2013年12月31日火曜日

小舘と古藤に関して

大晦日なので集計でもしておこうかと思いましたが、多い苗字ベスト50とかをここで出しても仕方がないし、新鮮味もないのでやめました。

普通通りにやります。

「小舘」は「苗字の百貨店」では「こだて(こたて)」となっていました。
「小館」の方は「こだて(おだて)」となっていました。

以前から書いていますが、「舘」と「館」は異体字の関係にあります。
ともにJIS第1水準なので分けているのですが、実在を確認するときはまとめてやっています。

そうしたら、やはりありました。
「小舘」と書いて「おだて」という読みも!
新規の読みがぞくぞくと見つかります。


「古藤」は「ことう」と読むことが多いです。
「苗字の百貨店」によると、他には「こふじ」と「ふるふじ」がありました。
全て実在を確認できました。
「古」を「こ」か「ふる」、「藤」を「とう」か「ふじ」と読んでいるわけですね。

それならば4種類目の読みとして「ふるとう」もあるのではないかと探してみました。
やっぱりありました!
「古藤」で「ふるとう」も!



元旦は休みます。
新年も「日本の苗字を数えるHP」とともに、よろしくお願いします。
https://sites.google.com/site/ribennomiaoziwoshueruh/

2013年12月30日月曜日

上本と打越と大戸と方波美と柏谷と喜屋武に関して

年末なので、たまっていたネタをまとめて出しておきます。


「上本」は「うえもと」が多いですが、「かみもと」もかなりあります。
他に「あげもと」もありました。
「苗字の百貨店」によると「うわもと」もあるそうですが、これは発見できませんでした。

「上」という漢字を用いた苗字の場合、たいてい「じょう」という読み方があるなと思い、調べてみたら当たりでした!
「上本」で「じょうもと」という読み方を新規で見つけました。


「打越」は「うちこし」と読むことが多いですが、「うてつ」と読むこともあります。
青森県津軽地方で多くあるようです。
なぜこう読むのかまでは分かりませんでした。


「大戸」は「おおと」と読むことが多いですが、「だいと」という読みもありました。
更に「ねぎ」という読みもありました。

「大戸」と書いて「ねぎ」と読む。
これは読めません!
大分県に多いようですが、由来が知りたいです。
検索してみましたが、納得できるほどの回答は見つかりませんでした。


「方波見」は「かたばみ」と読みます。
実在を確認していたら、「かたなみ」という読みを見つけました。
新規の読みです。

ただし、「菅原」の読みで「すがわら」と「すがはら」を併記にとどめている現状で、「かたばみ」と「かたなみ」を分けるのは正しいのか?という疑問は残ります。
「菅原」や「小笠原」などは漢字の読みとしては「はら」が正しいのでしょうが、前の音につられて「わら」に変化したものと考えられます。
「方波見」の場合は、「波」を「なみ」と読むか「は」と読むかで解釈が変わってきますね。
悩ましい。
せっかく見つけたので、「かたばみ」と「かたなみ」は別記にしておきます。
後でこっそりと訂正するかもしれませんが。


「柏谷」は「苗字の百貨店」で見ると「かしわや」が圧倒的に多く、「かしたに」、「かしわだに」、「かしや」、「かしわたに」が少数の読みとして挙げられていました。
自分で調べなおしてみると、「かしや」だけが見つかりませんでした。
「かしわだに」と「かしわたに」は拮抗していますが、やや「かしわだに」が多い印象でした。
ただインターネットで検索していると、「かしわや」が圧倒的に多くて、「かしわだに(かしわたに)」と「かしたに」が少数派の読みとは思えないのでした。
実際、普通に読めば、訓訓で「かしわ・たに」になる気がしますし。
ただし手元の電話帳では「かしわたに」は見つからず。
とりあえず、全件調査は必要なのかもしれませんが「苗字の百貨店」を信じて、そのままにしておきます。


「喜屋武」は有名な沖縄苗字ですね。
全体の9割が沖縄に集中しています。
最も多い読みは「きゃん」ですが、「きやたけ」もありました。

「苗字の百貨店」では他に「きやむ」と「きやぶ」という読みが紹介されていました。
調べてみると、「きやむ」は見つかりませんでした。
「きやぶ」は実在を確認できました。
ただし、「きゃぶ」も「きやぶ」もありました。
音に漢字を合わせるなら「きやぶ」だし、最も多い「きゃん」に合わせるなら「きゃぶ」です。
これも悩ましいですね。
とりあえず、「きやぶ」としておきます。

2013年12月29日日曜日

諌に関して

うっかりとしていました。

「諌」という漢字の検討が抜けていました。
「諌」は常用漢字ではないので新旧字体表には出ていないのですが、異体字として「諫」があります。

「練」という漢字は新旧字体表に載っており、旧字体は「練」です。
「錬」も同様に旧字体は「鍊」です。

ですから「諌」も「諫」を旧字体と考えても良いと思っています。
実際に「諌」はJIS第1水準で、「諫」は第2水準なので、これまでの基準どおりでまとめてしまって問題がないと思います。

実は長崎県にあるのは旧字体の「諫早(いさはや)市」であり、苗字全体で見ても旧字体の「諫」を使っていることが多いものもありましたが…


「諌」を用いた苗字は10種類でした。
「諌田」は「かんだ」と読みますが、後は全て「いさ」という読みでした。

最も多いのは「諌山」で、新旧字体を合わせると5,000人を超えます。
私が、この漢字の検討をしていないことに気づいたのも「諌山」を見つけたからです。

2013年12月28日土曜日

出井と猪口と生野に関して

「出井」は「いでい」と「でい」が拮抗しています。
どちらもありえますが、五十音順ではまるで異なります。

他に「いずい」と「つくい」もあり、どちらも実在を確認できました。

「出井」と書いて「つくい」と読む。
難読ですが、根拠がわかりません。
どうしてこういう読みなのか、理由が知りたいですね。


「猪口」は「苗字の百貨店」では「いのくち・いのぐち>いぐち(ちょぐち)」となっていました。

「いのくち」、「いのぐち」、「いぐち」は問題ないのですが、「ちょぐち」は見つかりませんでした。
代わりに「ちょく」という読みを見つけました。
今まで指摘されていない読みです。
こういうのを見つけると本当に嬉しいです。


「生野」は読みがわかれている苗字です。
多いのは「いくの」と「しょうの」ですが、その他に「いきの」、「おいの」、「はいの」、「はえの」がありました。
「生」という漢字の読みが難しいわけです。
その一文字によって、まるで違う読みになっています。

6種類なので、それほど多いわけではないですが、これだけまるで違う読みというのも珍しいのかなと思いました。
地域性があるようで、「しょうの」は大分県、「はいの」は新潟県に集中しているようです。

2013年12月27日金曜日

熱田と浅海に関して

「熱田」は「苗字の百貨店」によると「あつた(あった・あつだ・にえた)」となっていました。

「あつた」と「あった」と「あつだ」はほぼ同じものだと考え、「あつた」で統一しました。

「にえた」ですが、検索してみると見つかるのは「にえだ」ばかり。
「にえた」はほとんど見つからず。

それなので、「熱田」は「あつた・(にえだ)」に修正しました。


「浅海」は「あさうみ・あさみ(あさかい・あさのみ★)」となっていました。
「★」は難読のときにつくマークです。

調べると、全ての読み方が見つかりました。
更に「あさのうみ」という読み方も見つかりました。
今まで見つかっていない読み方です!

「浅海」を「あさのうみ」と読むのは難しいですが、こういう読みがあることを知っていれば、「あさのみ」という読み方も不思議ではないなと思いました。

2013年12月26日木曜日

小計

7,000人以上いると思われる苗字の整理が終わりました。
併せて7,000人未満で2,000人以上いると思われる苗字のうち、読み方が単一なものも全て載せました。
ここまでの合計は5,337種類です。

最も多いのは「か」から始まる苗字で、405種類です。
まだ10種類にも満たないのが、「け」、「ね」、「め」の3つです。

だいぶ増えてきましたが、全体を考えるとまだ5-6%です。
先は遠いです。

次は7,000人未満で5,000人以上いると思われる苗字の整理をしていきたいと思います。
ここまでくると見たこともないものばかりになっています。

再宣伝。
日本の苗字を数えるHP
https://sites.google.com/site/ribennomiaoziwoshueruh/

2013年12月25日水曜日

三戸と南川に関して

「三戸」は「みと」と読むことが多いですが、青森県では「さんのへ」と読みます。
まあ、地名にありますしね。
他にはずばり「さんと」というのもありました。

もうひとつ「さんぺ」という読みもありました。濁音ではなく半濁音の「ぺ」です。
そちらの方が「さんべ」より多いと思います。
濁音より半濁音が多いというのは、意外に珍しいのではないかと思います。


「南川」は「みなみかわ」や「みなみがわ」と読むことが多いですが、「なみかわ」もかなりあります。
他には「ながわ」、「なんかわ」、「みながわ」がありました。

前回の「南谷」とほとんど同じような印象ですが、「南谷(なみや)」が実在を確認できなかったことと比較すると、「南川(なみかわ)」が割とあるというのは意外な気がしました。

2013年12月24日火曜日

南谷に関して

人数の少ない苗字を扱うようになると、読み方の数も少なくなってきます。

「南谷」は読みのバリエーションが多い方です。
苗字で用いられるとき、「南」も「谷」も読みが分かれやすいですから。

「みなみたに」が多いですが、「みなみや」と「なんや」もかなりあります。
他には「なんたに」、「みなたに」、「なや」もありました。

実際の多い順は分かりませんが、後の方ほど難読な印象です。

「苗字の百貨店」では「なみや」という読みも載っていましたが、これだけは見つかりませんでした。

2013年12月23日月曜日

東川と前に関して

「東川」は相当に読み方が分かれている苗字です。

「ひがしかわ」がやや多いようですが、「あずまかわ」、「とうかわ」、「とがわ」も珍しくないです。

「とがわ」も簡単に実在を確認できました。

「東川」で「うのかわ」と読む場合もあります。
これも実在を確認できました。
相当に難読ですが、奈良県にある地名です。

地域の偏在性はあるでしょうが、「東川」という苗字をみても読み方は決めてかからない方が良さそうです。


「前」は一字姓ですが、やはりそのまま「まえ」と読むことが多いです。
例外的に鹿児島県では「すすめ」と読むことがあるそうです。

いっかい聞けば驚いて覚えられそうですが、これもまた難読苗字ですね。

2013年12月22日日曜日

当山に関して

「当山」は「苗字の百貨店」で見ると、「とうやま(あたりやま)」となっていました。

「当」の旧字体である「當」を用いた「當山」は「とうやま (とおやま・とやま・とみやま)」となっていました。

もちろん「とおやま」という読みはこれまでどおり、「とうやま」と同じ発音だと考え、削除します。

問題は他の読みです。
新字体と旧字体で読み方が異なるという例はあまりないのです。

珍しい読みであるがゆえに片方で抜けているということはありますが、全く異なっているというのは記憶にありません。

いちおう、新字体と旧字体の両方で、「あたりやま」、「とやま」、「とみやま」を探してみましたが、いずれも見つかりませんでした。

「とやま」はローマ字で書くと、「とうやま」と見分けがつかないこともあり、探せていない可能性はあります。

しかし、「當山」は「富山」と似ていますからね。
「當」が「当」の旧字体と思わず、「富」だと思って誤った読みをつけてしまったのではないかと思っています。
実在が確認できませんので、「当山(當山)」の読みは「とうやま」のみとしておきます。

2013年12月21日土曜日

逸見に関して

「苗字の百貨店」で「辺見」の読み方として「へんみ(へみ)」となっていたのですが、この「辺見(へみ)」の読みが見つからず。

あれこれと探していたら、「逸見」で「へみ」と読む苗字を発見しました。

これは「苗字の百貨店」には出ていなかったものです。

「逸見」は「へんみ」と読むことが多く、「いつみ」は少数派です。
「逸見」は「へんみ・(いつみ・へみ)」としました。

2013年12月20日金曜日

舘と館に関して

以前にも書きましたが、「舘」と「館」は異体字の関係にあります。
異体字の関係にある漢字の場合は、JIS第2水準のものを第1水準に併記するようにしています。

ただし、「舘」と「館」はどちらも第1水準なので、見た目は非常に似ていますが、別々の漢字として扱っています。
「富」と「冨」もそうです。

こういう場合は、まとめて実在を確認するようにしています。

「舘」と「館」の一字姓の場合、やや「舘」の方が多いです。
読み方はいずれもほぼ共通しています。
「苗字の百貨店」で見ると、「舘」が「たて・たち(三重) (だて・やかた)」となっており、「館」が「たて・たち(三重) >だて (やかた・たつ)」となっていました。

