2015年6月30日火曜日

御宿に関して

「御宿」は「苗字の読み方辞典」で「みしゅく・みしく>みやど」となっていました。
これらの全ての読みが確認できました。


問題は「みしゅく」と「みしく」の扱いです。


これまでも「宿谷」や」宿利」、「宿里」、「宿輪」という苗字がありました。
いずれも「宿」を「しゅく」と読む場合と「しく」と読む場合があるのです。


「しゅく」と「しく」は、発音してみるとそれほど大きく違わないのではないかと考え、同一としています。
一応、併記としています。


例えば、「吉原」の読みも「よしはら」だけにしており、「よしわら」は載せていません。
ですから、「吉原(よしわら)」という苗字を五十音順で探そうとしても、見つけにくいわけです。
検索機能を使えば簡単でしょうが。


同様に「御宿(みしく)」という苗字を五十音順だけで探そうとすると、見つけられないのです。
このあたりは今後の課題になるなと思っています。

2015年6月29日月曜日

若藤に関して

「若藤」は「わかふじ」と読みます。
ウェブの「写録宝夢巣」でみると、愛媛県に集中しており、次に多いのが近隣の高知県や宮崎県のようです。


4番目に多いのが、広島県なのですが、そこで「わかとう」という読みを発見しました。
https://www.facebook.com/shinji.wakato


これも新規の読みです。

2015年6月28日日曜日

保本に関して

「保本」は「やすもと」という読みで載っていました。


それ以外にないかと探したところ、「ほもと」という読みを発見しました。
新規の読みです。
http://yuuko.xii.jp/blognplus/index.php?d=20131110


https://www.facebook.com/miyajitsushinkogyo/photos/a.223952377710276.40188.223588164413364/300704226701757/




facebookでも見つけましたので、実在は確かだと思います。

2015年6月27日土曜日

見谷に関して

「見谷」は「みたに」と読みます。
「苗字の読み方辞典」にもそれしか出ていませんでした。


念のため、他に読み方がないか探してみたところ「けんたに」という読みを確認しました。


https://www.facebook.com/yoshie.kentani


島根県出身となっています。
facebookの友達欄に同姓の方がいるので、親族なのでしょう。


「見谷」自体は福井県に多い苗字で、ウェブの「写録宝夢巣」でみると島根県はゼロとなっています。

2015年6月26日金曜日

平馬に関して

「平馬」は「へいま」か「ひらま」と読むことが多いです。


「苗字の読み方辞典」で「ひらうま」という読みも載っていたのですが、これがなかなか見つかりませんでした。
facebookで見つけたのは下記のみ。
https://www.facebook.com/sayaka.hirauma


これだけだと不安なので、もう少しないかと探したところ、下記の方を発見しました。
http://www.stepon.co.jp/salesman/hirauma_hidenori/


これらがあれば大丈夫でしょう。
「ひらうま」という読みも実在すると判断しました。

2015年6月25日木曜日

渕辺と渕嵜に関して

「渕辺」は「ふちべ」と読みます。


「淵」と「渕」は異体字の関係にありますが、このふたつは分けて考えています。


「淵辺」も「ふちべ」と読みます。
「辺」を異体字に変えた「淵邊」と「淵邉」も実在します。


「苗字の読み方辞典」では「渕辺」に対し、「渕邊」は載っていましたが、「渕邉」は載っていませんでした。
調べたところ、何人か簡単に確認できました。
https://www.facebook.com/megumi.fuchibe.56


追加しておきます。




「渕嵜」はウェブの「写録宝夢巣」で全国に1件となっています。
(兵庫県です)
「渕崎」は「ふちざき」と読みますし、他に読み方があるとも思えないので、「渕嵜」も「ふちざき」で良いでしょう。
この苗字の実在を確認したかったのですが、読みと一緒に確認できるものはありませんでした。
下記のものを見つけました。
http://jpon.xyz/2007/4/38/112.html


そのものずばりの兵庫県の電話帳からのものです。
読み方は書いてありませんが、実在は確かでしょう。


ちなみに「渕」を「淵」に変えた「淵嵜」という苗字も探しましたが、これは見つかりませんでした。

2015年6月24日水曜日

久谷に関して

「久谷」は「苗字の読み方辞典」で「ひさたに>くや(くたに・きゅうたに)」となっていました。


この中で「ひさたに」と「くや」、「くたに」は簡単に確認できました。
しかし、「きゅうたに」だけはなかなか見つかりませんでした。


facebookで見つけたのは下記の方です。
https://www.facebook.com/jinichi.kyutani


ひとりだけでは納得しがたいので、もう少し探したいところです。


こちらにも「久谷(きゅうたに)」という名前が出ていました。
http://yuyu-sha.blog.eonet.jp/default/2011/05/post-8dba.html


