2020年8月31日月曜日

𡌶に関して(修正あり)

 「椪」は見たことがない漢字でしたが、実はJIS第2水準です。

それなので、ウェブの「写録宝夢巣」でもヒットしそうなものですが、ゼロ件でした。

「平成名前辞典」ではヒットします。

「名字の趣味垢」さんのtwitterによると「はが」さんだそうです。

https://twitter.com/myoujitoka


下記の方を発見しました。

http://gakui.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/cgi-bin/gazo.cgi?no=122741


(修正)

実は 「椪」ではなく、「𡌶」だそうです。

JIS第4水準なのですが、こちらであれば「はが」と読みます。

「椪」では「はが」と読めません。

全く別の漢字のようです。

https://ja.wiktionary.org/wiki/%F0%A1%8C%B6


上記の方も「𡌶」が正しいようです。

https://park.itc.u-tokyo.ac.jp/biological-chemistry/seika_ronbun/index.html


「椪」はウェブの「写録宝夢巣」でもヒットしませんし、幽霊苗字に該当するかもしれませんね。

私は「𡌶」のみを採用します。

2020年8月30日日曜日

矢箟原に関して(修正あり)

 「名字の趣味垢」さんのtwitterに載っていたものです。

https://twitter.com/myoujitoka

「矢箆原」は「やのはら」という読みで載せていたのですが、「やひはら」という読みもあるそうです。

「箆」は「へら」という意味の漢字で、wiktionaryで見ても「ひ」という読みは当然なのですが、苗字としてみたときは「の」という読みがほとんどでした。

https://ja.wiktionary.org/wiki/%E7%AE%86


(修正)

完全な見間違えでした。

「矢箆原」ではなく「矢箟原」だそうです。

「箆」と「箟」は非常によく似ていますが、別字です。

4年前にも同じような内容で書いています。

http://new5g00.blogspot.com/2016/07/blog-post_42.html


「矢箟原」であれば、「実在苗字(名字)辞典」にも載っていました。

「箟」を用いた3種類目の苗字ですね。

ただ、「実在苗字(名字)辞典」では「矢箟原」は「やがはら★・やのはら」となっていました。

「やがはら」は確認できましたが、「やのはら」ははっきりしません。

「やひはら」は確かだと思います。

2020年8月29日土曜日

有爾と有尓に関して

 「爾」はJIS第1水準の漢字です。

対して「尓」が第2水準です。


「弥」と「彌」の関係と逆転しているわけですね。

似た例として思いつくものとしては「枦」(第2水準)と「櫨」(第1水準)くらいでしょうか?


「弥」と「彌」に倣うなら「尓」をメインにして 「爾」を併記扱いとすべきです。


ただ、苗字としてみたとき 「爾」を用いた苗字は「爾見(しかみ)」など9種類ほどあるようですが、「尓」を用いた苗字は「有尓」しかないようでした。


ウェブの「写録宝夢巣」では「有尓」が全国で三重県に2件のみ。

「有爾」は千葉県と三重県に1件ずつでした。

「平成名前辞典」では「有爾」しかヒットしませんでした。

facebookの「有尓」さんです。

https://www.facebook.com/dr3uni


「住所でポン!」では「有尓」さんと「有爾」さんの住所が完全に一致していました。

ファーストネームも一字違いです。

これは併記扱いとすべきですね。

例外的に「爾」をメインとし、「尓」を併記します。

これしかないから仕方がないでしょうね。

2020年8月28日金曜日

迩と邇に関して

 だいぶ前に書いた話題ですが、「迩」の旧字体は「邇」です。

「弥」と「彌」の関係と同じと考えれば分かりやすいですね。

http://new5g00.blogspot.com/2013/08/blog-post.html


ただ、そもそも「迩」が一般的な漢字ではないでしょう。

実はJIS第1水準ですが。

「迩」もしくは「邇」を用いた苗字は4種類。

ウェブの「写録宝夢巣」では「東久邇」が全国で京都府に1件のみ。

読み方は「ひがしくに」。

(「東久迩」はヒットせず)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%B9%85%E9%82%87%E4%BF%A1%E5%BD%A6

