2015年3月11日水曜日

侭と儘に関して

またまた、うっかりを見つけました。

「侭」と「儘」は異体字の関係にあります。

ずいぶん前に「尽」と「盡」が新字体と旧字体の関係になるということを書きましたが、なぜ「侭」と「儘」を思いつかなかったんだろうと反省です。
http://new5g00.blogspot.jp/2013/09/blog-post_23.html

このふたつの漢字に関しては、下記の説明が詳しいです。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1368372643

「儘」が正式な字体で、1978年のJISでは
第一水準:正字「儘」
第二水準:略字「侭」(附録扱い)
でした。
「わがまま」を変換すると、まず「我が儘」と表示されました。
ぜひ「我が侭」と書きたい人はそれも選べるようになっていました。
1983年のJISを決めた人たちはこう考えました。
当用漢字を決めたときは、表外漢字は今後使わない字として放置された。
しかし今実際には表外漢字も使われており、現にJIS第一水準にある。
使わないから放置されたまでで、もし使うとしたら当然ほかの当用漢字の新字体に準ずるべきだ。
「盡きる」が「尽きる」になったのだから、「我が儘」も「我が侭」となるほうが整合性がある。
こうして
第一水準:略字「侭」
第二水準:正字「
」(附録扱い)
と入れ替えたのです。

実際に現在は「侭」がJIS第1水準で、「儘」が第2水準です。
それなので、やはりこれまでの基準にそってまとめるべきです。

実は「侭田(ままだ)」は1,400人ほどの苗字だったので、既に載せていました。
「儘田」が940人なので、これを併記という扱いにします。

他に「儘」がつく苗字は「儘下」と「儘」と「儘多」がありました。
いずれも100人未満の超稀少姓です。

「儘下」と「儘」はどちらも「侭」に置き換えても、同じ読みで見つかります。
ただ、「儘多」は見つかりません。
「儘多」に関してはウェブの「写録宝夢巣」でも1件しかなく、検索しても店名のようなものしかヒットしないので、実在をきっちり確認しないとなりません。

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