同じような内容で、こちらにも出ています。
http://yuyu-sha.blog.eonet.jp/default/2014/01/post-6a59.html
更にそのブログ内に貼ってあった神戸新聞の画像をクリックすると、上の方に「久谷」に「きゅうたに」とカナがふってあるのが分かります。


これで「きゅうたに」の実在を確認できました。


ところで、「久谷」という漢字を眺めていると、「ひさや」という読みはないのか?という疑問がわきました。
(さすがに「きゅうや」はありませんでした)


facebookでは「ひさや」と名乗っている方もいそうでした。
https://www.facebook.com/hisayasirou


もう少し調べていくと、下記のページを見つけました。
http://www.berry.co.jp/takanezawa/report/index_sp.php?date_m=1356879600


栃木県にある寺の住職のようです。


下記のものも見つけました。先代の住職なのでしょうか?
http://bauddha.dhii.jp/INBUDS/search.php?m=trdd&usid=71641&a=


別の方ですが、こちらも栃木県日光市の「久谷(ひさや)」さんがいました。
http://www.city.nasukarasuyama.lg.jp/resources/content/21362/20141208-135419.pdf


こちらも間違いないのでしょうね。
「ひさや」は新規の読みになります。

2015年6月23日火曜日

日和と日南に関して

昨日の「光」に続き、ファーストネームとしてもありそうなものをふたつ。


「日和」は「苗字の読み方辞典」で「ひより>ひわ(ひは)」となっていました。
「ひは」は「ひわ」に含まれると考えて良いでしょう。


実際に調べてみると、「ひわ」は簡単に見つかります。
しかし、「ひより」はなかなか難しいのです。


一般的な名詞として「◯◯日和(ひより or びより)」という単語がありますし、ファーストネームとしても「ひより」がありえるので、苗字として探すのが大変なのです。


なんとか見つけたのが、こちら。
http://www.shinjikai.com/nikki091012.html


この兵庫県神崎郡神河町というのは「日和」という苗字の集中しているところなので、信頼性もあります。


そして、こちらにも「日和(ひより)」さんがいます。
http://jaaf-nagasaki.net/sasebo/koyanagi/10km40_49dan.pdf
同じ方が他のところでも確認できたので、「ひより」という読みは確かにあるのでしょう。


確認できたのはこれくらいだったので、「ひより」が「ひわ」より多いという確証は得られなかったのですが、そこは「苗字の読み方辞典」を信じることにします。




「日南」は「ひなみ」と読むことが多いようです。
この読みは簡単に確認できました。
他に「ひな」と「ひなた」という読みもあるということでしたが、この確認がまた難しかったです。
こちらもファーストネームとしてありえないものではないからです。


とりあえず、facebookで下記の方を見つけました。
どちらも苗字のようですし、偽名らしさもないです。
特にひとりの方では友達欄にも「日和(ひわ)」さんがいたので、間違いはないでしょう。
https://www.facebook.com/noriyuki.hina


https://www.facebook.com/saori.hina


「ひなた」も難しかったです。
「日南」で「ひなた」と読むのが難しいと思いますし、ちょっと芸名っぽい感じもありますしね。
まず、見つかったのはこちら。
http://www.hinata-guitar.info/04profile.html


こういうギタリストの方は本名であることが多いと思うのですが、芸名の可能性も捨てきれません。


続けて見つけたのが、こちら。
http://apple.ee.uec.ac.jp/isyslab/about/about.html
これは本名のようです。
とりあえず、それぞれの実在は確認できたと判断します。
それぞれの割合までは分かりませんが、「苗字の読み方辞典」を参考にして、「日南」は「ひなみ>ひな・ひなた」としておきます。

2015年6月22日月曜日

光に関して

「光」はあまりにも一般的な名詞すぎますね。
苗字としてもあるのですが、検索しようとすると、かなり難しいです。
一字姓というだけで難しいのに、ファーストネームとしてもひっかかってしまうので、探しにくいことこのうえなしでした。


ウェブの「写録宝夢巣」では鹿児島県の熊毛郡中種子町に集中しています。
よく知られた種子島の中央にある町です。


教えてもらったものですが、その町には「ひかり果樹園」というものもあるそうです。
http://tanesodachi.com/?p=1317


個人名としては、こちらですかね。
出身地は種子島ではないようですが。
http://web.econ.keio.ac.jp/info/hiyoshi/profile/hikari.html