https://www.facebook.com/profile.php?id=100013292880966


「和迩」は全国で2件。滋賀県と岡山県。

「和邇」は全国で京都府に1件のみ。

読み方は「わに」。

https://www.netdenjd.com/articles/-/3785


「和邇内」は全国で東京都に1件のみ。

「和迩内」はヒットしませんでしたが、facebookでは同じ方が「和邇内」と「和迩内」の両方で名乗っていました。

https://www.facebook.com/profile.php?id=100040701244503

https://www.facebook.com/profile.php?id=100009618311058


読み方は確定できませんでしたが、「実在苗字(名字)辞典」によると「和爾(わに)」と「鰐渕(わにぶち)」の間にあったとのことなので、さすがに「わにうち」で良いのではないでしょうか?

「わにない」の可能性もあるかもしれませんが、それではほとんどヒットしなくなります。


「久迩」は全国で神奈川県で2件、「久邇」は全国で東京都に1件のみです。

読み方は「くに」です。

https://www.facebook.com/yukitaka.kuni


「迩」がJIS第1水準で「邇」が第2水準なので、全て併記の形にしておきます。

2020年8月27日木曜日

奉日本に関して

 「奉日本」は、ウェブの「写録宝夢巣」で全国に大阪府で1件のみとなっていました。

「実在苗字(名字)辞典」では「たかもと★」となっていました。

「★」は難読を表すマークです。

「平成名前辞典」でも確認できました。

要するに、 「奉日本」は実在することは間違いないようです。

下記の方を発見しました。

読みは確かに「たかもと」となっています。

ただ、このページの他の方を見ていくと本名とは限らないなと思いました。

https://crowdworks.jp/public/employees/2923919


実在は間違いないと思いますが、読みは良いのでしょうか?

「沸騰ワード10」という番組で紹介されたそうですが、ご本人が出演されたのでしょうか?

ご存知の方がいたらお知らせいただけたらありがたいです。

2020年8月26日水曜日

久萬寿などに関して

 ウェブの「写録宝夢巣」で「久万寿」という苗字が全国に東京都で1件とのみとなっていました。


「万」と「萬」は異体字の関係にあるのですが、別字としています。

例えば女優の「萬田久子」さんは「万田久子」ではおかしいですよね。

新字体と旧字体の関係にあったとしても、分けるべきだと思っています。


そういう意味では「久万寿」と「久萬寿」は別です。

「寿」にも「壽」という旧字体があります。

こちらは併記扱いとしています。

戸籍上で「壽」となっていても、普段は「寿」と書いている方はかなりいると思います。


それなので、今回のテーマとしては「久万寿」と「久万壽」、「久萬寿」と「久萬壽」を調べれば良いことになります。


「住所でポン!」に載っている「久万寿」さんですが、フルネーム検索してみると「久萬壽」が正しいことが分かります。

https://jodo-shinshu.info/2015/07/31/2314/


要するに「久萬寿(久萬壽)」が正しく「久万寿」は幽霊苗字だろうということです。

読み方は「くます」で良いようです。


2020年8月25日火曜日

澵井などに関して、幽霊苗字かも?

 JIS第4水準の漢字を用いた苗字です。

「澵井」は愛知県に多く、全国で約100人ほどだそうです。

「さらい」と読みます。

https://www.asch.jp/theme892.html


難読ですね。

「澵」とはどういう意味の漢字なのでしょうか?

調べても分かりませんでした。


「実在苗字(名字)辞典」ではもうひとつ「澵塩」という苗字も出ていました。

2000年版の電話帳で「牧口」と「牧田」の間にあったので、「まきしお」と読むのだろうと書いてありました。

片方で「さら」と読むのに、もうひとつが「まき」というのはだいぶ異なるので何故なのかと思い、もう少し検討してみました。

すると、2000年版では「澵塩」となっていた方が2007年版では「薪塩」となっていました。

これならば「まきしお」と読むのも納得です。

別の方ですが、「薪塩」は確認できます。

https://ameblo.jp/b-up-box/entry-10650028828.html


読み方は確認できませんでした。

ウェブの「写録宝夢巣」では全国に4件となっていたのですが、読み方の確認できる例が見つかりませんでした。

ただ、さすがに「まきしお」以外はないでしょう。

とりあえず、これは「まきしお」としておきます。

「澵塩」は幽霊苗字ではないでしょうか?


