「金生」はよくある「◯+生」の苗字のようですが、少し違います。
「柳生(やぎゅう)」や「桐生(きりゅう)」といった「◯+yu」という読み方はしないようです。
最多の読みは「かのう」です。
この「かのう」というよみに関しても、これまでいろいろと検討してきました。
「加納」や「嘉納」のような分かりやすいものもありますが、「狩野」や「叶」、「叶野」、「金野」といった、漢字の並びだけをみたら「かのう」とは読めないものも多いのです。
以前にも書きましたが、「狩野」や「叶野」、「金野」の読みが、「の」で終わるのではなく、「のう」と伸ばすのは、知らないと難しいですね。
ただ、「叶」を「かのう」と読むのは割と有名なよみなので、それに「野」をつけた「叶野」の読み方を考えたとき、「かの」よりは「かのう」の方が自然なのではないかと思うのです。
少し話題がそれましたが、これらを考えると「金生」で「かのう」という読みが多いのも不思議ではありません。
また別の面から検討します。
ウェブの「写録宝夢巣」で、「金生」という苗字は、茨城県に18件、福岡県に15件、香川県に10件でした。
集中している場所がバラバラなのです。
それでは「かのう」という読みはどこに多いかというと、どうも福岡県のようです。
「苗字の読み方辞典」では「かのう>きんしょう・かなお・かねいき (きんせい・かねき)」となっていました。
いずれも実在を確認できました。
これだけで6種類も読みがあります。
全国で580人ほどの苗字なのに、かなり読みが多様ですね。
ちなみに「かなお」はかなり少ないようですが、「きんしょう」は茨城県、「かねいき」は香川県に多いようです。
すなわち、「金生」という苗字の集中している茨城県、福岡県、香川県にはそれぞれ特徴的な読みがあるということが分かりました。
更に探しているうち、新たに「かねしょう」という読みを見つけてしまいました。
https://www.facebook.com/yukari.kanesho
7種類目ですね。
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