とりあえず、「光」という苗字の実在を確認するのが困難だったため、備忘録がわりに残しておきます。

2015年6月21日日曜日

蓮子に関して

「蓮」という漢字は訓読みなら「はす」か「はちす」、音読みなら「れん」と読みますね。


「蓮子」という苗字としては、鹿児島県が全体の4割、後は栃木県と大阪府に集中がみられます。


「苗字の読み方辞典」では「はつし・はすし >はすこ(はっし)」となっていました。


これまでの慣例通り、「はっし」と「はつし」は同じものと考えます。


「はすし」と「はつし」は微妙な違いですね。
ただ、「吉原」を「よしはら」と読むか「よしわら」と読むかの違いとは異なっていると思うのです。
前の音につられる形で音が変わっているわけではないと思います。


実際に「はすし」と「はつし」という音の違いを名乗っている方々がどれくらい異なっていると感じているのかは分かりません。
こういう微妙に読みが異なっているという苗字というのは沖縄県と鹿児島県に多い印象です。
ひょっとしら、子音に対する考え方が他の県の人間とは異なっているのかもしれません。


「はすこ」は全く別のようです。
調べた感じでは栃木県で多くみられるようです。
それであれば、おそらく沖縄県での「はすし」、「はつし」とは全く起源が異なっているのではないでしょうか。

2015年6月20日土曜日

築島に関して

「築島」は「つきしま」という読みが多く、稀少な読みとして「つくしま」も載せていました。


これ以外に「ちくしま」という読みがあると教えていただきました。
http://www.sbrain.co.jp/keyperson/K-7902.htm


実在を確認できたので、追加します。


同じように「築嶋」も調べました。
こちらは「つきしま」という読みしか確かなものが見つかりませんでした。

2015年6月19日金曜日

玉栄に関して

「玉栄(玉榮)」は「たまえ」という読みで載せていました。
「玉栄(玉榮)」は沖縄県に9割以上が集中した苗字です。


「苗字の読み方辞典」では稀少な読みとして「たまえい」も載っており、そういう読みもあるだろうなと思っていたのですが、実際に探すと見つからないので、載せていませんでした。


「玉栄(たまえい)」という読みもあるよというので、教えていただいたのが下記の方です。
http://ci.nii.ac.jp/ncid/BA53084250


「玉栄茂康」さんという沖縄県出身の方で、検索するといくつも出てきます。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-104176-storytopic-86.html


読みは、下記を見ても「たまえい」で間違いがないようです。
http://oatd.org/oatd/record?record=handle%5C%3A2433%5C%2F145436
もちろん本名なのでしょう。
2002年で53歳なので、現在もご健在だと思われます。
これはけっこう重要なことで、高齢の方しか見つからなかった場合は現在も実在するかどうかの判断が難しいときがけっこうあるのです。


下記は別の方で、しかも故人ですが、旧字体の「玉榮」で「たまえい」となっています。
http://okinawaokuyami.com/20131021102437.html




これらから、「玉栄」で「たまえい」という読みはあると判断し、追加しました。

2015年6月18日木曜日

電話帳の並び順に関して

私のホームページの趣旨として、異字体をまとめて併記するというものがあります。
これは苗字を扱っている他のサイトでは行っていないことだと思います。






どれを併記し、どれを併記しないかに関し、私なりにかなり悩みながら分類しています。






基本的には新旧字体表を参考にし、そこで旧字体と分類されている漢字は新字体に併記する形にしています。
http://www.asahi-net.or.jp/~ax2s-kmtn/ref/old_chara.html






ただ、新旧字体表には常用漢字しか載っていません。






そのため、自分自身の基準として異体字として扱われているものに関しては、JIS第2水準であればJIS第1水準に併記しておくというルールを作りました。








「富」と「冨」、「島」と「嶋」、「峯」と「峰」、「園」と「薗」などはJIS第1水準なので、異体字であっても別々に扱っています。




また新旧字体表に載っていても、「岳」と「嶽」、「万」と「萬」、「竜」と「龍」、「条」と「條」に関してはそれぞれが別々の漢字として認識されている(旧字体として認識されていない)と考えられたため、別々に扱っています。
(まだ検討していませんが、「灯」と「燈」なども別々に扱うのが良いかなと思っています)






私としてはかなり悩みながら分けているのですが、これに対して、電話帳での順番を参考にしたらどうか?という意見をいただきました。
確かに、これは良い意見だと思いました。






実際に電話帳での「掲載のしくみ」を見ると…
●個人名は、姓の50音順に掲載してあります。同姓の場合は、名の50音順に掲載してあります。
●姓が同じフリガナの漢字の場合は、原則として字画の少ない方を先に配列してあります。
‹例› 井藤(4)→伊藤(6)→居藤(8)
●姓のフリガナが同じ場合は、1文字、2文字の順に配列してあります。
‹例› 榎(エノキ)→榎木(エノキ)
となっていました。