「澵」という漢字を用いた苗字は「澵井」だけと考えます。

2020年8月24日月曜日

𣍲坂と腰坂に関して(修正あり)

 本日もJIS第4水準の漢字を用いた苗字です。

「𣍲坂」は「実在苗字(名字)辞典」では全国で約10人、「そうとめざか」もしくは「さおとめざか」と読むとなっていました。

下記のページに記載がありました。

いつのものかは分かりませんが、紙の電話帳では3件あったと書いてあります。

https://ameblo.jp/make-wisteria/entry-10884322725.html

twitterで「名字の趣味垢」というのを発見しました。

これはすごい!です。

https://twitter.com/myoujitoka

表札があると信頼度がすごくあがりますね。

「𣍲坂」は「そうとめざか」のみとしておきます。


「さおとめざか」と思われる位置に載っているのを教えていただきました。

これはありがたい。

「𣍲坂」は「さおとめざか」と「そうとめざか」の両方の読みがあるようです。


ちなみに「腰坂」という苗字は別にあり、こちらは電話帳で「こ」の欄にありました。

下記の方もいるので「こしざか」で良いと思います。

http://www.jpdga.jp/player_stats.php?jpdgano=333&year=2017

http://7.pro.tok2.com/~tcfda/kantoopen/kanto11/11kantoam.pdf

2020年8月23日日曜日

長﨏などに関して

 JIS第3水準の漢字である「﨏」を用いた苗字の話題を続けます。


最多の「﨏田」(全国で約140人)があり、続いて「尾﨏」、「石﨏」、「大﨏」、「﨏」、「村﨏」、「﨏本」、「﨏畑」、「﨏川」「高﨏」まで確認できました。

すでに10種類です。

 JIS第3水準以下の漢字を用いた苗字の種類としてはダントツです。


探したけれど確認がとれなかったものとして「赤﨏」があります。

また「﨏内」は実在していることまでは確かですが、読みが確認できませんでした。

「さこうち」だと思うのですが…。


ここまででいうと、「﨏本」は「さかもと」と読みます。

「﨏」の一字姓と、「大﨏」のふたつは「えき」と「さこ」のふたつの読みがあります。

それ以外は全て「さこ」のみのようでした。


本日の本題です。

「長﨏」は「ながえき」のようです。

http://www.nishi.com/nishi_rw/result/14%20%E3%83%BB%20%E5%A5%B3%E5%AD%9010km%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E7%94%9F%EF%BD%9E39%E6%AD%B3.pdf

ただ、これだけだと誤記の可能性も否定できません。

実は「長浴」で「ながえき」という苗字もありますし。

もう少し根拠が欲しいなと思っていたら下記の方を発見しました。

友達欄に「nagaeki」さんと「長えき」さんがいるので間違いないと思います。

https://www.facebook.com/profile.php?id=100011611363418

2020年8月22日土曜日

大﨏と﨏に関して

 「﨏」というJIS第3水準の漢字を用いた苗字を調べています。

なにしろ数が多い。

これまでJIS第3水準以下の漢字で複数の苗字に用いられたものとしては「棈(あべ)」や「嶧(えき)」、「刕(しゅう)」、「䋆(かせ)」などでしょうか。

「刕」と「䋆」を用いた苗字がそれぞれ6種類ずつあり、それが最多のようでした。


対して、「﨏」はすでに「﨏田」、「﨏本」、「尾﨏」の他、「石﨏」と「村﨏」も確認できてしまいました。

すでに5種類です。

更に本日の「大﨏」と「﨏」も加わります。

ここまでは全て「さこ」と読んできましたが、「大﨏」は「おおさこ」と「おおえき」のふたつの読みが確認できました。

https://researchmap.jp/read0126351

https://www.ok-nosai.or.jp/shinbun/%E6%B4%A5%E5%B1%B1%E8%82%B2%E3%81%A1%E3%81%AE%E3%81%A4%E3%82%84%E3%81%BE%E5%92%8C%E7%89%9B.html