似ていますが、微妙に違いますね。
「館」には稀な読み方として「たつ」があるとなっています。
そして、「舘」では稀な読み方とされている「だて」が「館」ではカッコの外にあります。
要するに「館」においては「だて」は全体の1割未満の読み方ではないということです。

一字姓は調べにくいのですが、電話帳も使って徹底的に調べなおしました。

「舘」と「館」のいずれも「たち」と「たて」が拮抗しており、「やかた」という読み方が珍しいということは共通しておりました。
もとが同じ意味を持つ異体字だから当然といえば当然です。

「だて」と「たつ」は稀な読みですが、見つかりました。
しかし、それは「苗字の百貨店」とは逆で、「舘」の方でした。

「館」一字で「だて」や「たつ」と読むものは確認できませんでした。
「苗字の百貨店」に出ている読み方のうち、カッコ内に入っていない、1割以上のもので見つからなかったのは初めてです。
悩みました。

「舘」と「館」は異体字の関係にあり、読み方もほぼ一緒。
集中している地域もほぼ一緒です。
実数は「舘」が8,300人ほどで、「館」が6,400人ほど。

ですから、読み方が多いとしたら、「舘」の方かな?と考えました。
いくら探しても見つからないので、いったん「館」=「だて」という読み方は削除することにしました。

まとめると、
「舘」→「たち・たて・(たつ・だて・やかた)」
「館」→「たち・たて・(やかた)」
としました。

2013年12月19日木曜日

十河と蓼沼と田部井に関して

「十」という漢字に関してはずいぶん前に検討しましたが、正しい読み方でいうと、「じゅう」、「じっ」、「とお」です。
「じゅっ」や「とう」という読み方は正しくないことになります。

そのような読み方しかしていない場合は、それに従いますが、どちらの読み方も同じくらいの数である場合は、正しい読み方と私が思う方をメインにしておくことにしておきます。


「十河」は「そごう」と読むことが多いです。次に多いのは「とがわ」です。
その他の読みとしては、「じゅうかわ」、「そがわ」、「とおごう」がありました。
全て実在も確認できました。

「とおごう」が問題のところで、「とうごう」と名乗っているひともいました。
発音する分には変わりがないので、「とおごう」で統一してしまいました。


「蓼沼」は「たでぬま」と読むことが多いですが、「たてぬま」と読むこともありました。
「蓼」が「たで」と「たて」と2通りの読み方をしているわけです。

これは意外に珍しいことです。
普通は前の漢字の音に合わせて二文字目以降の音が変わるというパターンだからです。

まあ、「蓼科(たてしな)」という地名もありますしね。


「田部井」は「たべい」と読むことが多いですが、「ためがい」という読みもありました。
信じられないなと思いましたが、歴史のありそうな読みでした。

「田部井」で「ためがい」は相当に難読です。

2013年12月18日水曜日

城田と新家と新屋に関して

「城田」は「苗字の百貨店」で見ると、「しろた(しろだ・じょうだ)」となっていました。
もちろん濁点の有無は気にしないことにして、「しろた・(じょうだ)」としようとしていました。

しかし、「じょうだ」が確認できないのです。
代わりに「じょうた」が見つかりました。
濁点の有無だけですが、それでも訂正しておきます。

「じょうだ」を探しているとき、たまたま「じょうでん」という読みも見つけてしまいました。
更に「きだ」も見つけました!

といったわけで、「城田」は大幅に訂正します。
「しろた・(きだ・じょうた・じょうでん)」にします。


「新家」は1,0000人もいない苗字ですが、読みが多かったので記載しておきます。

「しんや」が最も多く、「しんけ」と「にいのみ」が続きます。
「新家」と書いて「にいのみ」と読むのは相当に難しいです。
愛知県に多いとのことです。

他には、「あらいえ」、「あらけ」、「あらや」、「しんか」、「にいや」がありました。
「あらいえ」は石川県に多いそうです。
全部で8種類。
これは混乱します。


似たようなもので、「新屋」もありました。
こちらも最も多い読みは「しんや」です。
うっかりすると「新家」と間違えそうです。

「新屋」で次に多い読みは「あらや」と「にいや」です。
「屋」は常に「や」としか読んでいないわけです。

他には「あたらしや」と「みいや」という読みがありました。
もちろん実在も確認できました。

「あたらしや」は山口県萩市に、「みいや」は沖縄県に多いそうです。
「新屋」を「みいや」とはとても読めません。
難しいです。

2013年12月17日火曜日

佐々と寒川に関して

「さ」から始まる苗字のうち、7,000人以上のものの整理が終わりました。

「佐々」は「ささ」と読むことが多いですが、「さっさ」もかなりあります。
他に「さざ」も確認できました。

「さざ」は「ささ」にまとめることで問題はないと思いますが、「さっさ」は違う気がします。
これは新しいパターンです。
悩ましいですが、「さっさ」は「ささ」とは別扱いとしました。


「寒川」は「さむかわ」と読むことが多いですが、「そうがわ」と読むこともそれなりにあります。
「そうがわ」は難読ですね。

「寒川」は他にも読み方がいくつかあります。
「かんがわ」、「さがわ」、「さんがわ」、「そがわ」です。
(濁点の違いだけのものは省いてあります)

このうち、「そがわ」があるのか?
悩みました。

結局、地名として存在するということと、下記のページでふりがながあったということから実在すると判断しました。
http://www.kamiyasohei.jp/?itemid=1450

地名にある読み方だからといって、苗字の読みとしてあるかというと、そんなことはないし、ホームページ上でふりがなが書いてあるからといって、それが正しいとも限らないのですが。

今回のページは「講師紹介」として出ているので、さすがにふりがなを間違えることはないだろうと考えています。

2013年12月16日月曜日

木幡と高に関して

どんどん進んでいます。

「木幡」は「苗字の百貨店」で見ると、5種類の読み方がありました。

「こわた」、「こはた」、「こばた」、「きはた」「きばた」です。

「こわた」と「こはた」がほぼ同数で、次が「きはた」。
「こばた」と「きばた」が稀少な読みです。

ほぼ同数ということなので、漢字の読み方に準ずる形としました。
「こはた」に「こわた」を併記する形にしました。

「きはた」はもちろん別扱いです。

濁点の有無は無視しているので、読み方としては「こはた・こわた」と「きはた」だけにしています。
「こはた」をトップにしたほうが、「こばた」で探したとしても見つけやすいかなという思いもあります。


「高」は「こう」と読むことが多いですが、石川県では「たか」と読むことが多いようです。

「たかし」という読みもあるとなっていましたが、これは実在を確認できませんでした。
一文字姓は確認が難しいということと、ファーストネームとの鑑別ができないという2点からです。

2013年12月15日日曜日

栗栖と久我に関して

「栗栖」は「くりす」が多い読み方ですが、「くるす」もかなりありました。

「久我」は「くが」が多い読み方ですが、「ひさが」と「こが」という読みもありました。

「栗栖」で「くるす」、「久我」で「こが」。
いずれも漢字からは想像できない読みで、ちょっと信じられないですが、実際には由緒ありそうな苗字でした。
難しいですね。

2013年12月14日土曜日

萩と荻と隅と隈に関して

読みを確認していて思うのは、似た漢字を持つものに対する読みの問題です。

わかりにくいようですが、具体例を出すとシンプルです。

「萩原」や「萩野」と書いて「はぎわら」や「はぎの」と読むのが普通なのですが、それで「おぎわら」や「おぎの」と読む場合がある!となっていることがよくあるのです。

「大隅」と書いて「おおすみ」ではなく、「おおくま」と読む場合があるも同じことです。

前者は「萩」と「荻」の間違い、後者は「隅」と「隈」の間違いではないかと思うのです。

誤記定着型の苗字というのもありますが、さすがにこういうのはないのではないかと思うのです。
いちおう確認していますが、しっかりと実在を認めたことはないです。

2013年12月13日金曜日

うっかり

前日にまとめていくつか書いてしまったら、本日分のネタが全くなくなっていました。
計画的にしないとダメだなと思いました。

10,000人以上の苗字の整理が終わり、今は7,000人以上10,000人未満の苗字を整理しています。
先は長いわけですが、意外とスムーズに進んでいます。

読み方が複数あるものがそれほどないせいかもしれません。

2013年12月12日木曜日

大黒と大家と大角と大畠に関して

いくつか気になったものをまとめて記載します。

「大黒」は「おおぐろ」と読むことが多いですが、「だいこく」という読みがあります。
「苗字の百貨店」には「おぐろ」という読みもあって、ちょっと怪しいなと思いました。

しかし、調べてみると、大阪府に「大黒(おぐろ)」という地名があって、実際にそのように名乗っているひとがいました。
おそらく本名だろうと判断し、実在している読み方だと判断いたしました。


「大家」は「おおや」と読むことが多いですが、「おおいえ」という読みもまずまずあります。

他に「おおか」、「おおけ」、「だいか」、「たいけ」、「だいけ」、「だいや」という読みもありました。
これまでどおり、「たいけ」と「だいけ」も別扱いです。
全部で7種類。
「大家」は8,000人ほどの苗字であり、10,000人未満の苗字でこれほどまで読み方が多いのは珍しいと思います。
実はもうひとつ、「苗字の百貨店」には「おいえ」という読みも載っていました。

「大黒」で「おぐろ」と同じ理屈で、「大家」で「おいえ」という読みもありそうです。
探すと、簡単に「大家(おいえ)」という医院が見つかりました。

ただし、先代の院長が「大家」というだけで、現在の院長は別の名前でした。
先代の院長がどうなっているのかわからない限りは、現時点での実在を確認できないと判断しました。
他に確認できるものもなかったので、「おいえ」は保留しました。


「大角」は「おおすみ」と読むことが多いですが、富山県では「おおがく」と読むことがおおいそうです。
他に「おおかど」や「だいかく」という読みもありました。

「苗字の百貨店」には「おおつの」という読みが載っていましたが、これは見つからず。
代わりに「おおづの」が見つかりました。
それなので「おおづの」に訂正し、載せました。


「大畠」は「おおはた」と読むことが多いです。
他に「おおばたけ」と「だいばたけ」という読みもありました。

「だいばたけ」を探しているときに、たまたま「だいば」という読みを発見しました。
「大畠」と書いて「だいば」と読む。
これは「苗字の百貨店」には載っていなかった読みです。
「苗字の百貨店」の完成度はすごいので、こういうのを発見すると非常に嬉しい気分になります。

2013年12月11日水曜日

生に関して(改定)

本題から離れてしまいますが、気になったので訂正します。

かなり最初の頃に「生に関して」というタイトルで下記のように書きました。


ただ、「柳生」を「やぎゅう」と読むか「やぎう」と読むかは統一しておいた方が良いかなと思いました。

地名としては「柳生」や「羽生」は「やぎゅう」であり、「はにゅう」です。
なので、「◯生」という苗字に関しては、◯の部分の文字の最後の母音を除いてyuという音を続けるのを通常としました。
「羽生」は「はね+う=はねう」ならともかく、「はにう」という読みは不自然な気がしたのです。
他に有名なものとしては「瓜生」とか「桐生」とかでしょうか。

あれからも調べていきましたが、「羽生」で「はにう」と名乗っている方はいますね。
やはり併記しておくべきだと思います。

多いものとしては、「桐生」、「柳生」、「瓜生」、「羽生」です。
「羽生」に関しては「はぶ」もいますが、実数としては「はにゅう」の方が多いです。

「桐生」と「柳生」は、それぞれ「きりゅう」と「やぎゅう」が多く、「きりう」と「やぎう」が少数派です。
「瓜生」は「うりゅう」と「うりう」が拮抗しています。

他に多いものとしては、
「藤生(ふじう>ふじゅう)」
「針生(はりう>はりゅう)」
「丹生(にう>にゅう)」(他にも、「にぶ」など多数の読みあり)
「羽生田(はにゅうだ>はにうだ)」
「萩生田(はぎうだ)」
「舟生(ふにゅう)」
「船生(ふにゅう>ふにう)」
「大豆生田(おおまめうだ>おおまみゅうだ)」
「荻生(おぎう・おぎゅう)」
「埴生(はにゅう)」
「瓜生田(うりゅうだ・うりうだ)」
「内生蔵(うちうぞう・うちゅうぞう)」
「沼生(ぬまにゅう>ぬまにう)」
「萩生(はぎう>はぎゅう)」
がありました。

他にもまだありますが、必ずしもどちらの読み方が正しいというわけではありませんでした。
あくまで実数にこだわって、それに準じた形でいきたいと思います。

もちろん「瓜生」を「うりゅう」とするか「うりう」とするかで、五十音順にするとずいぶん違うのですが、発音するとほぼ同じであり、併記にとどめたいと思います。


下記のような文章を見つけたので、勝手に引用させていただきます。

http://www2.memenet.or.jp/yanagi/yanagitanikou2.html

パスポートの更新申請に『Y,Yanagitani』とサインしていたところ『Y,Yanagidani』の方が正しいのではないかと注意を受けました。理由は長男が住民票の届けの振り仮名の欄に『やなぎだに』と記載して申請したことが判明しました。しかし私と家内は『やなぎたに』、長男の家族は『やなぎだに』になってしまったわけであります。というわけで一緒に外国に行っても別家族と言っても通ることになります。


要するに私が以前から指摘しているように、濁点の有無だけくらいは簡単に変更できてしまい、それにこだわる必要はあまりないのではないかということです。

「うりう」と「うりゅう」も同じことだと思っています。

2013年12月10日火曜日

ついに!

