「万」の旧字体は「萬」です。
これは新旧字体表にも出ていますし、確かなことだと思います。
また「萬」はJIS第2水準です。
そのため、「萬」は旧字体と新字体を合わせて考えるという前提に立つと、「万」に併記するしかないことになります。
これは確かにおかしいなと思っています。
例えば「渡辺」という苗字の芸能人は多いですが、旧字体を使っている方はあまり見たことがありません。
「斎藤」や「斉藤」も同様です。
しかし、「萬」を使っている芸能人は簡単に思いつきます。
その方々は「万」に置き換えたら違和感があると思います。
それなので、「万」と「萬」は別に扱うべきではないかという思いもありますが、そうはいっても旧字体であることは確かなので、戸籍上は「萬」となっているが、ずっと「万」で通してきたから、いまさら変えたくないというひとがいないとは限りません。
とりあえずは決めたルールに忠実でいこうと思います。
「万木」は1,500人ほどの苗字です。
読み方としては「ゆるぎ★>まき(まんき・まんぎ)」となっていました。
「萬木」はそれよりも少なく390人ほどです。
読み方としては「よろき★>まんぎ・まんき・ゆるぎ(まき・もろき・よろぎ)」となっていました。
「万木」よりも「萬木」の方が実数は少ないのに読み方のバリエーションは多いのです。
(「★」は難読を表すマークです)
ネット上で検索すると、「万木」とかいて「かずき」と読む方がヒットします。
わざわざこんな読みにくい苗字を芸名にするかな?という思いもありますが、他に名乗っている方がおらず、本名である証拠もないので、除いておきます。
「万木」と「萬木」ではかなり読み方が異なっていることがわかります。
ひとつひとつ検討しましたが、全て実在を確認できます。
濁点の有無を気にしないことにすると、
「万木」→「ゆるぎ>まき・(まんき)」
「萬木」→「よろき>まんき・ゆるぎ・(まき・もろき)」
となります。
「万木」が1,500人だとすると、「万木(ゆるぎ)」は750人以上、「万木(まき)」は150人以上750人未満と考えられます。
同様に「萬木」が390人とすると「萬木(よろき)」は200人以上、「萬木(まんき)」および「萬木(まんぎ)」、「萬木(ゆるぎ)」は40人以上200人未満と考えられます。
「万木(まんき)」も150人未満ですがいるわけです。
それなので「万木」と「萬木」を合わせると「ゆるぎ>まき・まんき・よろき・(もろき)」とするのが良いのかなと思います。
もしも今後の検討でふたつを分けることになったらば、再検討いたします。
※※検討の結果、「万」と「萬」は分けることにいたしました。現在はこのふたつを別々に扱っています。下記を参照してください。
http://new5g00.blogspot.jp/2014/10/blog-post_22.html
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