この原則を参考にしながら電話帳を眺めると、NTTの見解が分かります。




実際には「渡辺」さんも「渡邊」さんも「渡邉」さんも全てごちゃまぜで並んでいます。
これらは全て同じものとしているのです。
「渡部」で「わたなべ」と読む方は全てその後になっているので、単純に「渡辺」(「辺」は5画)と「渡部」(「部」は11画)の比較なのだと思います。


「斉藤」さんや「斎藤」さん、「浜田」さんや「沢田」さんなども新旧字体がごちゃまぜになっていました。


要するにNTTの見解も私と同様だということです。




ですが、もう少し見ていくと他のことも分かってきました。




例えば「万田」と「萬田」もごちゃまぜでしたし、「竜崎」と「龍崎」、「上条」と「上條」も混ざっていました。
他にも「淵」と「渕」もごちゃまぜになっていました。


また、語源から考えると本来は全く異体字でもなんでもない「磯」と「礒」も混ざっていました。




これではNTTの見解を全面的に認めるわけにはいきません。
参考にはしますが、今のところはこれまでの方針を大幅には変えないつもりです。



2015年6月17日水曜日

竜崎と竜田に関して

以前に「竜」と「龍」を別の漢字として扱うとしたとき、いくつか読み方を整理しました。


http://new5g00.blogspot.jp/2015/06/blog-post_2.html




「竜崎」および「龍崎」という苗字は「りゅうざき」と読むことが多いのですが、こちらも実数の少ない「龍崎」でだけ「たつざき」という読みを認めました。



しかし、その後に指摘を受け、調べなおしました。


なんと、私の持っている電話帳で「た」の欄に「竜崎」がありました!
訂正します。




「龍田」という苗字があり、これは「たつた・(りゅうた・りょうだ)」で載せてあります。
ですが、「竜田」は「りょうだ」が見つからなかったため、「たつた・(りゅうた)」で載せてあります。


こちらも新たに教えていただきました。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/massspec/57/1/57_1_9/_pdf
https://www.facebook.com/akemi.ryoda


上記は同一人物のようで、一名だけなのですが、「竜田」で「りょうだ」と名乗っているのは確かそうなので、こちらも訂正します。

2015年6月16日火曜日

沼波に関して

「沼波」という苗字に出会ったら、「ぬまなみ」としか読まないと思うんですよ。
他の読み方はちょっと思いつきません。
「沼波」という苗字は岐阜県が最も多く、次に新潟県に多いです。
そしてその隣接県に広がっています。


「沼」は「ぬま」だけですし、「波」は「なみ」か「は」ぐらいです。


もちろん「ぬまなみ」という読み方が多いのですが、同じくらい「ぬなみ」という読みが多いのです。


そして更に「のなみ」という読みもあります。
これはかなり意外な読みでしたが、探すとかなり見つかります。


滋賀県に「沼波(のなみ)」という地名もありました。
こういう予想外の読みには驚かされます。

2015年6月15日月曜日

楡木に関して

「楡」はJIS第2水準の漢字ですが、読めてしまえばなんということもありませんね。
「にれ」としか読めません。


「楡」を用いた苗字は8種類ほどありましたが、ほぼ全て「にれ」としか読みません。
最も多いのは「楡井(にれい)」で、既に表にも載せています。




しかし今回の「楡木」だけは「たまき」という読みがあるというのです。
実在も確認できました。
https://www.facebook.com/ikuko.tamaki.12


「楡」には「たま」という読みがなさそうなのに、いったい何故なんでしょうか?


調べてみると、宮城県古川市では「楡木」を「たまのき」と読むようです。
http://homepage3.nifty.com/nireyamajinja/nire/nire_t.htm


http://www.geocities.jp/tsu2088/tamanokitte.html


このあたりの解説を読むと、なかなか面白いですね。


旧野蒜街道(現松山街道)を古川から西に下ると、大幡・宮内を経て「楡木部落」に出る。この名称は、神社に由来する部落名で、この地の神社の御神木「たもの木」が「たまの木」と発音され「楡」をあて字として「楡木(タマノキ)」となった。
 しかし、「楡木」は「にれの木」ではなくて、現在、敷玉早御霊神社境内の御神木は「谷地だも」である。



ですが、「谷地だも」を漢字にすると「谷地梻」だそうです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%81%E3%83%80%E3%83%A2


「梻」はJIS第4水準の漢字なので、これはなかなか使えません。

2015年6月14日日曜日

永洞と長堂に関して

(全面的に改稿しました)