ついに日本に10,000人以上いると思われる苗字を全て整理し、載せました。
それ以外にも3,000人以上いると思われる苗字のうち、読み方がひとつだけのものも全て載せました。

これで3,942種類になっていました。
全体からみると、まだ4-5%にすぎないわけですが。
それでも、普通に見かける苗字は全て網羅していると思います。

最も多いのは「か」から始まる苗字で319種類。
最も少ないのは、「け」と「ね」で始まる苗字。どちらもまだ3種類ずつです。


これからは7,000人以上いる苗字の整理を始めていきます。


日本の苗字を数えるHP
https://sites.google.com/site/ribennomiaoziwoshueruh/

2013年12月9日月曜日

保田に関して

「保田」は「やすだ」と読むことが多いです。
これも実は難読なのでしょうが、有名なので読めますね。

「ほだ」という読みもあります。
他には「ほうだ」と「ぼうだ」もありました。

「ほだ」ではなく、「ほうだ」と読む方も確認できました。

これまでにもいくつかありましたが、一文字目の濁点に関しては、別扱いにしています。
「ほうだ」と「ぼうだ」は別にしています。

2013年12月8日日曜日

柳と山地に関して

「柳」は「やなぎ」と読むことが多いですが、「やない」という読み方もあります。

もうひとつ「りゅう」という読み方もあります。
「りゅう」をどうするか悩ましいところでした。

例えば、「林」で「りん」と読む場合もあります。

「柳」で「りゅう」も、「林」で「りん」も、もともとの日本の読み方ではないと思います。

これは「日本の苗字」を数えるという本題にかなり影響する問題です。

私は、日本国内で日本語を喋って生活している方がいるのならば、それは「日本の苗字」として考えたいと思っています。

「柳美里(ゆう・みり)」という作家がいます。
「苗字の百貨店」で見ると、「りゅう(韓国朝鮮姓ユ/リュ) ・りゅう(中国姓リウ)」となっています。

ここまでくると、ちょっとどうかなと思ってしまいます。
「柳」を「りゅう」と読むのは自然ですが、明らかに日本語以外の読み方とするのを認めてしまうと、際限がなくなってしまうと思うのです。

「柳」に関しては、「やなぎ・(やない・りゅう)」としておこうと思います。


全く話題が変わりますが、「苗字の百貨店」では、「山地」が「やまじ>やまち(さんじ)」となっていました。
いずれの読みも確認できました。

もちろん、「さんじ」は別扱いですが、これまでのルールに従って「やまじ」と「やまち」は併記するのみとしました。

「菅原」を「すがわら」と「すがはら」で分けなかったのと同じ理由です。

「濁点の有無だけの違い」とほぼ同じ問題だと考えるからです。
扱う苗字の数が増えていくと、「やまち」を探していて、そこに見つからないという問題がでてきてしまいそうで悩ましいですが。

2013年12月7日土曜日

大和に関して

「大和」は誰でも「やまと」と読めますよね。
よくよく考えると、難読ですが。

「やまと」が最多の読み方ですが、他に「おおわ」と「おわ」がありました。
「おわ」はアルファベット以外でも確認したので、間違いないです。

「苗字の百貨店」では「だいわ」という読み方も出ていました。
一見すると最も自然な読み方で、いかにもありそうですが、最も少なさそうです。

ありそうなのですが、本名かどうかまで自信がもてなかったので、「だいわ」だけはまだ載せていません。

2013年12月6日金曜日

向山に関して

「向山」は「むかいやま」か「むこうやま」が多いようです。

「苗字の百貨店」では他に「さきやま」、「むかやま」、「「むかうやま」、「むこやま」が載っていました。

「さきやま」と「むかやま」は簡単に実在を確かめられました。

「むこやま」はちょっと難しいなと思っていました。
アルファベットでは「むこやま」と「むこうやま」を区別できないからです。

しかし現役の政治家で「向山(むこやま)」さんがいたので、あっけなく解決しました。

芸能人や作家の場合、本名である確証が得られません。
スポーツ選手ならばだいたい本名だと思いますが、油断はできません。

ただ政治家の場合、それ以前に芸能活動をしていたのでなければ本名でしょうし、名前を覚えてもらわないといけない職業ですし、わざわざ読まれにくい読み方に変更する理由もないでしょう。

「むこやま」は実在すると考え、「むこうやま」と分けました。

ありそうで見つからなかったのが、「むかうやま」です。
これだけは実在を確認できるまで載せないこととします。

2013年12月5日木曜日

宮城に関して

「宮城」は県名にもなっているくらいで、「みやぎ」と読むことが多いです。

他には「みやしろ」や「みやじょう」もあります。
このあたりは簡単に実在も確認できます。

「苗字の百貨店」に載っていたのは、他に「みやぐすく」、「みやのじょう」、「みやんじょう」でした。

「宮城」は全国で50,000人ほどいる苗字ですが、圧倒的に沖縄県で多いのです。
全体の6割が沖縄県にいて、県別では第4位になっています。

読み方もそれに伴って多様化しているのでしょうか?

「みやのじょう」も「みやんじょう」も難読ですが、実在を確認できました。


「みやぐすく」は地名にもありますし、簡単に見つかるかなと思ったのですが、意外に難しかったです。
日本に住んでいるひとでの確認が難しかったのです。
facebookで探してみると、明らかに日本の方でない、日本人と交流がなさそうな方ばかりが見つかるのです。

日本の苗字を数えているわけですが、その苗字を名乗っているひとが日本に住んでいないとなると問題です。

いったん表に載せてしまうと、後から削除するのは大変なので、慎重に検討しました。

結論として、「宮城」と書いて「みやぐすく」と読むひとはいます。
そして、日本に住んでいるだろうというひともいました。

2013年12月4日水曜日

古家に関して

「古」で始まる苗字に関して。

「古田」や「古谷」もそうだったのですが、気になる読みがありました。
どうしようか悩んでいたのですが、「古家」のときにまとめて整理しました。

「苗字の百貨店」で「古家」は「ふるや>ふるいえ(こが・こいえ・こや・こか・ふるけ・ふるえ・こうけ・こげ)」となっていました。
9種類です。
全部で10,000人ほどの苗字で、特別に多いわけではないですが、それでもこれほど読み方が多いのは珍しいです。

結論からいうと、9種類全部の実在が確認できました。

私が気にしたのは、「古家」を「こうけ」とする読みです。
「こけ」ではなく、「こうけ」なのか?ということです。
「こけ」であれば、濁点の有無だけなので「こげ」にまとめても良いのではないのか?と考えたのです。
「こけ」もあるのかもしれませんが、アルファベットでの区別は難しいです。
ただし、「kouke」だったり「kohke」だったりした場合は明らかに「こうけ」ですよね。
それなので、「こうけ」という読みも実在するものと判断いたしました。

「こけ」は苔を思わせるから避けたのか?と勝手に思ったりしました。


同じように「古田」には「ふるた」以外に「こだ」と「こうだ」という読みがありました。
「古谷」にも「ふるや」と「ふるたに」以外に「こや」と「こうや」、更に「こたに」と「ふるがい」という読みがありました。

「狩野」のところで「かの」と「かのう」は併記にとどめ、別の読みという扱いにはしないということにしましたが、「こだ」と「こうだ」、「こや」と「こうや」のようなものは五十音順に並べるとずいぶんと違うのではないかと考え、別の読みだということにしました。

2013年12月3日火曜日

船と藤に関して

「船」で始まる苗字で多いものは、順に「船木」、「船越」、「船橋」、「船津」、「船山」、「船田」、「船戸」、「船本」です。
「船」の読み方は「ふな」で良いです。

「苗字の百貨店」で見ると、「船木」、「船越」、「船橋」にはいずれも「船」を「ふな」ではなく、「ふね」と読むものがあると書かれていました。

探したのですが、見つかりませんでした。

現時点ではこれらの苗字は全て「ふね」ではなく、「ふな」と読むという結論にしておきます。

ちなみにその次に多いのが「船水」です。
「船水」の場合、上に挙げた苗字より数としては少ないのですが、簡単に「ふなみず」も「ふねみず」も見つかります。
「船」で始まる苗字のうち、「船」を「ふね」と読む苗字のうちで最も多いのは「船水」なのではないでしょうか?


「籐」という異体字を紹介したときに書いておけは良かったのですが、抜けていました。
追加しておきます。
「藤」一字の苗字は「ふじ」か「とう」と読みますが、稀少な読みとして「かずら」という読み方もあります。
「藤」と書いて「かずら」と読むのは、相当に難読ですね。

2013年12月2日月曜日

東田に関して

「苗字の百貨店」で見ると東田は13,000人ほどいる苗字で、読み方としては「ひがしだ>とうだ(あずまだ・あづまだ・ひがした・とおだ・とうでん・とだ・あがりた)」となっていました。

このまま数えると9種類です。

ただ私自身は濁点の有無は気にしないことにしているのと、「ず」と「づ」など発音が変わらないものに関しては同一の読み方だとしているので、単純に9種類とはしていません。

普通に「東」を漢字辞典で調べると、「ひがし」、「あずま」、「とう」が載っています。

要するに「あづまだ」と「とおだ」という読み方は、そう名乗っている方がいるかどうかとは無関係に「あずまだ」と「とうだ」にまとめてしまいます。

「ひがした」も「ひがしだ」にまとめます。

そうすると、「ひがしだ>とうだ・(あずまだ・とうでん・とだ・あがりた)」にまとまりました。

6種類です。
少しすっきりしました。

このうち、「ひがしだ」と「とうだ」と「あずまだ」は簡単に見つかります。

「とだ」はどうでしょうか?
これは実在を確認できませんでした。
「とうだ」という読みであってもアルファベットで「toda」と書くことも多いので、「とだ」を探すには平仮名かカタカナしかないのですが、どちらでも見つかりませんでした。

「とうでん」も確認できました。
ちょっとなさそうな読み方かなと思ったので、念入りにチェックしました。
本当の読みが「ひがしだ」や「とうだ」であってもアダ名が「とうでん」となっている場合がないとは限らないからです。
複数のところで本名として用いていそうだったので、実在していると判断しました。

「あがりた」はありそうでしたが、見つかりませんでした。
代わりに「あがた」という読み方が見つかりました。

またまた「苗字の百貨店」にない読み方を発見できました!

おそらく「あがた」の誤記として「あがりた」が載ってしまったのではないでしょうか?
いったん載せてしまうと、無いとはなかなか言い切れないので、幽霊読みが増えてしまうということはあると思います。

「東田」は「ひがしだ>とうだ・(あがた・あずまだ・とうでん)」の5種類としました。

2013年12月1日日曜日

ひとやすみ

全く進みませんでした。

現在の状況としては、「ひ」から始まる苗字のうち10,000人以上いるものを整理している最中です。
読み方がひととおりしかないものに関しては、3,000人以上いるものは全て載せています。

こう書くと、まだまだ先は長い感じですね。
いったいいつ10,000人以上いる苗字の整理が終わるのでしょうか?

