前回、「加鬮(かくち)」と「加鬮山(かくちやま)」という苗字を調べました。
「鬮」は「鬥」の中に「龜」です。
「龜」は「亀」の旧字体ですが、「鬥」は「門」の異体字というわけではないようです。
「鬮」はJIS第2水準で、 「䦰」と「䰗」はいずれもJIS第3水準の漢字です。
部首は「もんがまえ」ではなく、「たたかいがまえ」もしくは「とうがまえ」だそうです。
「鬮」を用いた苗字はすでにひとつだけ表にも載せています。
「鬮目」で「くじめ」です。
漢字としても「鬮」は「くじ」と読みます。
不思議だなと思って改めて調べましたが、やはり「加鬮」と「加鬮山」では「くち」のようでした。
それではと、この漢字を用いた苗字を全てチェックしました。
ポイントとしては、「くち」か「くじ」かという点と、「䦰」や「䰗」に置きかえた苗字はあるのかという点です。
「鬮」を用いた苗字としては他に「江鬮」と「鬮橋」、「鬮台」の3種類がありました。
それぞれ「えぐち」、「くじはし」、「くじだい」だそうです。
「くち」と読むほうが特殊だということでしょうか?
「実在苗字(名字)辞典」では「江䰗」と「鬮臺」が載っていました。
「臺」は「台」の旧字体ですね。
「江鬮(えぐち)」さんです。
https://hokuohkurashi.com/note/category/tokushuu/tokushuu-active/madorizukan_201711
「鬮橋(くじはし)」さんです。
http://kobayashiganka.co.jp/?p=714
「鬮台」は、ウェブの「写録宝夢巣」で全国に1件のみ。
徳島県でした。
https://library.tokushima-ec.ed.jp/digital/webkiyou/59/163-172.pdf
https://www.instagram.com/kujipan0223/?hl=ja
下記は「鬮臺」さんです。
やはり徳島県です。
読み方は「くじだい」ですね。
https://www.facebook.com/ayumi.kujidai
結論としては「加鬮」と「加鬮山」はそれぞれ「かくち」と「かくちやま」ですが、それ以外で「鬮」は全て「くじ」と読むということです。
基本的には「鬮」が正しく、「䦰」や「䰗」はJIS第3水準なのであったとしても表には載せません。
「臺」はJIS第2水準なので併記扱いです。
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