。
facebookで見た限りでは、「いかご」が滋賀県付近に多く、「いらご」と「いそこ」は関東に多い印象でした

そしてやはり「いがっこ」という読みもあるんですね。
こちらも滋賀県付近に多いようです。

「いかご」と「いがっこ」をどう扱うかは悩みました。
濁点だけの違いではないですからね。
(ちなみに地名でもある「いかっこ」は見つかりませんでした)

一定数もあるようなので、「いがっこ」は別扱いにしておこうと思います。
 

2015年4月9日木曜日

立浪に関して

「立浪」をウェブで検索すると、元プロ野球選手が真っ先に出てきます。
この方は「たつなみ」さんです。

ただ実際には「たちなみ」という読みが多く、「たつなみ」はその次になります。
有名人が出ると、その読みが最多のような気がしてしまう例ですね。

「安室」も「あむろ」ではなく、「やすむろ」という読みが多いというのもそうです。


「立浪」で「たちなみ」と「たつなみ」という読みがあるのは確認できました。

「苗字の読み方辞典」を見ると、他に「たてなみ」という読みが出ていました。
根拠として下記のページを出していました。
http://www.city.ishikari.hokkaido.jp/soshiki/h-chiikis/3356.html

もうひとつ下記でも出ていました。
http://dns1.city.ishikari.hokkaido.jp/uploaded/attachment/9708.pdf

facebookで、ひとりだけ「たてなみ」という方がいました。
この方も上の方と同様に北海道石狩市の方でした。
https://www.facebook.com/tatenami.maasa

ただ気になるのは、この方の友達欄に「立浪」と書いて「たつなみ」と読む方がいることです。
漢字が同じで読み方が異なる知人が偶然にいたか、どちらかの読み方が正確ではないかのどちらかしかないとは思います。

こういうのは悩みますね。

ただ一番上で挙げている「立浪(たてなみ)」さんをフルネームで検索し、他の読み方がないか探しても見つからないんですね。
この方は「たてなみ」としか思えないです。
それなので、「たてなみ」という読みも実在すると考えて追加します。

2015年4月8日水曜日

飯伏に関して

「飯伏」は「いぶし」と読むことが多く、次に多いのが「いいぶし」です。
微妙な違いですが、分けています。

「飯」という漢字を「い」と「いい」に分けているのは、今のところ他に「飯泉」だけです。
「飯泉」も「いいいずみ」よりも「いいずみ」の方が多い読みになります。
当初は他の「飯」とつく苗字もいろいろと分けていたのですが、実在が疑わしくなったので、削除してしまいました。
基本的には「飯」は「いい」と読むようです。

例えば「ibushi」とあれば、「いいぶし」ではなく「いぶし」と読むものだと思っていたのですが、意外に「いい」という言葉を「i」だけで済ましてしまうひともいるようで、アルファベットからだけでは区別ができないことが分かったからです。

「飯伏」の場合は、ひらがなで確認できました。

2015年4月7日火曜日

祝田に関して

「祝田」は岩手県に4割ほどが集中している苗字です。
岩手県では「いわいだ」と読むことが多いようです。

他に鹿児島県と静岡県にも集積があります。
そして静岡県では「ほうだ」と読むことが多いようです。
地名としても静岡県にあったもののようです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9D%E7%94%B0%E9%A7%85

他に「いわた」という読みがありそうではあります。
「祝田秀全(いわた・しゅうぜん)」という方です。
http://www.j-n.co.jp/writer/?writer_id=2460

予備校講師の方ですが、予備校講師が本名で働いているかどうかというのはよく分かりません。
下記のページでは本名が「岩田功吉」となっていました。
http://campus.milkcafe.net/test/read.cgi/sensyu/1026812286/l50

facebookではもうひとりだけ「いわた」という方がいました。
https://www.facebook.com/mika.iwata.961

ひとりだけだとかなり怪しいです。
「いわた」という読みは除いておくことにします。

「祝田」の読みは「いわいだ>ほうだ」のみとしておきます。

2015年4月6日月曜日

一番ヶ瀬に関して

「一番ヶ瀬」は四文字姓の中で5番目に多いものらしいです。

最も多いのは「勅使河原」です。

「一番ヶ瀬」は、そのまま「いちばんがせ」と読むしかなさそうですが、「いちばかせ」という読みもあります。

「ん」が抜けてしまうわけですね。
これは小さな違いのようですが、わざわざ「ん」を無くした読みにしているので、別扱いにするしかないと考えます。
発音してみると、全く異なって聞こえますし。

2015年4月5日日曜日

明地に関して

「明地」は富山県と岡山県・広島県の2ヶ所に集中しています。

読みとしては「あけち」と「めうち」が多いです。

岡山県に「明地(あけち)峠」というところがあるので、おそらく「あけち」という読みはそこが発祥なのでしょうね。

「めうち」という読みは富山県に集中しています。
これはかなり難読ですね。

とても読めません。

素直に読んだときの「めいち」という読みもかなり少ないですが実在を確認できました。
「みょうち」という読みもありました。
おそらくこれらのふたつは「めうち」があまりにも難読なので、読み替えたのだと考えますが、いかがでしょうか?