2013年11月30日土曜日

日向に関して

「日向」は「苗字の百貨店」で見ると「ひなた>ひゅうが(ひむかい・ひうが・ひな・ひが)」となっていました。

苗字としてもありますが、ファーストネームとして使われることもあり、芸名やペンネームとしてもありそうで、架空の人物名としても使われているので、確認が大変でした。

「ひゅうが」と「ひむかい」は簡単に確認できます。
「ひゅうが」の「ゆ」は小さい「ゅ」です。

「ひなた」はファーストネームとして使われることもありますが、苗字として使われているのも確認できました。

「ひうが」という読みの方も実在を確認できました。
ただし、発音してしまうと「ひゅうが」と変わらないのではないかと思います。
あえて別の読み方としてしまう必要もないと思うので、多い方の「ひゅうが」に統一しようと思います。

「ひな」と「ひが」は実在の確認ができませんでした。
ファーストネームとしてはありそうでしたが。

以上から「日向」の読み方としては「ひなた>ひゅうが・(ひむかい)」だけとしておきます。
他のものは実在を確認できた時点で修正します。

2013年11月29日金曜日

新美に関して

「苗字の百貨店」で見ると、「新美」は「にいみ>しんみ・にいのみ★」となっていました。
ちなみに「新見」は「にいみ・しんみ(あらみ)」で、「新実」と「新實」は「にいみ・にいのみ★」となっていました。

「★」は難読を表すマークです。

(あらみ)のようにカッコがついているのは、全体の1割未満の読みのときです。

要するに「新美」は「にいみ」という読み方が多いけれど、「しんみ」と「にいのみ」という読みもそこそこあるということなのです。

「新美」全体では14,000人ほどいるということなので、決して少ない苗字ではありません。

それなのに「新美」と書いて「にいのみ」と読む方がどうしても発見できませんでした。

電話帳でも調べてみましたが、見つかりませんでした。

カッコ内に書かれている1割未満の読み方では珍しくないのですが、カッコ付でないもので見つからないというのは経験がなかったので、困りました。

結論としては「新美」の読みは「にいみ>しんみ」としました。
「にいのみ」は見つからなかったので、載せていません。
仮に実在が確認できれば載せます。
そのとき1割未満の読みとするかどうかは、そのときに判断します。

2013年11月28日木曜日

永岡に関して

「永岡」は「苗字の百貨店」で見ると、11,000人ほどいる苗字で、「ながおか」と読むことが多いですが、稀な読みとして「えおか」も載っていました。

他の「永山」とか「永島」とか「永沢」とかでは全て、「永」を「なが」と読むことが多く、1割未満で「えい」という読みがありました。

それなので、「えおか」という読み方に違和感があり、「えいおか」の間違いではないか?と思い、調べました。
調べると、やはり「えおか」という読みもありました!
実在するのです。

そして「えいおか」という読みも見つかりました!

「苗字の百貨店」に載っている読み方が見つからないことはよくあるのですが、ここに載っていない読み方が見つかることはほとんどなかったので、びっくりです。
ちょっと嬉しいですね。

2013年11月27日水曜日

富山と冨山に関して

「と」で始まる苗字のうち、10,000人以上いるものの整理が終わりました。

以前にも書いた通り、「富」と「冨」は異体字の関係にはあるのですが、ともにJIS第1水準の漢字であり、わざわざ置き換えたりするものでもないようなので、別々に載せています。

ただし、苗字としては相当に重複しているので、調べるときはまとめて調べています。

「富田」とか「富山」が多いですが、それ以外にもたくさんあります。

だいたいにおいて「冨」よりは「富」の方が多いので、読み方としてもちょっと「富」の方がバリエーションがあります。

「富田」と「冨田」でいうと、最も多い読み方はいずれも「とみた」で、わずかに「とだ」という読み方があるところは一緒です。
それにくわえて「富田」には「とんだ」という読み方がありました。
実在も確認できました。
「冨田」では「とんだ」という読みはなさそうです。

「富山」と「冨山」も同じようなものでした。
最も多い読み方は「とみやま」で、わずかに「とやま」という読みもありました。
(県名にある読み方が稀少な方だというのは面白いところです)

「苗字の百貨店」では「富山」のみで、「とうやま」という読み方が出ていました。
これは実在が確認できませんでした。
「當山」(「當」は「当」の旧字体)のスキャンミスではないか、と思うのですが、どうでしょうか?

2013年11月26日火曜日

土田と土肥に関して

「土田」は60,000人以上もいる苗字です。
もちろん多くは「つちだ」と読みます。
他に「とだ」と「どた」がありました。

今までにもいくつかありましたが、一文字目に濁点がつくかつかないかは大きな違いのような気がしますので、「とだ」と「どた」は別扱いにします。


「土肥」は「どい」と「どひ」という読みが拮抗していました。
ただ発音するときは「ひ」と書いて「い」と言っている気がします。

他にも「h」の音を発音していないだろうという苗字はたくさんあります。

濁点の有無を分けていないので、「h」の有無も分けなくて良いだろうと思っています。

いろいろと見ていると、「h」をつけない読み方のほうがやや多いのかなという印象があるので、「土肥」は「どい」に「どひ」を併記する形にします。

2013年11月25日月曜日

平良に関して

「平良」は20,000人以上いる苗字です。
かなりの数がいるわけです。

沖縄県では9位に入っているということです。
実際に調べてみると、全体の8割が沖縄県に集中していました。

読み方はほとんどが「たいら」です。

ここで問題になるのが、沖縄県にあった地名は「平良(ひらら)市」であることと、広島県と滋賀県に、「平良」と書いて「へら」と読む地名があったことです。

ちなみに「苗字の百貨店」には「たいら」に併記して全体の1割未満の読み方として「ひらよし」、「へいら」、「ひらら」、「ひら」が載っていました。
私としては「ひら」は誤記で、「へら」ではないか?と思ったわけです。
とりあえず、「ひら」も「へら」も全て調べてみました。

「ひらよし」は簡単に見つかります。
「へいら」も見つかりました。

「ひらら」と「へら」も見つかりました。

「ひら」はないですね。
あるかもしれないですが、現時点では載せないことにします。

2013年11月24日日曜日

高城と高久に関して

「高城」は「たかぎ」と読むことが多いですが、「たかしろ」や「たかじょう」という読み方もそれなりにあります。
そして更に「たき」という読み方もありました。
最初に見たときは誤植だと思いました。

しかし、実在も簡単に確かめられます。

もともと鹿児島県に「高城(たき)町」があったそうです。
これは難読ですね。


「高久」は「たかく」と読むことが多いですが、「たかひさ」もあります。
もうひとつ、「苗字の百貨店」では「たかきゅう」という読みが出ていました。

この「たかきゅう」という読みはありそうです。
それっぽいのは見つかるのですが、確証は得られませんでした。
渾名やペンネームではないか?という疑問が残るものばかりだったのです。

そういうときは焦らず、載せないことにしています。
いたずらに数を増やしても仕方がないので。

2013年11月23日土曜日

途中経過

またまた現在の進み具合をチェックしてみました。

全部で3,054種類に増えていました。

最も多いのは「か」の欄で、315種類でした。

この1ヶ月ほどで1,200種類しか増えていない計算になります。
これでは10万種類など、いつのことになるか…

2013年11月22日金曜日

高に関して

今は「た」で始まる苗字のうち、10,000人以上いるものを整理しています。

「高」で始まる苗字は、「高橋」を筆頭にたくさんあります。

「高橋」は違いますが、「高」を「たか」ではなく、「こう」と読むものがかなりあります。

多い方から記載すると「高野」、「高山」から始まって、「高村」、「高原」、「高津」、「高本」、「高塚」などなど。
全て「高」を「たか」と読んでしまいそうになりますが、実は「こう」だという。

「こう」の読みが必ずしも見つかるわけではなく、例えば「高瀬」や「高崎」は「苗字の百貨店」によると「こうせ」や「こうさき」という読みがあるとなっていましたが、探してみると見つからず。
これらは実在が確認できていないということで保留にしています。

2013年11月21日木曜日

末次に関して

珍しいなという読みを見つけたので、記載しておきます。

「末次」です。
普通は「すえつぐ」とよみます。
それ以外には「すえつぎ」か「すえなみ」と読みます。
全て実在も確認できました。

「次」を「なみ」と読む!
調べても、「次」に「なみ」という読みも意味もなさそうです。

何かの置き換えなのでしょうか?
ただ、調べた限りでは決して稀な読みというわけではなさそうです。

簡単そうだけれど、実は難読だという苗字です。

2013年11月20日水曜日

纐纈と交告に関して

「纐纈」と「交告」はともに「こうけつ」と読みます。
珍しそうですが、合わせれば9,000人はいる、決して珍しくはない苗字です。

特に岐阜県加茂郡に集中しており、その近辺ではベストテンに入ることもあるくらいのようです。

「纐纈」という字はそれぞれが「糸」と「頁」で挟まれており、中は「交」と「吉」なのですが、なぜ「交告」で「こうけつ」なのかは不明です。
調べてみると、「纐纈」を略した形で定着したものが、「交告」なようです。
略してしまった方が、かえって難読な気がします。

「纐纈」で「はなぶさ」と読むこともあるそうで、これは実在を確認できました。
更に難読です。

「苗字の百貨店」では更に稀少な苗字として「纐結」と「絞結」(ともに読みも「こうけつ」)が載っていましたが、実在は確認できませんでした。

2013年11月19日火曜日

鷲見に関して

「鷲見」の読み方としては「すみ」と「わしみ」があります。

実数としては「すみ」の方が多いようです。

「鷲」をなぜ「す」と読むのかは分かりませんでした。

珍しそうな苗字ですが、「すみ」を漢字変換したら出てきました。
全国で10,000人くらいいる苗字なので、実は全く珍しくありません。

例えば、「長谷川」とか「服部」とかも本来は難読なのでしょうが、人数がものすごく多いので、難読ではなくなってしまっている苗字なのでしょう。
これらは桁がひとつ違っていて、100,000人以上の苗字です。

全国で10,000人くらいいる苗字というのは、珍しくはないものですが、知りあいにひとりもいなくても不思議ではないくらいのものでもあります。

さすがに100,000人以上の苗字であれば、ひとりくらいは必ず知りあいにいそうです。

2013年11月18日月曜日

角と長に関して

「角」は「すみ」と読むことが多いですが、他にも「かど」、「かく」、「つの」という読み方があります。
全て実在を確認できました。

「長」は「ちょう」と読むことが多いですが、他にも「おさ」、「なが」、「ながい」という読み方があります。
こちらも全て実在を確認できました。

たまたま「角」も「長」もインターネットだけで全ての読みが見つかりました。

漢字一字の姓というのは、インターネット検索だけでは確認が難しいことが多いのですが、そういうときは電話帳などを用いて、確認するようにしています。

2013年11月17日日曜日

ようやく

ようやく「し」で始まる10,000人以上いる苗字が整理し終えました。

10,000人以上いる苗字ですら、まだまだ整理が終わっていないというのは恐ろしい事実です。

改めて表を見ると、出会ったこともないような苗字も既にたくさん載せてあります。

先は果てしないなあと思いますが、別に時間制限があるわけでもないので、ゆっくりとやっていけば良いのかなとも思っています。

2013年11月16日土曜日

新谷に関して

「新」も「谷」も読み方が複数ある漢字なので、それを合わせた「新谷」も読み方が多数あります。

最も多い読み方は「しんたに」ですが、他に「あらや」、「しんや」、「にいや」が多くあるようです。

他には「あらたに」、「しんがい」、「しんがや」、「にいたに」、「にったに」がありました。

全部で9種類の読み方があるわけです。

これまでに最も読み方が分かれていたのは既に紹介した「神谷」の10種類なので、それに次いでいます。

「新谷」と「神谷」は似ていますが、共通の読み方はないというのが、ちょっと面白いところです。



120回になったので、再宣伝しておきます。

日本の苗字を数えるHP
https://sites.google.com/site/ribennomiaoziwoshueruh/

2013年11月15日金曜日

神野に関して

「神野」は「じんの」と読むことが多いようです。
ただ、すごく多いわけではありません。

他に「かみの」、「かんの」、「こうの」があり、どれも同じ程度にあります。
全体の1割未満の稀少な読み方を除いて4種類も読み方があるというのは、珍しいなと思います。

「神野」には他に稀な読み方として「しんの」がありました。
「神野美伽」という歌手がいますが、いわれてみれば「しんの」というのはあまりない読み方なのかなと思いました。
ちなみに「神野美伽」は芸名ですが、本名で「しんの」と読む方の実在も確認できました。

「神戸」のところでもありましたが、一文字目の濁点の有無に関しては、やはり別扱いでいこうと思います。
そのため、「じんの」と「しんの」は分けておきます。

2013年11月14日木曜日

城と下山と下田と下野に関して

「し」で始まる苗字を整理していたら難読苗字があったので、とても珍しいなと思っったのだけを紹介します。

「城」は読み方が分かれやすい漢字のひとつです。
「しろ」か「じょう」か「き」が多いです。

ただし「城」一字の場合、「き」という読み方はありませんでした。
最も多い読みは「じょう」で、次が「しろ」です。

他に「きずき」と「たち」という読みがありました。
いずれも実在が確認できました。
知らなければ、とても読めないですね。「築」とか「舘」とかから来ているのでしょうか?

「苗字の百貨店」には「ぐすく」という読みも出ていたのですが、これは確認できませんでした。
沖縄の地名にはよくある読み方なのですが。

他の「城」がつく苗字でも「ぐすく」という読みはあまりありません。

「城間」は「しろま」がほとんどで、「じょうま」もありますが、「ぐすくま」も確認できました。
今のところ、「城」を「ぐすく」と読む唯一の苗字です。
(他にもあるのでしょうが、まだ調べていないというだけです)


いつもなら、これくらいで終わるのですが、他にも驚きの読み方がいくつもあったので、まとめて紹介します。

「下」で始まる苗字は「しも」と読むことが多いです。
「下野」、「下田」、「下山」。どれもそうです。

「下」で始まる苗字を「した」と読むことも少ないですが、あります。
上の3つの苗字のいずれでもそうです。

もう少し珍しい読み方を紹介します。
全て実在を確認してあります。

「下山」には「さがやま」という読み方があります。
「下がる」から来ているのでしょうが、ちょっと読めません。
漢字としては簡単な苗字なだけに意表をつかれます。

「下田」には「みさだ」という読み方があります。
富山県にある地名だそうですが、由来は何なのでしょうか?