「長堂」を「長洞」と記載ミスしていたため、文章を全面的に改めました。


「永洞」は「ながほら」と読みます。
岩手県に多く見られます。




「永洞」には稀少な読みとして「えいどう」や「ながどう」があります。


「えいどう」は割と簡単に見つかりますが、「ながどう」はやや探すのに苦労したので、下記に見つけたものを載せておきます。


http://www.freepatentsonline.com/WO2008041276.html


https://www.facebook.com/profile.php?id=100002055168257








「長堂」は「苗字の読み方辞典」では「ながどう」という読みで載っていました。
他に読みがないか探したところ、「ちょうどう」という読みを発見しました。
新規の読みです。
https://www.facebook.com/sachiyo.choudou


※当初、「長堂」を「長洞」と取り違えていたため、「永洞」とまとめてしまって検討した方が良いと思ったのですが、「長堂」であると全く話が異なっていました。
「長堂」は沖縄県に多い苗字で、「長洞」とも「永洞」とも全く無関係でした。

2015年6月13日土曜日

長宗に関して

「長宗」は「苗字の読み方辞典」で「ながむね(ながそ★・ながそう)」となっていました。
「★」は難読を表すマークです。


「ながむね」は簡単に確認できるので問題はないのですが、「ながそ」と「ながそう」はどうでしょうか?


「宗」は「むね」か「そう」か「しゅう」と読みそうです。
と、考えると「ながそう」の方が正しそうです。


ちなみに「長」を「ちょう」とか「おさ」とした読みは見つかりませんでした。


facebookでは数人の「nagaso」さんは見つかるのですが、これでは「ながそ」か「ながそう」かの区別はできません。
せめて「nagasou」さんか、「nagasoh」さんがいてくれると分かりやすいのですが。


そんな中で見つけたのは、下記のページ。
「長宗(ながそ)」さんとなっていました。
http://gold.jaic.org/jaic/member/okayama/2003/jitugyou/REL021.HTM


同じ方が他のページでも「ながそ」となっていました。
「ながそう」さんは探した限りでは見つかりませんでした。


これまでの慣例通り、苗字の最後の音を伸ばすか伸ばさないかの違いは、些細なものとして考えていきます。
これまでにさんざん書いていた「狩野」も「かのう」としており、「かの」を分けてはいません。


それなので、「長宗」は「ながむね・(ながそ)」としておきます。

2015年6月12日金曜日

夏秋と夏穐に関して

「苗字の読み方辞典」で「夏秋」の欄は次のようになっていました。


夏秋(夏龝) なつあき


「苗字の読み方辞典」では「写録宝夢巣」で載っていない苗字の場合、似た苗字のところに併記するという方針だそうです。


以前にも書きましたが、「龝」は「穐」の異体字です。
「亀」の旧字体が「龜」なので、「穐」の旧字体が「龝」と考えても良いでしょう。


「秋」と「穐」は異体字の関係にあるのですが、「穐」自体がJIS第1水準であることから、「秋」と「穐」は分けて考えています。




話がややこしくなりました。
「夏秋」という苗字はもちろんあります。
読み方は「なつあき」です。


それではカッコ内で記載されている「夏龝」はどうでしょうか?
探してみると、下記で発見しました。
http://www.jusyopon.com/data/2012/index.php/3/5/203.html


読み方は分かりませんでしたが、他に思いつきませんので「なつあき」と読むと考えて良いのではないでしょうか?
これまでも旧字体の苗字は新字体に併記するという形で載せてきたので、「夏穐」という苗字がないか探してみましたが、見つかりませんでした。


ただ、「夏龝」という苗字の方が、「夏穐」と記載されてもおかしくはないと思うので、これまでの原則どおり、、「夏龝」は「夏穐」に併記する形にします。

2015年6月11日木曜日

富居と冨居に関して

「富居」と「「冨居」はともに「とみい」と読みそうですね。


実数でいうと、「富居」の方がずっと多く、かつ「富居」は北海道と富山県に集中しています。


読み方としては、やはり「とみい」が多いのですが、「ふごう」という読みもあります。
調べてみると「ふごう」は富山県に多い読みのようです。


「富居」は北海道が最多で、二番目に多いのが富山県なのですが、「冨居」の場合は富山県が最も多いのです。
(実数がいるので、比較するものでもないかもしれませんが)


そのため、「冨居」は「ふごう」という読みの方が多く、「とみい」の方が少ないという逆転現象が起きています。
これもちょっと珍しいことかな?と思いました。

2015年6月10日水曜日

渡川に関して

「渡川」は「苗字の読み方辞典」で「とがわ・おりかわ★>わたりかわ(わたりがわ・わたがわ)」となっていました。
「★」は難読を表すマークです。


濁点の有無を気にしなければ、「とがわ・おりかわ>わたりかわ・(わたがわ)」となります。
これらはいずれも実在を確認できました。


特に悩むところもなかったので、それで終わっても良かったのですが、ちょっと気になったのが「おりかわ」という読みです。
「渡」を「おり」と読むというのは一般的ではないので、なにか語源があるのではないか?と考えました。


