異体字の定義を決めていた頃、まずはwiktionaryなどを参考にしていました。
新旧字体表を参考にしながら漢字を整理し、当てはまらないものはそのつど判断していました。
https://ja.wiktionary.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8
「巳と己と已に関して」というテーマでも記載しています。
http://new5g00.blogspot.com/2013/09/blog-post.html
「巳」と「己」と「已」はよく似ていますが、字源が異なるので別字であると判断したのです。
「巳」と「己」は全く別ですからね。
間違えてはいけません。
でも「已」はどうでしょうか?
パッと見は全く区別できませんね。
手書きだったら無理ではないでしょうか?
「己」と「已」はいずれも3画で筆順も一緒なので、上がちょっと出るかどうかの違いです。
「巳」ははっきりと上にくっつけないとダメでしょうが。
似たようなものとして「采」と「釆」があります。
「采」は「采配(さいはい)」の「采」ですね。
「釆」は全く別の語源をもつ漢字です。
ただし、苗字や地名で出てくる場合、区別されていない印象でした。
「采女(うねめ)」と「釆女(うねめ)」がありました。
後は「夕方(ゆうがた)」の「夕」と、カタカナの「タ」。
漢字とカタカナなので全く別なのですが、どちらもありえます。
「采」と「釆」、「夕」と「タ」は異体字でもなんでもないのですが、実際には分けられていないようだったのでまとめることにしました。
そう考えると「已」も再検討が必要かなと思いました。
「実在苗字(名字)辞典」では「辰已」、「龍已」、「已上」、「已亦」、「皆已」が載っていました。
順にみていきましょう。
長くなりましたので続きは次回。
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