「嵒」は「岩」の異体字と書いてあるところと、そうでないというところがありました。
よく似た漢字に「嵓」があります。
「嵓」はJIS第3水準ですが、「嵒」は第2水準です。
意外ですね。
「嵓」は「いわお」という一字姓があります。
他に「嵓田」や「嵓栖」、「嵓渕」があるようです。
対して「嵒」は「嵒瀬(いわせ)」しか見つかっていません。
今回の「嵒淵」は「住所でポン!」で見ると2000年版では東京都大田区で確認ができます。
「実在苗字(名字)辞典」によると2002年版の東京都小平市の電話帳でも確認がとれたそうです。
ただ、ウェブ上で検索してもヒットしませんね。
「平成名前辞典」でもダメでした。
「嵒渕」に変えてもダメでした。
困ったなあと思っていたら、全く別のところからヒントが得られました。
「嵓渕」です。
こちらは下記の方など。
http://gold.jaic.org/tokyo/2019r/62hachitf/rel068.html
http://www.koganei-sh.metro.tokyo.jp/koganei/_userdata/23youran/12_23kyousyokuin.pdf
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/zaishien/ninchishou_navi/torikumi/shidousya/pdf/R205_meibo.pdf
いかがでしょうか?
「嵓渕」は何にも確認がとれるので実在は間違いありません。
そして「嵒淵」で2000年に東京都で確認ができる方はファーストネームが「建彦」です。
そして小平市に隣接する国分寺市で「嵓渕」となっている方も「建彦」でした。
これが奇跡的な偶然でしょうか?
私はそうは思えません。
本来は「嵓渕」が正しいのが、2002年までは「嵒淵」で電話帳に載ってしまったというのが正解だと思います。
「嵒淵」は幽霊苗字だと思います。
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