「﨏」という一字姓も同じく「えき」と「さこ」のふたつの読みが確認できます。

https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/kadenya/archive/1129896.html

http://www.icrr.u-tokyo.ac.jp/faculty_members/%EF%A8%8F-%E9%9A%86%E5%BF%97/


第3水準以下の漢字を用いた苗字で読み方が複数に分かれるのも「鰀目」以来です。

「鰀目」は「えのめ」という読みが多いのですが、他に「うのめ」、「なつめ」、「よのめ」の計4種類が確認できています。

2020年8月21日金曜日

﨏に関して

 またまた新たなJIS第3水準の漢字を発見してしまいました。

「﨏」です。

一見すると簡単そうなので、第3水準だと思いませんでした。

実はすでに「﨏田(さこだ)」という苗字を載せてしまっていました。

そして、「﨏」を用いた苗字は15種類もありそうだと分かりました。

他に置きかえられそうな漢字もないので、一気に15種類も増えてしまうことになります。

「さこ」と読むことが多いようですが、ここまでで他に見つけたのは「﨏本(さかもと)」だけです。

他に「赤﨏」、「石﨏」、「﨏」、「尾﨏」、「大﨏」、「﨏川」、「﨏畑」、「﨏内」、「高﨏」、「長﨏」。「中﨏」、「前﨏」、「村﨏」が載っていました。

JIS第3水準の漢字なので、いずれもウェブの「写録宝夢巣」ではヒットしません。

気長に探していくしかないですね。


最多は「﨏田」ですが、次に多いのは「尾﨏(おさこ)」です。

https://www.osakoeyeclinic.com/blank-5


「﨏田」は鳥取県、「尾﨏」は岡山県に多い苗字です。

2020年8月20日木曜日

三七に関して

 「三七」は、ウェブの「写録宝夢巣」では全国に福井県で2件のみの苗字です。

「平成名前辞典」でもヒットするので実在は間違いありません。

下記の方がfacebookで見つかりました。

「住所でポン!」でヒットする方とも住所が似ています。

https://www.facebook.com/homare.maruyama


ここでは「maruyama」となっていますが、googleで検索すると以前は「sanshichi」となっていたことが分かります。

これ以上の情報は得られませんでしたが、全国で2件なので仕方がないでしょう。上記の方が現在も「三七」なのかそれとも「maruyama」なのかは分かりませんが、「三七」という苗字があることは確かだとおもいます。

三九二と三九に関して

 本日は漢数字だけで構成された苗字に関してです。

こういうのはいくつくらいあるんでしょうか?

「九十九(つくも)」や「一二三(ひふみ)」はかなり多いと思いますが、他にもたくさんありますね。

「三九二」と「三九」はそれぞれ「みくに」と「さんく」と読むそうです。

「平成名前辞典」でもヒットします。

facebookでも見つけられます。

https://www.facebook.com/shiori.mikuni

https://www.facebook.com/kazuaki.sanku

2020年8月18日火曜日

𢌞口と廻口と迴口に関して

 「実在苗字(名字)辞典」に「𢌞口」で「さくち」と読む苗字がのっていました。

「𢌞」はJIS第4水準の漢字です。

https://moji.tekkai.com/zoom/%F0%A2%8C%9E/page.html

「𢌞」は「廻」の異体字だと思うのですが、いかがでしょうか?