「下野」には「かばた」という読み方があります。
「野」も「の」と読んでいません!
最初は誤記だと思いました。
由来も調べましたけれど、分かりません。

どれも簡単に読めそうな苗字だけに、難読だと、かえってびっくりします。

2013年11月13日水曜日

白井に関して

「白井」は「苗字の百貨店」で見ると87,000人ほどいる苗字となっています。
相当な人数がいるはずです。

読み方は「しらい」が大多数ですが、「はくい」という読みもあります。

千葉県には白井(しろい)市があります。

「苗字の百貨店」によると、「しろい」という読みもあるそうですが、ちょっと見つかりませんでした。

「白井(しろい)」市は明治中期にできたそうで、これくらい新しいと苗字にもなっていないのかもしれません。

「白」を「しろ」と読むのはよくあることで、「白石」や「白岩」、「白木」、「白田」は全て「しら」と読むことが多いですが、「しろ」と読むこともありました。

ですので、「白井(しろい)」もありそうなんですが…
現時点では見つからないので、載せないでおきます。

2013年11月12日火曜日

迫に関して

本日は「迫」という苗字に関してです。
10,000人ほどいると考えられている苗字です。
多くは「さこ」と読みます。

もう少し数が多い苗字で「迫田(さこだ or さこた)」がありますから、読みとしてはそれほど難しくはないですね。

「さこ」以外に「はざま」もしくは「はさま」という読みがありました。

これも悩ましいです。
今まで、濁点の有無に関して、「前の漢字の音に合わせて読みやすいように子音が変化するときは、いちいち別扱いしない」というようにしていました。

「はざま」と「はさま」はそうではありません。
「迫」一字での読み方です。
これまでのルールでは対応しにくいです。

現状では、やや数が多そうだった「はざま」に「はさま」を併記するという形にしました。
全く別の読み方とは考えないことにしました。

濁点の有無だけなら五十音順で調べた場合も、それほど探しにくいことはないだろうという判断からです。

2013年11月11日月曜日

相良に関して

なかなか進まないのですが、ちょっとだけ気になった「相良」に関して。

ほとんどの読みは「さがら」で良いと思います。
難読に近いと思いますが、「相模(さがみ)」からの連想もできますし、10,000人以上もいる苗字なので、読めないと恥ずかしいくらいだと思います。

「苗字の百貨店」には他の読みとして、「あいら」と「さわら」が載っていました。
どちらもありそうですが、実在は確認できませんでした。

一見、難読な苗字の方が、どこかへ転居した機に読み方を変えてしまい、かえって読まれにくくなってしまうということもあります。

例えば「公文」は「公文(くもん)式」があるので、苗字としても「くもん」と読めますが、以前に「こうぶん」という方がいました。
数代前の方が、「くもん」では読めないからと、わざわざ変えたのだと思いますが、今となってはかえって珍しい読みになってしまうという例でしょう。

元に戻って、「相良」を「さわら」と読む方がいたとしたら、それは「相良」とは別扱いにします。
濁点の有無などの問題ではなく、全く読みが違うと判断するからです。

2013年11月10日日曜日

三瓶に関して

「三瓶」は珍しいそうな苗字に思えますが、実は全くそんなことがなく、「苗字の百貨店」では15,000人となっていました。
読み方は「さんぺい」が最も多く、「さんべ」と「みかめ」が続きます。

他にもいくつかの読みが出ていましたが、確認できたのは「さんびん」だけでした。

後の読みは確認でき次第、追加していくことにします。

読みがかなり分かれていそうな苗字でも、実際にはそれほど見つからないことがあります。

幽霊苗字ならぬ幽霊”読み”の可能性があるので、慎重に対応したいと思います。

以前に紹介した「三枝」も「さえぐさ」と「さいぐさ」以外にも「みえだ」など、計6種類の読みがありました。
読み方が5種類を超えると、かなり多いほうだと思います。

その場合、最多のもの以外はどれも難読苗字となってしまいがちです。

2013年11月9日土曜日

進まず

時間がなくて、なかなか整理ができません。

 まずは簡単なところから、と。

「い」で始まる苗字のうち、3,000人以上のもので読み方がひとつのものを全て載せてみました。

 読み方がひとつのものは確認も簡単だし、載せる苗字の数を増やしたいときには有効なのですが、そればかりでは本筋から外れてしまいます。

少しずつでも進めていきたいと思っています。

2013年11月8日金曜日

佐伯に関して

「三枝」に続いて「佐伯」です。これもてっきり「さえき」と読むのだと思っていたら、大分県には佐伯(さいき)市があるのですね。
 地名としてあるものなので、もちろん「さえき」と「さいき」は別にすべきです。

ですから、「さえぐさ」と「さいぐさ」も別扱いとすべきという判断で、良いと思います。

「金田」を「かねだ」と「かなだ」に分けたことも良かったと思います。

現時点でまとめてしまっているのは、二文字目以降の漢字で、前の漢字につられる形で濁点がついたりするなどの子音の変化がある苗字だけです。

2013年11月7日木曜日

三枝に関して

ついに「さ」の整理にとりかかりました。
まだ始めたばかりですが…

「三枝」というのは「さえぐさ」と読むことが多いですが、「さいぐさ」という読みもあります。
他の読み方もありますが…

私はずっと、「三」が「さ」で、「枝」が「えぐさ」なのだと思っていました。
「えだ」が何らかの理由で「えぐさ」になったんだと。

だから「さいぐさ」はそこからの読みの派生というか、誤った読みの定着なのかと思っていました。

改めて調べると、「枝」を「ぐさ」と読んでいるようです。
だから「三」の部分は「さえ」でも「さい」でも良いわけで、どちらが正しいということもないわけです。

またひとつ勉強になりました。

2013年11月6日水曜日

小竹に関して

ようやく「こ」の欄が一段落しました。

ちょっと驚いたのが「小竹」という苗字。
「こたけ」と読むことがほとんどなのですが、「おだけ」という読みもあります。
それとは別に、全く違う読みで「しの」というのがありました。

「小竹」と書いて「しの」と読む。
これは読めません。
しかし、実在は確認できました。

大辞林では「ささ」の欄に「笹・篠・小竹」と併記してあります。
苗字でも「笹」と書いて「しの」と読んだり、「篠」と書いて「ささ」と読むものも多いのですが、「小竹」で「しの」には驚きました。

こういう簡単そうで実は難読!という苗字に出会うと本当にびっくりしてしまいます。

2013年11月5日火曜日

金野に関して

遅々ととして進まないので、気分転換(現実逃避?)で「あ」で始まる苗字だけ3,000人以上で読み方が単一のものを載せました。
これくらいになると、ほとんどが出会ったことのない苗字になってしまいます。

今、「こ」から始まる苗字で10,000人以上いるものを整理する最終段階となっています。

そこで悩んだのが、「金野」です。
主には「こんの」か「きんの」と読みます。

他の読み方としては「かなの」、「かねの」、「かのう」がありました。
全て実在が確認できたのですが、「かのう」だけは本当かな?という思いがありました。

「かの」ではないのかな?と思ったのです。

「狩野」を「かのう」と読むのは歴史的な背景がありそうなので分かるのですが、「野」を「のう」と読むのは難しいなと思います。

しかし、調べてみると、やはり「かの」はなく、「かのう」ばかり。

またまた苗字は難しいなと思ったのと、「苗字の百貨店」のすごさを再認識した次第です。

2013年11月4日月曜日

のんびりと

あと少しで「こ」の欄の整理が一段落します。
10,000人以上いる、誰でも知っていそうな苗字を整理しているだけですが、それでもできあがった表を見ると、これまでに出会ったことが一度もないような苗字がたくさんあります。

日本の苗字の多様性というのはすごいなと思います。

載せる苗字を増やすだけならば、簡単なのですが、きちんと確認してから載せることにしているので、のんびりとやっていこうと思っております。

2013年11月3日日曜日

国分に関して

「国分」も悩ましいですね。
読み方としては「こくぶ」と「こくぶん」、「くにぶ」、「くにわけ」の4種類がありました。

「くにぶ」と「くにわけ」は稀少な読みですが、全く別な読み方になので、良いでしょう。

問題は「こくぶ」と「こくぶん」は併記するか別扱いにするか?
これに悩みました。

「狩野」は「かの」と「かのう」をまとめてしまっています。
併記しているだけです。

ですが、「こくぶ」と「こくぶん」は分けることにしました。
どう違うのか?

例えば「佐藤」をローマ字で書くならば「sato」もしくは「satoh」が多いのではないでしょうか?
「satou」は少数派だと思います。

同じことが「狩野(かのう)」でも言えると思います。
「かの」ではないということを明らかにするため、あえて「kanou」と書くひともいるでしょうが、あまりこだわらないひとならば「kano」のままにしているかもしれません。
発音でも「かの」と「かのう」はそんなに違わないのではないでしょうか?

「こくぶ」と「こくぶん」は別です。
ローマ字で書くと「kokubu」と「kokubun」で明らかに違います。

ひらがなで書くと三文字か四文字かというのも違う点です。

今後も似たような苗字があった場合は、この2点を参考にして分けるかまとめるかを判断しようかと思っています。

2013年11月2日土曜日

熊谷に関して

ようやく5,000人以上いる苗字のうち、読み方がひとつのものを全て載せました。
10,000人以上いる苗字は「あ」から「け」までは全て載せました。

現在、2,340種類の苗字を載せていることになります。
ちょうど100回目のときと比べて500種類ほど増えている計算なので、まあ良いペースなのではないでしょうか。

話は全く変わりますが、「熊谷」という苗字があります。

埼玉県に「熊谷」市がありますが、これは「くまがや」ですよね。

ですが、苗字として最も多い読みは「くまがい」です。
もちろん「くまがや」という読みはありますが、少数派です。
他に「くまがえ」や「くまたに」、「くまや」があります。

「熊」に関しては「くま」という読みだけで、「谷」の部分の読みが5種類もあるのです。
これは意外に珍しいですね。
だいたいは「たに」か「や」が半分ずつあって、その他はあまりないということが多いので。

2013年11月1日金曜日

垣内に関して

ようやく「か」で始まる10,000人以上いる苗字の整理が終わりました。
いきおいにのって「き」の欄も終えてしまいました。

些細なことですが、気づいたことです。

「垣内」という苗字があります。
大多数は「かきうち」と読みます。

苗字の百貨店には他に、「かいと」、「かいどう」、「かいち」という読みが載っていました。
「かいどう」は岐阜県に多い読みだそうです。

しかし、実際に検索してみると、「かいどう」はなく、「かいとう」ばかりでした。

調べてみると、「垣内」は「かいと」と読み、一区画の土地を表すとなっていました。

まず一点。
「かいどう」は誤りの可能性が大きく、「かいとう」が正しいのではないかと考えました。
実際に「かいとう」を名乗る方は岐阜県に多い印象でした。

もうひとつ悩んだ点。
「かいと」と「かいとう」を分けるか?分けないか?