ウェブの「写録宝夢巣」で、「渡川」は広島県呉市と徳島県阿南市に集積があります。
少しずつ広がりはありますが、まあだいたいその付近に多いようです。


facebookで調べると、「おりかわ」と名乗っている方は広島県に多いようでした。
他の「とがわ」などの読みはそれほど地域性がなさそうでした。


それなので、「おりかわ」という読みは広島県が発祥なんだなと考えて良いかと思いました。
そういう場合は、その付近にその地名があることが多いのです。


そう思って調べてみたのですが、その付近にあった地名は「渡川(わたりがわ)」でした。
http://mb.jorudan.co.jp/os/bus/3407/stop/128391.html


「おりかわ」という読み方の語源は不明のままでした。
どなたか、ご存知の方がいたらお教えいただければ幸いです。

2015年6月9日火曜日

部田に関して

「部田」は難読苗字を紹介するときによく出てくるものです。


もともと「服部(はっとり)」という苗字があり、そこから本来は「とり」という読みではないはずの「部」を「とり」と読むというものです。


「部田」はウェブの「写録宝夢巣」で見ると、北海道と岐阜県と島根県に集中しています。
この3ヶ所は全く隣接していないので、それぞれ発祥の元からが異なるのでしょう。


「部田」を「とりた」と読むのは北海道に多いようです。


岐阜県と島根県では「へた」と読むことが多いようです。
岐阜県に隣接する三重県では「部田(へた)」という地名があったようですが、三重県ではそのような苗字の方はいないようで、関連は不明です。


静岡県に「部田(へだ)神社」を発見しましたが、こちらも関連は不明です。
http://www.genbu.net/data/izu/heda_title.htm

2015年6月8日月曜日

築島と築嶋に関して

「築島」は「苗字の読み方辞典」で「つきしま>つきじま(つくしま・ちくしま)」となっていました。
もちろん濁点の有無はそれほど重視していないので、「つきしま・(つくしま・ちくしま)」として検討します。


「つきしま」と「つくしま」は簡単に見つかりました。
「つくしま」もかなり見つかったので、ひょっとしたら1割未満ではないのかもしれません。


ただ、「ちくしま」だけは見つかりませんでした。
現時点で、「築島」は「つきしま・(つくしま)」としておきます。




「島」のつく苗字を調べたときには、必ず「嶋」に置き換えたものも調べることにしています。
「築嶋」は全国で60人ほどしかいないような稀少姓です。
こちらは「つきしま」という読みしか見つかりませんでした。

2015年6月7日日曜日

玉上に関して

「玉上」は一見すると、ありふれていそうな苗字です。


ですが全部で800人未満ほどで、どちらかというと珍しい苗字になります。


多い読みは「たまがみ」か「たまうえ」で、いずれの実在も確認できます。
これらだけであれば、もちろん分かります。


「苗字の読み方辞典」では、他に「たまのえ」という読みが出ていました。
facebookでは下記の方を見つけましたが、ひとりだけでは実在するとまでは言いきれません。
https://www.facebook.com/emi.tamanoe


下記に「玉上靖士(たまのえやすし)」という方が出ています。
https://www.jaic.jp/society/date/jaic_21.pdf


その方のフルネームで検索すると、山形県で「玉上経営労務管理事務所」を開いている方らしいということが分かりました。
http://www.sr-yamagata.or.jp/search/okitama.html


今度はこの「玉上経営労務管理事務所」で検索してみると、いずれも「たまのえ」でした。
「たまがみ」や「たまうえ」という読みではひっかかってきませんでした。


これは「たまのえ」で良いようです。
だいたいいつも、これくらいまで調べて納得してから加えることにしています。

2015年6月6日土曜日

堤下に関して

「堤下」は「苗字の読み方辞典」で「つつみした>どてした★(ていした)」となっていました。
「★」は難読を表すマークです。


もちろん「つつみした」の実在は簡単に確認できます。


「どてした」は確かに難読ですが、岡山県に「堤下(どてした)」という地名があるそうです。


「堤」を辞書で引くと、下記のようになっていました。
水があふれないように、湖沼・川・池などの岸に沿って土を高く盛り上げたもの。土手。堤防。「洪水で―が切れる」


要するに「堤」は「土手」のことなので、「堤」を「どて」と読むことも間違いではないのでしょう。


facebookでは下記の方だけが見つかりました。
https://www.facebook.com/kaori.doteshita


ただ、これ以上はどうしても見つかりませんでした。
偽名とも思えないのですが、他に証拠が見つからないので、「どてした」は載せないことにします。
少なくとも全体の1割以上もいるとは思えません。