「実在苗字(名字)辞典」によると「𢌞口」は「作田」と「作並」の間にあったそうです。


facebookでは「廻口」という苗字の方がいました。

どうやら「さこう」さんらしいです。

https://www.facebook.com/profile.php?id=100006456782109

https://www.facebook.com/people/Rikiya-Sakou/100006456782109


私の持っている最も古い紙の電話帳では「佐光」と「酒匂」の間に「迴口」さんがいました。

「迴」は「廻」の異体字でJIS第2水準の漢字です。


これは相当に悩ましいですね。

まず、「𢌞」が「廻」の異体字であるという根拠がはっきりと出せません。

異体字であれば「廻口」には「さくち」もしくは「さぐち」と「さこう」のふたつの読みがあることになりますが、「さくち」もしくは「さぐち」の根拠がウェブ上で見つけられません。

2020年8月17日月曜日

苧野に関して

 先日、「荢」というJIS第3水準の漢字について書きました。

http://new5g00.blogspot.com/2020/07/blog-post_53.html


「宇」の上に草冠をつけた漢字なので、書くのは簡単ですが、実際にはJIS第3水準です。

この漢字を用いた苗字はないのではないか?と考えたわけです。


よく似た「苧」という漢字があります。

この漢字を用いた最多の苗字は「苧坂」で、「おさか」と読むことがほとんどです。

次に多いのが「間苧谷(まおたに)」です。


要するに「苧」は「お」と読んでいるわけですね。


そして本日の本題である「苧野」です。

「実在苗字(名字)辞典」では「おの>うの・あさの」となっていました。

割合は分かりませんが、いずれの読みも確認できますね。

2020年8月16日日曜日

穝所に関して

 本日もJIS第3水準の漢字を用いた苗字です。

「穝所」で「さいしょ」と読むそうです。

https://w.atwiki.jp/taronja/pages/2482.html


「穝」という漢字に関しては、下記のページにいろいろと書いてありました。

勉強になります。

https://dictionary.sanseido-publ.co.jp/column/kanji_genzai243


「さいしょ」という読みでは「税所」、「最所」、「才所」をすでに載せてありました。


ところで、よく似た「樶」はJIS第2水準です。

「実在苗字(名字)辞典」では「樶所」という苗字も載っていました。

「穝」も「樶」も苗字としてはこれ以外になさそうです。


「樶所」はウェブの「写録宝夢巣」では全国に2件。

長崎県と宮崎県に1件ずつです。


しかし、「住所でポン」では2000年版の宮崎県で確認できるだけです。

「平成名前辞典」では確認できませんでした。

「実在苗字(名字)辞典」によると、2015年版の宮崎県の電話帳で確認できるそうです。


ウェブ上では名乗っている方を確認できませんでした。

「樶所」が実在するかどうか、なんとも言えません。

電話帳での分布を考えても由来はひとつだと思います。

①本来は「穝所」、「樶所」は電話帳も含めて幽霊苗字

②本来は「穝所」だったが、誤記の定着により「樶所」ができた

③戸籍上は「穝所」だが、便宜的に「樶所」を用いている方がいる

などではないでしょうか?


これらの漢字を用いている苗字が他にないので「樶所」があったとしても併記あつかいにしかならないと思います。



2020年8月15日土曜日

鈳に関して

本日もJIS第4水準の漢字を用いた苗字です。

「鈳」一字で「こがま」と読み、愛媛県に多い姓らしいです。

全国で約50人だそうです。

https://livescore.japanprodarts.jp/directory_detail.php?p=1790

https://www.city.fukuoka.lg.jp/higashiku/k-shinko/kutyoudayori/konnitiwakutyoudesu/konnitiwakutyoudesu_28_2_14_3.html


他には置きかえられそうもないですね。

この漢字を用いた苗字は他にないようです。 

2020年8月14日金曜日

狐井と狐森に関して

「狐」で「きつね」と読む苗字を探していました。
ここまで「狐崎」と「狐塚」という苗字を載せていますが、どちらも「こざき」、「こづか」の方が多く、「きつねざき」と「きつねづか」は少ないです。

純粋に「きつね」としか読まないものとしては「狐鼻(きつねはな)」が最多です。
最多といっても、ウェブの「写録宝夢巣」では全国に岩手県で7件だけの苗字です。

他には「狐井」と「狐森」しかなさそうでした。

「実在苗字(名字)辞典」で「狐井」は全国に約10人で読みは「きつい★」となっていました。
「★」は難読を表すマークです。

奈良県に「狐井(きつい)」という地名があるようです。

ウェブの「写録宝夢巣」ではヒットしないのですが、「住所でポン」では2000年版でひとりだけヒットします。

「平成名前辞典」でもヒットしませんでした。
facebookでもダメでした。

2000年版って20年前ですからね。
現存する苗字という確証が得られないので、これは保留にします。

「狐森」の方は見つかります。
2012年版の青森県の「住所でポン」で出てくる方が下記だと思います。
http://www.htv-net.ne.jp/~ajari/kiroku.html

