2018年4月22日日曜日

萌と萠に関して

「萌」と「萠」は異体字の関係にあります。
これに関して検討がされていませんでした。

苗字としてあまり使われない漢字なので抜けてしまったのでしょう。

「萌」がJIS第1水準で、「萠」が第2水準です。
この漢字を用いた苗字は2種類しかありません。
「萌出(萠出)」と「萌抜(萠抜・萠拔)」です。
前者は青森県と北海道に多く、後者は京都府に多いようです。

面白いことに両者とも、「萌」よりも「萠」が圧倒的に多いようです。

ウェブの「写録宝夢巣」では「萠出」が30件、「萌出」が4件。
「萠抜」が7件、「萌抜」が1件でした。
「実在苗字(名字)辞典」では「抜」の異体字を用いた「萠拔」も載っていましたが、こちらはゼロ件でした。
ただ、ウェブ上で検索すると、「萠拔」も確認できますね。
読みは「はえぬき」です。

「萌出(萠出)」の方は「実在苗字(名字)辞典」で「もだし★>もいで(もえで)」となっていました。
「★」は難読を表すマークです。
いずれの読みも確認でき、割合もだいたい良さそうです。

facebookで見ても、「萌」よりも「萠」が正しいようでした。
2種類ともが一致しているので、例外的に「萠」をメインとして「萌」を併記する形に変更します。

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