2015年4月4日土曜日

日本人の名字の統計解析

先日、ちょっとだけ書いた「日本人の名字の統計解析」という論文を少しだけ読みこみました。

http://ci.nii.ac.jp/els/110003502725.pdf?id=ART0006203977&type=pdf&lang=jp&host=cinii&order_no=&ppv_type=0&lang_sw=&no=1428067179&cp=

この論文は2005年に発表されたものなので、用いられているデータはそれより少しだけ前のものになります。
ここで用いられている統計学的手法に関して、私には全く分かりませんが、非常に興味深く思いました。

これによると日本人の苗字(論文中では「名字」)の総数は104,898種類だそうです。

ただしシュミレーションによると、1世代後に5,000種類弱の苗字が消失してしまうそうです。

現実には帰化姓も続々と出ているので、増減に関しては不用意に判断できませんが、帰化姓は間違いなく圧倒的に稀少姓なので、それこそ1世代後に消失してしまう可能性が大きいはずです。

全国で1件あるかどうかの稀少苗字について、曖昧な証拠で振り回されるべきでもないなと思いました。


この論文では電子電話帳のデータを参考にしているので、苗字は漢字表記のみで分類しており、「東海林」であれば「しょうじ」も「とうかいりん」も同じとしているのです。
もちろん明記はしていないのですが、「渡辺」と「渡邊」と「渡邉」は全て別に扱っているのでしょう。

これは私がこのブログで分類している方法とは異なるため、総数を鵜呑みにはできないのでしょうが、おそらく総数としてはそれに近いものになるのでしょう。

2015年4月3日金曜日

入村に関して

「入村」は「いりむら」か「にゅうむら」と読みます。
読み方は想像がつきますね。

「いりむら」の方が多いようです。

全体の4割が新潟県(特に妙高市)に集中しているのですが、そこでは「にゅうむら」と読みます。

それならば「いりむら」もどこかに集中しているところがありそうですが、はっきりとは分かりません。
ウェブの「写録宝夢巣」では東京都と神奈川県に多いとなっているのですが、その中でどこかに集中しているというわけでもなさそうです。

東京都や神奈川県の場合、そもそもの人口が多く、地方から移動してきたものも多いので、そこで多く見られるからといって、そこが発祥元だとは全くいえないとは思いますが、神奈川県大和市に「入村(いりむら)」という地名があるので、おそらくそのあたりが元ではないかと考えます。

2015年4月2日木曜日

阿閉に関して

今回も難読だけれど、あまり紹介されているのをみたことがないものを紹介してみます。

「阿閉」は富山県に半数以上が集中しており、次に滋賀県で多いです。
他は北海道などにちらほらです。

富山県では「あとじ」と読むようです。
まあ言われれば読めますかね。

滋賀県では「あつじ」と読みます。
こちらはかなり難読だと思いますが、そういう地名が滋賀県にありました。
http://yubin.senmon.net/5290252.html

「阿閉貞征(あつじ・さだゆき)」という戦国武将がいたそうです。

滋賀県と富山県は隣接しているわけではないので、由来が別なのでしょうか?

他に「あべ」という読みもありました。
こちらは特に集中しているところはなさそうです。

下記にすごいページを見つけました。
「阿閉」という姓だけに関して、延々と考察しているのです。
http://www.za.ztv.ne.jp/cfdsj8xb/kousatu.htm

ものすごく分量があり、読みきれません。
この中で「阿閉」に「あえ」や「あへ」という読みがあるというのですが、確認できませんでした。

また、この中で紹介されている「日本の名字の統計解析」という論文の中で気になる文章を見つけました。
現存する苗字が10万5000種あまりでかつ、1世帯しか存在しない苗字が12000種あまりあるという推定結果の一方で、1世帯しか存在しない苗字は非常に維持しにくく、1世代、つまりせいぜい30年程度で5150種がこの世から消え、苗字の分布が大きく変化してしまったのだ。

これは実感しますね。
ごく稀少な読みや苗字は時代を経るごとに無くなってしまうはずなので、現時点であるのかないのかということを確認しないといけないと思います。

2015年4月1日水曜日

天利に関して

「天利」は「あまり」と読みます。
「苗字の読み方辞典」にはその読み方しか載っていませんでした。

念のために調べたところ、「てんり」という読み方を発見しました。
https://www.facebook.com/yuri.tenri
https://www.facebook.com/kimiya.tenri

親族かどうかは分かりませんが、ふたりとも三重県の方のようです。
本来は「あまり」で「てんり」というアダ名の可能性もあるかとも思い、慎重に検討したのですが、大丈夫だと考えました。