また、「平成名前辞典」でヒットする方をフルネーム検索すると下記の方が見つかります。
学校名から考えても、やはり青森県の方のようです。
https://www.instagram.com/tk0428/

「実在苗字(名字)辞典」によると、「狐森」は2014年版の青森県八戸市の電話帳で「木附沢(きつけざわ or きつきざわ」と「木津谷(きつや≫きつたに」の間にあったそうです。
青森県には「狐森(きつねもり)」という地名もありました。

それらから最終的に考えると、「狐森」は現存する苗字といえそうです。
読み方もおそらく「きつねもり」で良いでしょう。

2020年8月13日木曜日

𣑋林に関して

「𣑋林」は「くればやし」と読むそうです。
「𣑋」はJIS第4水準の漢字です。
http://yamanashidaigakumusic.blogspot.com/2014/02/
http://l5musical2013.blogspot.com/2013/12/24.html

上記の方は山梨大学でしたが、静岡県に多い苗字だそうです。
そうはいってもおそらく全国で1家系しかなさそうですが。

2020年8月12日水曜日

阿陁に関して

JIS第4水準の漢字を用いた苗字です。
https://moji.tekkai.com/zoom/%E9%99%81/page.html

「阿陁」は「あせ」と読みます。
https://www.hosei.ac.jp/koho/taiikukai/033/NEWS/18062002/
https://www.hmv.co.jp/artist_%E9%98%BF%E6%96%BD%E5%85%89%E5%8D%97_200000000174832/biography/

「陁」は「施」に似ていますが、異体字ではないようです。
意味も全く異なります。
「阿施」という苗字もないようなので、「阿陁」は独立して載せます。

下記によると帰化姓のようです。
https://name-power.net/fn/%E9%98%BF%E6%96%BD.html

今まで長々とJIS第3水準以下の漢字を用いた苗字を発見するたびにブログ内でまとめていましたが、表にまとめておくことにしました。
https://sites.google.com/site/ribennomiaoziwoshueruhp/xi-shao-han-zi

2020年8月11日火曜日

𦹀井に関して

本日もJIS第3水準の漢字を用いた苗字です。

「𦹀井」は「くごい」と読むそうです。
https://www.facebook.com/ohtahigashi/posts/1675341115866468/
http://tweettunnel.com/fukushimauniv

実在は確かですが、なかなか読みが確定できません。
下記くらいでしょうね。
https://ameblo.jp/0521lucky/entry-11330434253.html

2020年8月10日月曜日

柆田などに関して

「柆」は見慣れない漢字ですが、JIS第2水準です。
なので、特に取りあげなくても良かったのですが、私が読めなかったので、まとめておきます。
この漢字を用いた苗字は3種類ありました。
「柆田(くいだ)」と「柆生(くいおい)」、「柆原」です。
https://com.doshisha.ac.jp/parents_association/attach/news/PARENTS_ASSOCIATION-NEWS-JA-121/88331/file/houkoku.pdf
https://ci.nii.ac.jp/nrid/9000003038662
http://www.scej.org/award/scej-awards/scej-awards-2005-e.html

「柆原」だけ読みが確定できませんでした。
「くいはら」もしくは「くいばら」だとは思いますが…。

2020年8月9日日曜日

葈沢と葈澤に関して

JIS第3水準の漢字を用いた苗字です。

「葈澤」は「からむしざわ」と読みます。
「葈沢」があるかどうかは分かりませんが、他と揃えるため「葈沢」に「葈澤」を併記します。
岩手県に集中している苗字です。
https://www.facebook.com/shiho.karamushizawa
https://www.japan-wrestling.jp/2013/02/06/25824/

「葈」とはイラクサ科の多年草だそうです。
https://www.weblio.jp/content/%E8%91%88

この漢字を用いた苗字はこれが唯一です。

2020年8月8日土曜日

荢に関して、幽霊苗字かも?