「狩野」のところでも悩みましたが、「狩野」は「かの」と「かのう」を併記するにとどめました。
「吉原」を「よしはら」と「よしわら」で併記するにとどめ、別の苗字とは考えないこととしたのと同じように「かの」と「かのう」も同じように別の苗字とは考えないこととしました。

それに従い、「かいと」と「かいとう」も併記にとどめました。
本来は、こういう稀少な読みの場合、「う」がつくかどうかの確認まではできないことが多いのですが、例外的に確認できましたので、精査いたしました。

確認ができなかった場合は漢字の読みに従ってしまうことが多いと思います。

2013年10月31日木曜日

角に関して

ようやく「か」の欄の整理が一段落しそうです。
まだ10,000人以上の苗字までしか終わっておらず、全体の2%程度ですが…

「角」のつく苗字は400種類くらいあります。
たいていは二文字目以降で、その場合はそれほどバリエーションがないのですが、一文字目だと様々な読み方になります。
主に「かく」、「かど」、「すみ」、「つの」ですね。
問題なのは、これがほとんど均等に存在するということです。
どれが多いとか、どれが少ないとかいうことがないんですね。

そのため、「角」で始まる苗字を分類するとき、ほんのちょっとした違いで全く違う場所に分類されてしまい、探すのに手間どってしまいます。

例えば、「角谷」は「かくたに」と「かどや」と「すみや」が同じくらい存在するそうです。
「角野」は「かくの」と「すみの」が同じくらい存在するそうです。
それなのに「す」の欄を探しても見つからないと悩ましいですね。

これは私がふりがなによって分類したいなと思ったきっかけでもあります。

同じ「角」で始まる苗字でも「角田」は「つのだ」が最も多いようです。
このへんの違いも面白いですね。

2013年10月30日水曜日

金に関しての続き

なかなか「か」の欄が終わらないので、追加を。

「金」を「かな」と読むか「かね」と読むかというのは、細かな違いのような気もします。
後に続く漢字に併せて発音しやすく変化した部分はあると思います。

(もちろん「きん」と読むのは大きく違いますが)

ですが、母音から変わってしまう場合は別扱いするというルールにしておこうと思います。

苗字の実数に関しては、「苗字の百貨店」での調査を信じているので、それをそのまま載せています。
括弧内に併記された読み方は1割未満の稀なものだそうなので、私のホームページでは推定人数を空欄にしています。

ただ、「神谷」は「かみや」が9割で、「かみたに」は他の「かべや」や「みたに」と同じ1割未満なのか?とか、「金谷」は「かなや」や「かねや」が9割で「かなたに」や「かねたに」は1割未満なのか?といったところは疑問が残ります。

私自身が調査したわけではないので、偉そうなことは言えないのですが…
いずれにせよ、疑問点があれば再調査をしてみる必要があります。

(私の目的は苗字の実数を数えることなので、ちょっとずれてしまいますが)

2013年10月29日火曜日

金に関して

「か」の欄の整理が進みません。
もともと数が多いのですが、「神」や「上」など読み方が複数あるものが多いのです。

「金」もそのひとつです。

例えば「金田」は「かねだ」と読むことが多いですが、愛知県では「かなだ」と読むことが多いです。
他にも「きんだ」や「こんだ」と読みます。

「かねた」や「かなた」もありますが、濁点の有無だけなので、併せた形にしています。

「きんた」というのもありましたが、アダ名のようなものばかりでした。
仮に実在したとしても「きんだ」と併せてしまって良いだろうと思います。

読みに関して実在が確認できないものは、電話帳も見ているのでどうしてもゆっくりになってしまいます。

2013年10月28日月曜日

神田と神戸に関して

「神谷」を終わらせたので、次は「神田」と「神戸」も調べました。

「神田」は「かんだ」と読むことが多いです。
他の読み方としては「こうだ」、「かみだ」、「じんだ」、「じんでん」がありました。
いずれも実在が確認できました。

「こうだ」は山口県に集中する読み方だそうです。
「かみだ」や「じんだ」までならなんとか分かりますが、「じんでん」までいくと相当に意表をつかれた読みです。

「神戸」は更に厄介です。
最も多い読み方は「かんべ」です。
地名として有名な「こうべ」はかなり少ない読み方です。

他には「かみと」、「かんこ」、「かんど」、「ごうど」、「こうど」がありました。
「かんべ」と「こうべ」を含めると7種類の読み方があることになります。
どれも言われれば読めるけれど、なかなか正しく読んでもらえないだろうなと思います。

悩んだのは「ごうど」と「こうど」です。
いわゆる濁点だけの違いです。
数でいうと、「ごうど」の方が多そうです。

こういう一文字目に濁点がつくかつかないかの違いが出てくるものはどうするか、悩んでいました。
悩みましたけれど、一文字目に関しては、別扱いとします。
前の文字にひっぱられた形で読み方がかわっているのではなく、何らかの意味があって濁点がついたりつかなかったりしているのではないかと考えたからです。

「神」を「ごう」と読むのはなかなか難しいですね。

2013年10月27日日曜日

ついに100回目!

ついにこのブログも100回目になりました。
それにしてもまだまだ全く目標が達せられていません。

現時点でホームページに載せている苗字は1,876種類でした。

10万種を目標にしているわけですから、まだ2%です。

最も多い「い」の欄でさえ204種類で、全く手つかずの「ぬ」の欄などは「沼田」しか載せていません。
先は遠いですが、ゆっくりと増やしていきたいと思っています。


日本の苗字を数えるHP

https://sites.google.com/site/ribennomiaoziwoshueruh/

2013年10月26日土曜日

神谷に関して

「か」の欄をゆっくりと整理しています。
とにかく数が多いので大変です。
とりわけ大変だったのが「神谷」です。

「神谷」は「かみや」と読むことが圧倒的に多いです。

「かみたに」という読みも多そうですが、「苗字の百貨店」によると全体の1割未満だそうです。

他に「かんたに」、「かんや」、「こうたに」、「こうや」、「じんたに」、「じんや」があります。
この辺りまではまだ言われれば納得できますね。

他に「かべや」と「みたに」という読みもありました。
全部で10種類です!
ここまでの最高記録です。
全て実在も確認できました。

「神酒(みき)」という単語もあるので、「みたに」という読み方も納得できないことはないのですが、普通に考えると、「か」が抜けているだけじゃないのか?と思ってしまいそうです。

「かべや」は難しいです。これは読めません。

2013年10月25日金曜日

狩野に関して

以前から悩んできた「狩野」の読み方ですが、「かの」と「かのう」を併記することとしました。
もちろん「かりの」は別の扱いとしました。

読み方の基準に関して、あまりしっかりと決めていなかったのですが、だいぶ方向性がみえてきました。

発音したり、ローマ字で書いたりしたときにどちらともとれるものはまとめておくことにします。
濁音の有無と同じ扱いです。

子音の微妙な違いもまとめてしまっているのですが(「よしはら」と「よしわら」とか)、母音の違いは分けています。

例えば、「川添」という苗字で「かわぞえ」と「かわそえ」はまとめていますが、「かわぞい」という読み方は分けています。

このへんは微妙ですね。
「かわぞい」と「かわぞえ」も発音してみるとほとんと変わらないですし、五十音順に並べたときの違いも「よしはら」と「よしわら」に比べると小さそうですし。

2013年10月24日木曜日

河合に関して

ようやく「お」で始まる10,000人以上いる苗字が整理できました。
ここまででほぼ200種類になってます。
全部で1,000から1,500種類くらいでしょうか。

眺めてみると出会ったことがない苗字とか読み方が、かなりあることに気づきます。

次は「か」の欄だ!と思ったのですが、こちらもかなり量があります。
「上」や「神」で始まる苗字というのは読み方が多様になりやすいですね。

ここもしばらく時間がかかりそうです。

ところで「河合」という苗字があります。
全体では100,000人もいることになっているので、相当にメジャーな苗字です。

読み方としては「かわい」が一般的ですが、稀少な読みとして、「かあい」、「かわあい」、「かわえ」、「かわごう」があります。
全て実在を確認できました。

「かわごう」は良いですよね。
全く音の響きが違いますから。

「かわえ」もちょっと違います。ちょっと難読だと思いますが…

「かわあい」は冷静に考えると、最も自然な読みですね。

「かあい」はどうでしょうか?

これは悩みます。
「みやさき」と「みやざき」みたいな濁点の有無だけの苗字はまとめてしまっています。
「すがわら」と「すがはら」みたいなものもまとめてしまっています。
そういう意味では「かあい」だけは「かわい」にまとめてしまって良いのではないかと思うのです。

後々に変更するかもしれませんが、とりあえずはその方針でいこうかと思います。

2013年10月23日水曜日

遅々として進まず

実際に苗字を並べるだけなら簡単かと思っていましたが、実際にやってみるとかなり大変です。
実在を確認できないものが多く、あちらこちらを探しています。

「お」の欄だけでも「大」や「小」の漢字で始まるものは複数の読みがあるので、確認作業が手間取ります。
ゴールが決められている作業ではないので、ゆっくりと増やしていこうと思います。

2013年10月22日火曜日

新に関して

「新」に関して、「あらた」という読みを確認できました!
インターネット上での検索では難しかったので、紙の電話帳を見たら確認できました。

「あらた」より稀少な読みである「あら」と「にい」は簡単に確認できました。

これで「あ」から「え」までの10,000人以上の苗字は全て網羅したと思います。

今は「お」の欄を整理しているのですが、数が多いので大変です。
本当は1日100種類くらいは増やしていきたいのですが、とても無理です。

気長に増やしていこうと思います。

2013年10月21日月曜日

「おお」や「いい」に関して

現在は「お」の欄を整理しています。
「お」で始まる5,000人以上いる苗字で、読み方が単一のものは全て載せました。

読み方が複数あるものに関しては少しずつ確認していってます。

気づいたのは「おお」とか「いい」を「お」や「い」と読むとしているものが意外に多いということです。

具体例でいうと、「大川」という苗字があって、これを「おおかわ」ではなく、「おかわ」と読むとしているものです。
後、「飯塚」を「いいづか」ではなく、「いづか」としているものもありました。
他にもこういう例が多数あるのです。

ふりがながしっかりとふってあれば、確認できたとして載せるのですが、ローマ字表記はひとによってまちまちなので、それだけでは信頼がおけないのです。

「おおかわ」の場合であったとしたら、「ookawa」や「ohkawa」となっていれば、問題がないのですが、「okawa」となっていても、「おかわ」なんだなとは思いませんよね。

「いい」の場合も正しくは「ii」なんだろうと思いますが、「いー」と考えて「i」だけで省略しているケースがないとはいえないかと思います。
もちろん普段は「いい」としているものが、間違って表記されてしまったものがインターネット上に残った場合もあるかと思います。
それなので、このへんは慎重に対応していこうと思っています。

2013年10月20日日曜日

上田と新(あらた)に関して

とりあえず、10,000人以上いる苗字のうち、読み方が単一のものはホームページに載せました。
いちおう、最低限の形を作ってみました。

1,000種類以上は載せたので、全体の1%は超えたのでしょうか?

推定人数の欄は、「苗字の百貨店」を参考にしました。
読み方がふたつ以上ある場合、「・」で分けていれば、元の人数を半分にして有効数字2桁になるように切り上げました。
「>」で分けられていれば、7:3で分けて、切り上げました。
7:3という数字に根拠はないのですが、括弧内の読み方は全体の1割未満の稀少な読み方となっていたので、半々と1割の中間をとってみました。

これまで最も複数の読み方があったのは、「上田」です。
最も有名な読み方は「うえだ」ですが、それ以外に「あげた」、「うわだ」、「かみた」、「かんだ」、「こうだ」、「じょうだ」がありました。全て実在を確認できました。全部で7種類です。
「上田」に限らず、「上」という漢字が入ると、色々な読み方ができてしまうようです。

読み方が発見できなかったものは保留にして、表には載せていないのですが、それはほとんどが括弧内の稀少な読みなので、推定人数には影響していません。
括弧内の読み方に対する推定人数の欄は全て空白にしているからです。

ひとつだけ括弧内ではない読み方で見つからなかったものがあります。
それが「新」という苗字です。
「新」の読み方は「苗字の百貨店」によると「あたらし・しん>あらた」となっていました。

「あたらし」と「しん」は簡単に見つかったのですが、「あらた」という読みが見つからなかったのです。

基本的に一文字姓は探しにくいのですが、この場合、「新」と書いて「あらた」と読むファーストネームの方もいるということもありました。

とりあえず、「新」はまだ載せていません。
いずれ再調査をしてみます。

2013年10月19日土曜日

なかなか進みません

ようやく「ま」まで、1,0000人以上いる苗字を載せました。

1,0000人以上もいる苗字というと、ありふれたものかと思っていましたが、実際には出会ったことがない苗字もいっぱいありました。
単一の読み方しかないものというのは半分くらいで、稀少な読みをもつものも多いので、それらは少しずつ確認するしかないかと思います。

以前にも書きましたが、「狩野」の読みとして、「かの」と「かのう」があって(「かりの」もありますが)、それを別にするかどうかというのも悩みどころですね。
基本的には一緒で良いと思っていますが。
(もちろん「かりの」は別です)

あと、悩ましいものとして「山地」とか「宮地」とかですね。
それぞれ「やまじ」や「みやじ」と読むことが多いと思います。
濁点をつけない読み方もあります。
「地面」の「「地」ですから「ぢ」でなく「じ」となることは問題ないと思いますが、濁点がつかないとなると、「地」は「ち」となりますよね。
そうなると「山地」や「宮地」は「やまち」や「みやち」となります。
これも濁点の有無だけだと考えると、別の読みだとは考えたくないところですが、五十音順にするとだいぶ違ってきてしまうのです。
(「菅原」を「「すがわら」か「すがはら」とするのと同じです)
今のところは一緒に扱っています。