「ていした」も見つかりませんでした。


代わりに「ていか」という読みが見つかりました。
https://www.facebook.com/soichiro.teika


こちらは、下記でもしっかりと記載されていたので、加えることにしました。
新規の読みです。
http://blog.goo.ne.jp/kitashimizu/e/a062a03b8fefd3fab883c27fa773b6ce




「堤下」は「つつみした・(ていか)」としておきます。

2015年6月5日金曜日

丁野に関して

「丁野」は「ちょうの」と読むことがほとんどです。
言われれば読めますね。


「苗字の読み方辞典」では、これ以外に「ようの」という読みが載っていました。
「丁」で「よう」とは読めないので、こうなると難読です。


facebookでもありそうでしたが、実在すると判断できるほどではありませんでした。


googleで検索していくと、下記のページを見つけました。
http://www.dsecchi.mext.go.jp/d_1010n/pdf/ryukoku_tandai_1010nsecchi_meibo.pdf


「長浜愛児園」の園長さんとなっています。
ただ、1例だけだと誤記の可能性もありえます。


更に上のページと同じ方がこちらにも載っています。
http://ameblo.jp/my-you/entry-10012160211.html


読み方は出ていませんでしたが、娘さんの名前が出ていました。


今度は、この娘さんの名前で検索したところ、下記ページを見つけました。
http://www.eonet.ne.jp/~odanijou-s/topics/210omosiro.pdf
こちらはしっかりと「ようの」となっています。


全国で1家系なのかもしれませんが、「ようの」という読みを確認できました。


「丁野」は「ちょうの・(ようの)」とします。

2015年6月4日木曜日

条と條に関して(訂正)

こjこのところ、これまで異体字としてまとめていた漢字を分ける作業をしていました。
ついでというわけでもないですが、かねてから気になっていた「条」と「條」を検討してみました。




「條」は「条」の旧字体であり、JIS第2水準です。
http://new5g00.blogspot.jp/2013/10/blog-post_2.html


それなので、新字体と旧字体をまとめてしまおうという趣旨で考えると、このふたつは並列で表記すべきだと思います。


しかし、そうは思っても違和感がありました。
実際に、そういう意見が掲示板でも寄せられました。




「條」という漢字を用いた有名人はいくらでも思いつきます。
逆に「邊」や「邉」、「齊」や「齋」を用いた有名人はなかなか思いつきませんよね。


また「條」という漢字は「篠」という漢字のタケカンムリを除いただけのものなので、複雑で、表記しにくいというわけではありません。




ひとつひとつの苗字を検討しても、分布している地域は共通していることが多いのです。
そういう意味では、元は同じだと思っています。




ちょっと違いそうだなと思ったのが、「大条」および「大條」という苗字です。


「大條」という苗字は「おおえだ」か「だいじょう」と読みます。
調べた印象でいうと、「おおえだ」の方が多いようです。
(「苗字の読み方辞典」でも、そうなっていました)




しかし、「大条」は「だいじょう」という読み方しか確認できませんでした。


丁寧に探すと、「大条広(おおえだ・ひろし)」という方が見つかりますが、1980年以前の論文での名前だけで、現在は「大條廣」となっています。
http://ci.nii.ac.jp/author?q=%E5%A4%A7%E6%9D%A1+%E5%BA%83


昔はパソコンの性能も低く、JIS第1水準しか表示できなかったこともあり、このようなことが起きたのだと思います。
要するに「大条」で「おおえだ」となっているのは幽霊読みの可能性があるということです。




そういう例外がひとつでもあると、やはり「条」と「條」は分けるべきかなと思います。




他にないかも検討しました。


「東條」では「とうじょう」以外に「ひがしじょう」という読みがありましたが、「東条」は「とうじょう」だけでした。
「北条」では「ほうじょう」と「きたじょう」以外に「ほくじょう」という読みがありましたが、「北條」では「ほうじょう」と「きたじょう」だけでした。
「上條」では「かみじょう」と「うえじょう」以外に「じょうじょう」という読みがありましたが、「上条」では「かみじょう」と「うえじょう」だけでした。


これらはいずれも稀少な読みの有無の違いなので、大きな違いではないかもしれません。


しかし、「大条」では「おおえだ>だいじょう」であるのに、「大條」は「だいじょう」のみである点は、「条」と「條」を別扱いにすべき理由になると考えます。




これで新字体と旧字体を分けて考えるものが「岳」と「嶽」、「万」と「萬」、「竜」と「龍」に次いで、4つになります。

2015年6月3日水曜日

剣と釼に関して(訂正)

「剣」は最も異体字の多い漢字として、以前に紹介しました。
http://new5g00.blogspot.jp/2013/08/blog-post_12.html