JIS第3水準の漢字を用いた苗字をまとめています。

「荢」はJIS第3水準の漢字です。
なぜ、この漢字をとりあげるかというと、この漢字を用いた苗字が8種類もありそうだからです。
「実在苗字(名字)辞典」には「荢毛」、「荢野」、「荢坪」、「荢原」、「荢川」、「荢田」、「荢清川」、「下荢坪」が載っていました。
JIS第3水準もしくは第4水準の漢字を用いた苗字でこれほど種類が多いのは初めてです。

しかしよくよく調べていくと「荢」はJIS第1水準の「苧」の誤記のような気がします。

例えば「荢毛」。
https://online.pass-the-baton.com/store/items/detail/1000057774

最も有名だと思われる「荢毛」さんは、「苧毛」でもヒットします。
http://www014.upp.so-net.ne.jp/MiharudoGallery/s-uke.html

「苧」を用いた苗字は33種類もあったのですが、上記の「荢」を用いた8種類は全てこの中に含まれていそうでした。
ひょっとしたら全て幽霊苗字なのかもしれません。

2020年8月7日金曜日

鷠森に関して

またJIS第4水準の漢字を用いた苗字です。

「鷠」はウ科の海鳥の総称だそうです。

「鷠森」は「うぐもり」と読みます。
http://www.asagoshakyo.jp/cate/kowa
https://expydoc.com/doc/10386515/%E7%93%A6%E7%94%BA%E5%81%A5%E5%BA%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-%E5%81%A5%E5%BA%B7%E9%95%B7%E5%AF%BF%E8%AC%9B%E5%BA%A7

上記の方々はそれぞれ兵庫県と香川県となっていますね。

それとは別に「鵜森」という苗字が「住所でポン」に載っていました。
愛媛県です。
こちらは「住所でポン」以外で実在を確認できませんでした。

問題は「鵜」と「鷠」は異体字なのか?
ということです。
意味は同じでしょうね。

ただ、「烏」と「鴉」も同じカラスを表す漢字ですが異体字とは考えていません。
「蟹」と「蠏」も別の漢字だということにしています。

「鷠森」と名乗っている方が、「鵜森」と書くこともありえるのであれば異体字としても良いのですがそうではなさそうなので、別の字と考えます。
「鵜森」は幽霊苗字の可能性があるかと思います。

2020年8月6日木曜日

嵒淵と嵓渕に関して、幽霊苗字かも?

「嵒」は「岩」の異体字と書いてあるところと、そうでないというところがありました。
よく似た漢字に「嵓」があります。
「嵓」はJIS第3水準ですが、「嵒」は第2水準です。
意外ですね。
「嵓」は「いわお」という一字姓があります。
他に「嵓田」や「嵓栖」、「嵓渕」があるようです。

対して「嵒」は「嵒瀬(いわせ)」しか見つかっていません。

今回の「嵒淵」は「住所でポン!」で見ると2000年版では東京都大田区で確認ができます。
「実在苗字(名字)辞典」によると2002年版の東京都小平市の電話帳でも確認がとれたそうです。

ただ、ウェブ上で検索してもヒットしませんね。
「平成名前辞典」でもダメでした。
「嵒渕」に変えてもダメでした。

困ったなあと思っていたら、全く別のところからヒントが得られました。
「嵓渕」です。
こちらは下記の方など。
http://gold.jaic.org/tokyo/2019r/62hachitf/rel068.html
http://www.koganei-sh.metro.tokyo.jp/koganei/_userdata/23youran/12_23kyousyokuin.pdf
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/zaishien/ninchishou_navi/torikumi/shidousya/pdf/R205_meibo.pdf

いかがでしょうか?
「嵓渕」は何にも確認がとれるので実在は間違いありません。
そして「嵒淵」で2000年に東京都で確認ができる方はファーストネームが「建彦」です。
そして小平市に隣接する国分寺市で「嵓渕」となっている方も「建彦」でした。
これが奇跡的な偶然でしょうか?
私はそうは思えません。
本来は「嵓渕」が正しいのが、2002年までは「嵒淵」で電話帳に載ってしまったというのが正解だと思います。
「嵒淵」は幽霊苗字だと思います。

