2014年5月31日土曜日

佐波と謝花に関して

「佐波」は「さば」と読むことが多いですが、他に「さなみ」と「さわ」という読み方もあります。
いずれも実在は確認できています。

問題は「さば」と「さわ」は同じと考えるかどうかです。
「吉原」の読み方として、「よしはら」と「よしわら」を同じものと考えるなら、やはり「さば」と「さわ」は同じものと考えるべきでしょう。


「謝花」はどうでしょうか?
これはやはり沖縄県に多く見られる苗字です。
「苗字の百貨店」で見ると、「じゃはな>しゃばな(ざはな・じゃばな)」となっていました。

上の「さば」と「さわ」の問題と関わるのですが、基本的には前の漢字に引きづられて音が変化した場合の違いは”些細な違い”と考えています。
この場合でいうと、「じゃはな」と「じゃばな」です。
これは私にとっては”些細な違い”です。

しかし「じゃばな」と「しゃばな」はどうでしょうか?
一文字目に濁点がつくかどうかは、その名詞の印象をガラリと変えてしまう気がするのです。
今までと同様に別扱いとしておきたいです。

「ざはな」も難しいです。

例えば「谷」を「たに」と読むか「や」と読むかで、その苗字はまるで別のものとなります。
それらを漢字が一緒だからといって、同じ苗字だとするのはどうかと思うのです。

しかし、「謝花」に関して、「じゃばな」と「ざばな」はそれほど大きな違いではない気はします。
それを言ってしまうと「しゃばな」もそれほど違わないのですが…

悩ましい問題です。
「謝」自体には「ざ」という読み方はなさそうですし。
「ざはな」と名乗っている方はいそうではありますが、日本国内にはほとんどいなさそうです。

とりあえず、実数の多そうな「じゃばな」と「しゃばな」に分けます。
「ざはな」は保留します。

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