「冨宿」はウェブの「写録宝夢巣」で全国に40件。
そのうち31件が鹿児島県に集中している苗字です。
「苗字の読み方辞典」によると「ふうしゅく(ふしゅく・とみやど・ふうしく)」となっていました。
似ていますが、「富宿」は全国で14件。
鹿児島県は3件で、九州地方全体で9件でした。
読み方は「とみやど・とみしゅく>ふうしゅく(ふしゅく)」でした。
これらから考えると、おそらく「冨宿」が先に鹿児島県から生まれ、そこから派生して「富宿」が出てきたのではないでしょうか?
まず、読み方なのですが、「ふしゅく」や「ふうしく」に関しては「ふうしゅく」に含まれると考えてしまおうと思います。
「宿」を「しく」と読む苗字に関しては、ある程度の数があるのですが、「しゅく」と分けるほどではないかなと思うのです。
そうすると、検討すべきは「ふうしゅく」と「とみやど」、「とみしゅく」の3種類だけということになります。
まず「とみしゅく」ですが、「冨宿」でも「富宿」でも見つかりませんでした。
「とみしく」でも調べましたが見つかりませんでした。
ここまででまとめると、「冨宿」は「ふうしゅく・(とみやど)」で「富宿」は「とみやど>ふうしゅく」になるのではないかという予想です。
自分で調べた印象としても、おおむね同じでした。
ただ、「富宿」はもとが少ないので、「ふうしゅく」は更に数が少なくなってしまう印象でした。
「富」と「冨」は異体字ですし、集中している地域も似ている苗字であるのに最多の読みが異なっているというのは面白いなと思います。
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