「剱」、「釼」、「劔」、「劒」、「劍」の5つです。
全てJIS第2水準で、だいたい苗字として多い順に並べています。


「剣」の旧字体は「劍」なのですが、これ自体はかなり数が少ないのです。


異体字としてまとめたときは、新旧字体表とJISだけを基準にしたのですが、実際にそれぞれの苗字を検討してみると、また別の判断ができます。


「剣」だけの一文字姓は「つるぎ」と読みます。


「剣」は岐阜県に多いです。
「剱」は岐阜県と新潟県に多いです。
「劔」は新潟県に多いです。
「劒」と「劍」は一字姓としてはほとんど無いようです。


要するに「剣」が岐阜県発祥で、「劔」が新潟県発祥。
どちらにもなんとなく似ている「剱」はどちらにもありました。


岐阜県と新潟県は隣接していないので、元が別なのだと思います。


そして、これらとかなり異なるのが「釼」です。
これだけは熊本県に多いのです。
これだけカネヘンですしね。
他のものと異なり、「釼」という漢字だけを見て、「剣」の異体字だとは思いがたいですし。


そして、「釼」という苗字だけは、「つるぎ」の他に「はがね」という読みもあるのです。
実在も確認できました。


読み方がはっきりと異なっており、集中している地域も異なっているので、そもそもが別とかんがえるべきなのでしょう。
特例として「釼」だけは別扱いとすることとしました。


他に「剣」を用いた苗字としては「剣持」があるのですが、こちらも「釼持」だけは別扱いにしておきます。

2015年6月2日火曜日

竜と龍に関して(訂正)

以前から悩んでいた「竜」と「龍」の問題に関してです。


「竜」と「龍」は新字体と旧字体の関係にあります。
ただ、他のものと異なり、「龍」という漢字は独立して知られていると思います。


意味は「竜」と同じで、読み方も同じだけれど、使い分けをしているのではないでしょうか?
例えば飾り凧に書いてあるのは「龍」であって、「竜」ではおかしいですよね。


漢字の形もまるで違うし、このふたつをまとめるのは乱暴な気はしていました。


特に、旧字体といっても「龍」はJIS第1水準なのです。
つまり、よく使われる漢字であると判断されていたということです。


気になる点としては、「竜」を用いた苗字と「龍」を用いた苗字は、いずれも集中している地域が似ていることが多いことです。
戸籍上は「龍」であっても「竜」を用いているひとがいるのではないか?という不安が残ってしまうのです。




前置きが長くなりましたが、「竜沢」と「龍沢」という苗字を検討してみました。
実数でいうと、「竜沢」+「竜澤」が520+40=560人、「龍沢」+「龍澤」が50+130=180人でした。
読み方はいずれも「たつざわ」なのですが、「龍沢(龍澤)」の方でだけ「りゅうさわ」という読みを確認できました。
実数でいうと圧倒的に少ない「龍沢(龍澤)」の方でだけ、「りゅうさわ」という読みがあるという点が、見直すきっかけとなりました。


これまでに載せてきた「竜」+「龍」のつく苗字を再検討してみました。




「竜口」および「龍口」という苗字は「たつぐち」と読むことが多いのですが、こちらも実数の少ない「龍口」でだけ「たつのくち」という読みを認めました。


「竜崎」および「龍崎」という苗字は「りゅうざき」と読むことが多いのですが、こちらも実数の少ない「龍崎」でだけ「たつざき」という読みを認めました。


「竜野」および「龍野」という苗字は「たつの」と読むことが多いのですが、「龍崎」でだけ「りゅうの」と「りょうの」という読みを認めました。




これらを踏まえて、「竜」と「龍」は別の漢字であると判断し、今後はバラバラに集計することとします。


「滝」と「瀧」、「篭」と「籠」はそのままにします。


新字体と旧字体を分けてしまうのは、「岳」と「嶽」、「万」と「萬」に続いて3つ目です。

2015年6月1日月曜日

舘下と舘内に関して

「舘下」と「舘内」と書きましたが、「館下」と「館内」に関してもまとめて検討します。


「舘」と「館」は異体字の関係にあり、ともにJIS第1水準です。
ふたつは別々の字として扱っています。


非常に似ているのですが、読み方は少しずつ異なっています。


一般的に「館」は「たて」としか読まないことが多いのですが、「舘」の方は「たて」以外に「たち」と読むケースが多いのです。
他にも「だて」や「やかた」と読むこともあるのですが、「たち」という読み方をするのは「舘」の方がずっと多いようです。


「舘下」と「舘内」も、それぞれ「たてした」と「たてうち」と読むことが多いのですが、「たちした」と「たちうち」と読むこともあるのです。
それが「館下」と「館内」になると、「たて」という読みしかなくなってしまうのです。