とりあえず、10,000人以上の苗字を整理することを優先しようかなと思っています。

2013年10月18日金曜日

舮に関してなど

「舮」という漢字が漏れていました。
追加しておきます。

「鈩」などと同様に旧字体ではないのですが、異体字として「艫」があります。
似たような漢字では「炉」だけが新旧字体表に載っており、旧字体として「爐」があります。

「舮」を用いた苗字は3種類でした。

「舮居」と「舮井」はともに「ともい」と読みます。
実在も確認できました。
「艫」を用いている方が多いです。

「長舮」も「長艫」だけが見つかります。

ウェブの「写録宝夢巣」で1件だけです。

稀少な苗字だと旧字体だけしか見つからないことはよくあります。

他と揃える意味で併記しておきます。

実在は確認できましたが、読みまでは確認できませんでした。

「苗字の百貨店」によると「ながろ」だそうです。

ホームページの方は一気に載せている苗字を増やしました。

ただし、まだようやく1,000種類くらいです。

「あ」から「な」までは10,000人以上いる苗字のうち、読み方が単一のものを中心に乗せています。「に」から後はまだまだこれからです。

悩ましいのは「菅原」や「吉原」や「小笠原」などで、「原」を「はら」と読むか「わら」と読むかで五十音順の場所がずれてきてしまいます。

私はこれを全く別の読みだとは考えていないので、併記という形にしているのですが、該当する場所を見ても載っていないといわれないかと心配です。

2013年10月17日木曜日

ホームページを作りました

苗字を数えていくのにあたり、ブログだとまとまった形にならないので、ホームページを作ってみました。
「日本の苗字を数えるHP」というタイトルにしました。
https://sites.google.com/site/ribennomiaoziwoshueruh/home


とりあえず、「あ」欄から「わ」欄まで作ってみましたが、まだ100,000人以上の超メジャーな苗字を載せただけです。

読み方が複数あるものに関しては、実在を確認したものから順に正しい読み方の位置に載せています。
「東(あずま)」と「東(ひがし)」とか、「河野(かわの)」と「河野(こうの)」とかです。

100,000人以上いる苗字の中で、「上田」と「馬場」だけは「うえだ」と「ばば」以外の読み方がたくさんあったので、まだ載せていません。

「あ」と「い」だけは10,000人以上までの苗字のうち、読み方が単一のものを載せました。
最初のうちは読み方が単一のものを多い順に載せていこうと思います。

現時点では、まだ300-400種類しか載せていません。
1日に100種類ずつ増やしても100,000万種の苗字を集めるには3年かかる計算です。

ホームページの方に載せてある苗字で、まだ別の苗字を見つけた方は教えていただければ幸いです。

2013年10月16日水曜日

異体字のまとめ

異体字に関しては、基本的に新旧字体表を参考にしています。
http://www.asahi-net.or.jp/~ax2s-kmtn/ref/old_chara.html

旧字体とされているものであれば、新字体に置き換えることが可能(戸籍上での修正も可能)となっているので、これに載っている漢字であれば全て新字体と旧字体をまとめてしまっています。

常用漢字でない場合、ここから漏れてしまっています。
下記の漢字が漏れていた主なものです。
括弧内は新旧字体表に載っていたものです。
括弧内が新字体と旧字体の関係になっているので、常用漢字でないものも置き換えれるだろうと判断したのです。

「蛎」→「蠣」、「砺」→「礪」
(「万」→「萬」、「励」→「勵」)
 
「篭」→「籠」
(「竜」→「龍」、「滝」→「瀧」)
 
「昿」→「曠」
(「広」→「廣」、「鉱」→「鑛」)
 
「桧」→「檜」
(「会」→「會」、「絵」→「繪」)
 
「賎」→「賤」
(「浅」→「銭」、「残」→「殘」、「桟」→「棧」)
 
「陦」→「隯」、「涛」→「濤」、「梼」→「檮」
(「寿」→「壽」、「鋳」→「鑄」)
 
「蝿」→「竃」
(「縄」→「繩」)
 
「薮」→「藪」
(「数」→「數」)
 
「芦」→「蘆」、「鈩」→「鑪」、「枦」→「櫨」
」→「」)
 
 
 
これとは逆に、wiktionaryで見ると異体字の関係にあるとされているけれど、別字として扱ったものもあります。
 
「富」と「冨」
「刈」と「苅」
「園」と「薗」
「峯」と「峰」
「島」と「嶋」
などです。これは新旧字体表(私は「角川新字源」を参照しています)に載っておらず、かつ両方がJIS第1水準となっているものです。
JIS第1水準であれば、わざわざ置き換えたりする可能性が低いだろうという判断です。
 
 
異体字とはなっていたのですが、用いられている苗字を検討していった結果、全く別の漢字と認識されていると判断したものも別字として扱っています。
 
「岩」と「巌」
「体」と「躰」
「荘」と「庄」
「渓」と「谿」
「舗」と「鋪」
などです。
 

2013年10月15日火曜日

ここまでのまとめ

ひととおり、新字体と旧字体の整理が終わりました。

「あ行」は16,874種類
「か行」は16,736種類
「さ行」は12,376種類
「た行」は12,101種類
「な行」は5,949種類
「は行」は9,944種類
「ま行」は8,909種類
「や~わ行」は6,106種類
となりました。

合計で88,995種類となりました。
整理を始める前の時点で96,515種類となっていましたから、7,000種類ほど少なくなったようです。
数え方が異なるので、仕方がないです。

これからは苗字の総数を数える作業を進めていきます。

もう一度、最初に決めた私なりのルールを出します。

①新字体で置き換えられるものは置き換え、まとめて数える。
 
 これは、「渡辺」さんと「渡邊」さんと「渡邉」さんは全て「渡辺」さんとして扱うということです。戸籍上では旧字体で登録されている場合でも新字体を使うか旧字体を使うかは全く本人の自由なので、総数がわかりにくくなるかと考えたからです。

②読みが明らかに異なる苗字は別として扱う。
 「苗字の百貨店」では、漢字ごとにひとつの苗字としていて、例えば「河野(かわの)」さんと「河野(こうの)」さんはひとつに扱われています。でもこれは名乗っている本人たちにしてみれば、「一緒にしてくれるなよ」と思うに違いないと思ったのです。

③あまり違わない読みは同一と考える。
 ②と矛盾しているようですが、例えば「浜崎(はまさき)」さんと「浜崎(はまざき)」さんは異なっているようで、あまり違いがない気がするんです。戸籍に載っているのは漢字のみで、フリガナはないんですね。だから「浜崎(はまざき)」さんが就職を機に「浜崎(はまさき)」さんに変えてしまおうというのはできないことではないはずなんです。なので濁点の有無だけで、別の苗字として扱うことにはしていません。

④あまりにも稀少な苗字はとりあえず考えない。
 「苗字の百貨店」では全国に2件以上登録されている苗字はほぼ網羅してあるみたいです。よってここに載っていない苗字はかなり稀なものになってしまうと思います。そしてそれを足していくとキリがなくなってしまう気がするのです。例えばスポーツ選手などが帰化して日本の苗字を持ったとしますよね。それを全て加えていくと、本当に際限がなくなってしまうのです。
ある程度、数えきってしまうまでは、そういうのは考えないようにします。

2013年10月14日月曜日

実と円と当と燈に関して

異体字をまとめる作業も本日が最終日になります。
予想以上に時間がかかり、3ヶ月も費やしてしまいました。
この後は、どんどんと苗字を数えていきたいなと思います。

最終日は「実」から。
旧字体は「實」です。

「実」を用いた苗字は180種類ほどありました。
読み方は「じつ(じっ)」と「さね(ざね)」と「み」が同じくらいの割合でありました。

「実山」は「みやま」か「じつやま」と読むことが多いですが、「たねやま」と読むこともあります。
いずれの実在も確認できました。

「実宗」は「さむね」と読みます。
実在も確認できました。

「実」一字では「みのる」と読むことが多いようです。
実在は確認できませんでした。
一字姓の確認は難しいことが多いです。
特にファースト・ネームとしても用いられるものだと相当に難しいです。
一字姓の確認作業は今後の課題です。


次は「円」です。
旧字体は「圓」です。
これも旧字体を新字体に置き換えている方が少ないだろうなと思う漢字のひとつではあります。

「円」を用いた苗字は140種類ほどありました。
読み方は「えん」が多いですが、「まる」も結構あります。

「円谷」といえば「円谷プロ」があるので「つぶらや」と読めてしまいますが、普通に考えると難読ですよね。
「円谷」は「つぶらや」か「つむらや」と読むことが多いです。
「円」を「つぶら」と読む苗字は他にもいくつかありますが、「つむら」と読むものは他にありませんでした。
「円谷」は他にも「えんや」や「えんたに」、「まるや」と読みます。
「つぶらや」が有名なので、かえって正しく読んでもらえなさそうです。

「円日」は「まどか」と読みます。
実在も確認できました。


次は「当」です。
旧字体は「當」です。


「当」を用いた苗字は140種類ほどありました。
読み方は「とう」が多いですが、他にも「あて」や「あたり」や「と」と読むことがあります。

「当木」は「とうぎ」と読むことが多いですが、「あてぎ」や「あつき」という読み方もあります。
いずれも実在を確認できました。

「当間」と「当麻」と「当摩」はいずれも「とうま」と読むことが多いですが、「たいま」という読み方もあります。
いずれも実在が確認できました。

「日当」は他の読み方もありますが、最も多い読みは「ひなた」です。
「日当瀬」も「ひなたぜ」と読みます。
(「苗字の百貨店」では「ひなたせ」で載っていましたが、調べると濁点がついている方が多いようです)

「福当」は普通に「ふくとう」と読みます。
実在も確認できました。
もうひとつ、「苗字の百貨店」には「とんだ」という読み方も載っていました。
こちらの読みは実在が確認できませんでした。


最後の最後です。
「灯」と「燈」です。
これを最後にしたのには訳があります。
どうするか悩んだのです。

「灯」が新字体で、「燈」が旧字体なのです。
両方ともJIS第1水準です。
それはよくあることです。

問題なのは、「苗字の百貨店」で見ると「灯」を用いた苗字は5種類で、「燈」を用いた苗字は16種類だったことです。
旧字体を用いている方が圧倒的に多いのです。
他にはこういうことはありませんでした。

「灯」を用いた苗字では「灯」を「燈」に置き換えても全て成立するのですが、逆は成立しないことが多いのです。

悩みましたが、これだけ例外的に「燈」に「灯」をまとめることにしました。
まとめておかないと他と矛盾するだろうと考えたので。

読み方は「とう(どう)」が多いです。

「燈下」は「とのした」と読みます。
実在も確認できました。

「長燈」は「ながと」で、「火燈」は「ひとぼし」と読むそうですが、どちらも実在は確認できませんでした。

2013年10月13日日曜日

万と励と蛎と砺に関して

本日は「万」から。
旧字体は「萬」です。
このふたつが同じ意味があるということは誰でも知っていると思いますが、実際に新字体と旧字体の関係だというのは想像しにくいです。
形が全く違いますし。

「萬」を用いた苗字の方が、日常的に「万」と置き換えて名乗っているというのは考えにくいです。
しかし実際に新旧字体表に出ているので、置き換えて名乗ることもできないことはないわけです。
この後に紹介する他の漢字との整合性をとるためにも、まとめておきます。

「万」を用いた苗字は200種類以上あります。
読み方は「まん」が多いですが、「ま」や「ばん」もあります。

他には「よろず」や「よろ」と読む苗字も数種類ずつありました。

「万里小路」は「まりこうじ」と読むこともありますが、「までのこうじ」と読むことの方が多いようです。
由緒ある苗字のようです。
実在も確認できました。

「万木」はいろいろな読み方がある苗字ですが、多い読みは「ゆるぎ」です。
これも実在が確認できました。
(次に多い読み方は「よろぎ」です)
「万」を「ゆる」と読むのは、これだけです。難読です。

「万沢」は「まんざわ」と読むことが多いのですが、「かずさわ」という読みも確認できました。

他に「苗字の百貨店」では、「万豆」で「はず」、「万辻」で「もつじ」と読む苗字が載っていましたが、実在は確認できませんでした。


次は「励」。
旧字体は「勵」です。

「励」を用いた苗字は1種類しかありませんでした。
「励」一字で「はげみ」と読む苗字がそれです。
実在も確認できました。

「励」一字で「れい」と読む場合もあるそうですが、こちらは確認できませんでした。


次は「蛎」です。
「蛎」はそもそも常用漢字ではないので、新旧字体表には載っていないのですが、異体字として「蠣」があります。

「蛎」を用いた苗字は10種類ほどありました。
読み方は「かき」だけです。


次は「砺」です。
こちらも常用漢字ではないです。
異体字として「礪」があります。

「砺」を用いた苗字は5種類ありました。
あまり見たことのない漢字ですが、「砺波(となみ)」という苗字などは1000人ほどいるようで、決して稀少苗字というわけではありません。


本日は「万」が入った漢字を紹介しました。
「万」が入った漢字というと「栃木」の「栃」もそうですが、「栃」の「万」を「萬」に置き換えた「櫔」という漢字はJIS第4水準で、苗字としては使われていないか、使われていたとしても相当に珍しいのではないかと思います。

