2019年2月17日日曜日

出地に関して

「出地」は読めそうで読めませんね。
「実在苗字(名字)辞典」では「しっち★・いづち>しゅっち・いずち」となっていました。
「★」は難読を表すマークです。

ウェブの「写録宝夢巣」では全国で23件。
最多は茨城県の9件で、次が沖縄県の4件です。
福井県は2件でした。
茨城県では石岡市と笠間市が4件ずつになっていました。

まず、「しっち」です。
下記の方々など。どちらも茨城県です。
https://www.facebook.com/kyoko.shicchi
https://www.facebook.com/saki.shicchi

沖縄県の高校を出た「出地」さんです。
「いでち」と読むそうです。
下記のtwitterでも「idechi」となっているので間違いなさそうです。
新規の読みです。
http://www.y-mainichi.co.jp/news/34326/
https://www.musashino-u.ac.jp/confucius/topics/report20/


下記の方は「izuchi」となっています。
フルネームで検索すると、下記のページにたどりつきました。
福井県在住で、ひらがなで「いずち」となっています。

なかなかまとめるのが難しいですね。
全部で23件しかないので、3件もあれば1割超です。
つまり3件あれば稀少な読みではないということです。

「しゅっち」という読みは見つかりませんでした。
ただし「出地」自体が少ない姓なので、「しっち」と「しゅっち」も同じと考えて良いのではないでしょうか?

これまでも「柳生」で「やぎゅう」と「やぎう」を分けないことにしていますし、「宿谷」などのように「宿」を「しゅく」ではなく「しく」と読むケースはある程度の数がないかぎり「しゅく」で統一してしまっています。
「宿谷」で「しくたに」と読むケースもあると思いますが、「しゅくたに」と分けるほどではないとしています。
それに従えば。やはり「しっち」と「しゅっち」は同じものと考えた方が良いと思います。

また、「いづち」と「いずち」は同じものと考えて良いでしょう。
「出ずる」と「出づる」のどちらが正しいのかに関しては下記が参考になります。


本来は「ダ行下二段活用」なので、「出づる」が正しいのですが、「出雲」は「いずも」ですし、現代では「出ずる」の方が違和感ないのではないでしょうか?

ここまでそのことに関してあまり注意していきませんでしたが、「出井」や「出石」、「出岡」などなど全て「いず」と読んでいました。
「いづ」としている読んでいるケースはありませんでした。
ここも「出地」は「いずち」で良いでしょうね。

「いでち」がどれくらいいるのかも悩むところですが、二番目に多い沖縄県で見つかっているので1割超はいるのではないでしょうか?

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