2020年8月5日水曜日

鮄川に関して

JIS第3水準の漢字を用いた苗字です。

「鮄川」は「いながわ」と読みます。
広島県に多いそうです。
https://monstar-lab.com/leadership/hiroki-inagawa/

「ホウボウ」という魚を「魴鮄」と書くそうです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%82%A6%E3%83%9C%E3%82%A6

2020年8月4日火曜日

鐏に関して

本日もJIS第4水準の漢字を用いた苗字です。

「鐏」という一字姓です。
「実在苗字(名字)辞典」では全国で約30人。
千葉県に集中しているそうです。
読み方は「いしづき>いしずき」となっていました。
https://donburi.accountant/history/?ds=78111&do=9&name=%E5%A5%A5%E7%94%B0%E5%93%B2%E5%8F%B8&cname=%E4%B8%89%E4%BA%95%E7%B2%BE%E6%A9%9F%E5%B7%A5%E6%A5%AD%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E4%BC%9A%E7%A4%BE&menu
http://sofvi.tokyo/bullmark45-interview9/

上記でも「いしづき」となっていますし、「いしずき」を選ぶ理由もないので「いしづき」で良いでしょうね。

2020年8月3日月曜日

鯨臥と鯨伏に関して

「鯨臥」は「いさふし」と読むそうです。
https://www.facebook.com/masao.isafushi

ウェブの「写録宝夢巣」では全国に7件。
長崎県で4件でした。

「写録宝夢巣」では「鯨伏」も全国で長崎県に1件だけあります。
地名も「鯨伏」で「いさふし」がありました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AF%A8%E4%BC%8F%E6%9D%91

facebookでは神奈川県で見つかりました。
https://www.facebook.com/m.isafushi

こちらは長崎県で、バレーボールのユニフォームを作っています。
「鯨伏」となっています。
読み方は不明ですが、さすがに誤字ではないでしょう。
https://volleyball.bz/gallery/entry34003

由来は同じなのでしょうが、「臥」と「伏」分けるべきでしょうね。

2020年8月2日日曜日

垳田に関して

「垳」は「がけ」と読むJIS第2水準の漢字です。

埼玉県に「がけ」と読む地名があるそうです。
http://gake840.blog.fc2.com/

この漢字を用いた唯一の苗字が「垳田」です。
ウェブの「写録宝夢巣」では全国に5件。
うち4件がやはり埼玉県でした。
埼玉県では草加市で3件でした。

読み方は「いげた」だそうです。
https://www.facebook.com/kayoko.igeta.9
https://meibo.shigaku.go.jp/houjin_g?g_id=42922

2020年8月1日土曜日

𥹥形に関して

本日もJIS第4水準の漢字を用いた苗字です。

「𥹥形」は「あめがた」と読みます。
鹿児島県に由来があるようです。
すでに閉鎖してしまっていますが…。
https://houjin.jp/search?utf8=%E2%9C%93&keyword=%E3%81%82%E3%82%81%E3%81%8C%E3%81%9F&pref_id=

ひらがなで「あめ形」となっている方です。
出身地も矛盾しません。
https://www.facebook.com/naoko.amegata

なぜ、この方が「𥹥形」だと分かるかというと下記のページがあるからです。
https://www.facebook.com/pages/%E4%BD%8F%E5%90%89%E6%B1%A0%E5%85%AC%E5%9C%92%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%97%E6%9D%91/1859236027629621

「当」の旧字体である「當」に置きかえた「𥼽」ではないですね。
そもそもこの漢字はJIS第4水準までにもないです。

「𥹥」が「糖」の異体字となっているものもありましたが、「糖形」という苗字はないので、「𥹥形」は独立して載せるべきだと思います。

JIS第3水準以下の苗字は下記にまとめています。
https://sites.google.com/site/ribennomiaoziwoshueruhp/xi-shao-han-zi