「富」と「冨」は異体字の関係にありますが、ともにJIS第1水準の漢字であるので、別扱いにしています。
これまでのところ紹介してきた苗字は、だいたいどちらの漢字も実在することが確認できています。
「富」を用いるケースの方が多いようですが、「冨」の方が多い苗字もありました。
具体的にいうと、「冨江」、「冨吉」くらいですが。
また、これまでに載せた苗字の中では「富浜(富濱)」という苗字だけは、「冨」に置き換えた「冨浜(冨濱)」が見つかっていません。
さて、それでは「冨手」はどうでしょうか?
「冨手」はウェブの「写録宝夢巣」で見ると全国で73件。
そのうち実に9割が岩手県に集中しています。
読み方は「とみて」です。
こちらは問題ありません。
さて、それでは「富」に置き換えた「富手」はどうでしょうか?
こちらは全国に散在して7件だけでした。
ただ、facebookやgoogleの検索では見つかりませんでした。
「冨手」の誤記であることが明らかなものは見つかりますが…
とりあえず「冨手」は載せますが、「富手」に関しては、しっかりとした証拠が見つかるまで保留しておこうと思います。
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