2013年10月12日土曜日

真と槙と鎮と慎に関して

本日は「真」からです。
旧字体は「眞」です。

「真」を用いた苗字もかなり多く、400種類以上あります。

読み方は「ま」が多いですが、「しん」もかなり多いです。

他には「さな」や「さね(ざね)」という読み方もあります。

例えば「真田」は「さなだ」と読むことが圧倒的に多いですが、これは誰でも読めますよね。
これが稀少な苗字で「真」が使われていて「さな」や「さね」と読むとなると途端に難読となることが多いのです。

「し」という読み方もあります。
「真水」は「まみず」と読むこともありますが、最も多い読み方は「しみず」です。


次は「槙」です。
旧字体は「槇」です。

「槙」を用いた苗字は80種類ほどありましたが、読み方は「まき」だけでした。


次は「鎮」です。
旧字体は「鎭」です。

「鎮」を用いた苗字は20種類ほどありました。
読み方は「しず」と「ちん(ぢん)」が半々くらいでした。


次は「慎」です。
旧字体は「愼」です。

「慎」を用いた苗字は10種類もありません。
読み方は「しん」だけで良いと思います。

2013年10月11日金曜日

沢と釈と訳と駅に関して

本日は「沢」からです。
旧字体は「澤」です。
有名ですよね。
 
「沢」を紹介するということは、いよいよこの作業も終わりが近づいているということです。
 
「沢」を用いた苗字は非常に多く1200種類以上もありました。
そのうちの7割ほどで「澤」に置き換えたものがありました。
 
読み方としては「さわ(ざわ)」がほとんどです。
 
「沢岻」は「たくし」と読みます。稀少苗字ではありません。
「沢」を「たく」と読むことは全体から見たら少ないですが、それでも10種類くらいはありました。
 
「沢潟」は「おもだか」と読みます。
オモダカという水生植物のことだそうです。
苗字としても実在が確認できました。
「沢」を「おも」と読むのも「潟」を「だか」と読むのも普通はできません。
難読ですね。
 
「沢海」は普通に「さわみ」とか「さわうみ」といった読み方もありますが、より多いのは「そうみ」という読み方です。
新潟県に「沢海(そうみ)」という地名もあります。
もうひとつ「沢海」と書いて「おもがい」と読む苗字もあります。
「沢潟」で「おもだか」と読むことを知っていれば読めるんでしょうか?
これらは全て実在も確認できました。
 
 
次は「釈」です。
旧字体は「釋」です。
 
「釈」を用いた苗字は30種類ほどありました。
「釈迦(しゃか)」を用いた苗字だけで6種類もありました。
読み方としては「しゃく」が多いです。
 
「釈尾」は「ときお」と読むます。
「釈」を「とき」と読むのは難しいようですが、苗字としては結構ありました。
 
「釈」と書いて「せき」と読むこともあります。
「釈」一字の苗字は「しゃく」と読むことが多いですが、「せき」と読むことも「とき」と読むこともあるのです。
 
「釈氏」は「しゃくし」や「せきし」と読むこともありますが、多いのは「きくち」という読み方です。
実在も確認できました。
どれも難読です。
 
 
次に「訳」と「駅」をまとめて。
それぞれ旧字体は「譯」と「驛」です。
 
「訳」を用いた苗字が16種類で、「駅」を用いた苗字が10種類でした。
読み方はそれぞれ「わけ」と「えき」しかありませんでした。

 

2013年10月10日木曜日

国と蔵と恵に関して

本日は「国」から。
旧字体は「國」です。

「国」を用いた苗字は400種類ほどありました。

読み方は「くに」が多いですが、「こく」もあります。
茨城県に「国府田(こうだ)」という地名がありますが、「国府田」という苗字も茨城県に集中しています。
「国府」と書いて「こう」という苗字はそれだけで8種類ありました。
神奈川県に「国府津(こうづ)」という地名がありますが、「国府津」という苗字はありませんでした。

「大国護」は「おおくご」と読みます。
実在も確かめられました。


次は「蔵」です。
旧字体は「藏」です。

「蔵」を用いた苗字は300種類ほどありました。

読み方は「くら」が多いですが、「ぞう」も結構あります。

「内蔵」は「うちくら」と読むこともありますが、「くら」と読むこともあります。
「内倉田(くらた)」と「内倉成(くらなり)」は「うち」をつけた読み方がありませんでした。

「五百蔵」は主に「いおろい」と読みます。
難読ですが、稀少苗字ではありません。
兵庫県と高知県で集中しており、全国では1000人以上もいそうです。

「華蔵閣」は「けずかく」と読むそうですが、実在は確認できませんでした。


次は「恵」。
旧字体は「惠」です。

「恵」を用いた苗字は180種類ほどありました。
読み方は「え」が多いですが、「けい」もありました。
他の読み方はなさそうです。

2013年10月9日水曜日

満と総と勧と従と桝に関して

本日は「満」から。
旧字体は「滿」です。

「満」を用いた苗字は250種類ほどありました。
読み方としては「みつ」が多いです。

他には「まん」、「ま」、「み」、「みち」という読みがあります。
読み方の種類は多いですが、だいたいは想像できる範囲内の読みです。


次は「総」です。
旧字体は「總」です。
 
「総」を用いた苗字は20種類ほどありました。
 
読み方としては「そう」と「ふさ(ぶさ)」が半々でした。
 
「上総」は「かずさ」です。
「長総」は「ながおさ」です。
どちらも実在を確認できました。
 
 
次は「勧」です。
旧字体は「勸」です。
 
「勧」を用いた苗字は10種類ありました。
ほとんどは「かん」という読み方をしていました。
 
「勧修寺」は「かじゅうじ」と読みます。
実在も確認できました。
京都府にある寺院の名称でもあるそうです。
 
「勧山」は「すすやま」と読みます。
「村勧」は「むらすすむ」と読みます。

どちらも実在を確認できました。
「勧める」という動詞があるので、そこから連想すれば読めないことはないでしょうが、ちょっとむずかしいです。
 
 
次は「従」です。
旧字体は「從」です。

「従」を用いた苗字は10種類ほどありました。
読み方は「より」か「じゅう」が多いです。

「専従」で「せんと」という読む苗字があると「苗字の百貨店」に載っており、ウェブの「写録宝夢巣」でも1件だけあるのですが、「専徒(せんと)」という苗字の集中する富山県にあり、実在も確認できませんでしたので、スキャンミスなのではないかと考えます。
「従」を「と」と読むのは不自然な気がしますし。



本日の最後は「桝」です。
旧字体ではなく、異体字として「枡」があります。

これもちょっと悩むところです。
Wiktionaryによると「桝」は簡易慣用字体で、「枡」は印刷標準字体でとなっているのです。
苗字として用いられていることが多いのは「桝」の方で、こちらはJIS第1水準。
「枡」は第2水準だったので、「桝」を主体とすることにしました。


桝」を用いた苗字は140種類ほどありました。
読み方はほとんどが「ます」です。

「五桝本」は「ごしょうもと」と読みます。
実在も確認できました。
「桝」を「ます」と読まない唯一の苗字だと思います。

2013年10月8日火曜日

斉と斎と済に関して

本日は「斎」と「斉」をまとめてやります。
旧字体は「齋」と「齊」です。

「斎藤」や「斉藤」が有名ですが、「斎藤」の方が「斉藤」よりも多いです。
苗字の種類でいうと、「斉」を用いたものが130種類ほどで、「斎」を用いたものが110種類ほどなので、逆に「斉」の方が多いのです。

「斎」と「斉」は全く別の漢字ですが、形が似ていますし、苗字としてもほぼ同じように用いられています。
読み方は圧倒的に「さい(ざい)」です。

「斎宮」と「斉宮」は「いつき」と読みます。
実在も確認できます。

「斎」と「斉」も「さい」と読むことが多いですが、「いつき」と読むこともあります。
こちらも実在が確認できます。

「友斎」と「友斉」は「ともなり」と読みます。
これも実在が確認できます。

「小斎平」と「小斉平」は「こせひら」と読みます。
(実在が確認できたのは「小斉平」だけでしたが)

後、「斉料(ときりょう)」という苗字が「苗字の百貨店」で紹介されていましたが、これは実在が確認できませんでした。
単語として存在するのは「斎料(ときりょう)」の方なので、念のために探しましたが、こちらでも見つかりませんでした。


次は「済」です。
旧字体は「濟」です。

「済」を用いた苗字は40種類ほどあります。
読み方としては「すみ(ずみ)」と「さい(ざい)」が同じくらいにありました。

「百済」は「ひゃくさい」と読むこともありますが、「くだら」と読むことが多いです。
なぜこのように読むのかは分かりませんが、普通に日本史で習う読み方ですよね。
どちらの読みでも実在は確認できます。

「西済」は「さいす」と読みます。
実在も確認できました。

「済陽」は「わたよう」と読みます。
これも実在が確認できました。

「済」一字では「わたり」と読むそうですが、これは実在が確認できませんでした。

2013年10月7日月曜日

辺と宝と淵と鶴に関して

本日は複数の異体字のあるものをまとめて。

まずは「辺」から。
旧字体は「邊」です。
それとは別に俗字として「邉」があります。

「辺」を用いた苗字は誰でも思いつくだろう「渡辺」を含め300種類以上あります。

読み方は「べ」が圧倒的に多いです。
「渡辺」以外で「辺」を「なべ」と読むことがないわけではないですが、少数派です。
普通に読めば「辺」は「へん」か「べ」としか読めないわけで、「なべ」という読みが本来ならばちょっと変わった読みなのかもしれません。


次は「宝」。
旧字体は「寶」です。
それとは別に俗字として「寳」があります。

「辺」に対する「邊」と「邉」の関係と同じですね。

「宝」を用いた苗字は200種類以上あります。

「ほう(ぽう、ぼう)」が多いですが、「たから」と読むものも多いです。

「船宝」は「ふなとみ」と読みます。
「宝」を「とみ」と読む苗字は他にもいくつかあります。

「宝方」は「もろかた」と読むそうです。
実在も確かめられました。
これは難読です。

「ほ」と読むことも少数ながらあります。


次は「淵」です。
こちらは異体字(俗字)がふたつ。「渕」と「渊」です。
「淵」はJIS第1水準で、俗字のふたつは第2水準です。

「渊」はほとんどありませんが、「渕」は非常に多く、苗字によっては「淵」よりも「渕」を用いている方の方が多いこともありましたが、これまでと同様に異体字がJIS第2水準であった場合はまとめることにしたいと思います。

「淵」は300種類ほどあります。
読み方は「ふち(ぶち)」がほとんどです。

「淵藤」は「えんどう」と読むそうですが、実在は確認できませんでした。


次は「鶴」です。
異体字として「靍」と「靏」があります。
このふたつはともにJIS第3水準なので、本来ならば扱わなくても良いのかもしれませんが、「苗字の百貨店」に載っていたので、いちおうまとめてしまいます。

「鶴」を用いた苗字は200種類以上もあります。
読み方は「つる(づる)」がほとんどですが、「つ(づ)」と読む場合もわずかにありました。

2013年10月6日日曜日

卯と雑に関して

ずいぶんと予定よりも時間がかかりましたが、この作業にも終わりが見えてきました。

本日は「卯」からです。
旧字体ではないのですが、異体字として「夘」があります。

似たようなものとして「柳」と「栁」があります。
左側に「木」がついただけです。
「柳」の異体字(俗字)として「栁」があるのですが、「栁」はJIS第3水準なので扱っていません。
「夘」はJIS第2水準です。

「卯」を用いた苗字は60種類ほどありました。
読み方は「う」だけです。


次は「雑」。
こちらは旧字体があります。「雜」です。

「雑」を用いた苗字は20種類ほどでした。
読み方は「さい(ざい)」か「ぞう」、「ざつ」、「ざ」があります。
どれも同じくらいずつあります。

「雑花」は「さっか」と読むそうですが、実在は確認できませんでした。


次は「静」。
旧字体は「靜」です。

「静」を用いた苗字は30種類ほどありました。

読み方は「しず」が多いですが、「せい」という読みもあります。
「静」一字では「しずか」と読むことが多いようです。

2013年10月5日土曜日

嶋と松に関して

本日は「嶋」から。

「嶋」はwiktionaryで見ると、「島」の異体字となっています。

しかし、「角川新字源」では「嶋」は「島」の別体字ということになっているのです。
http://www.asahi-net.or.jp/~ax2s-kmtn/ref/old_chara.html

「嶋」の扱いには悩みました。
苗字に用いられることの多い漢字なので、慎重に考えました。

結論としては、「新旧字体表」に載っていないという点と、「嶋」自体がJIS第1水準である点から別字と扱おうと思います。

「嶋」には異体字(俗字)として「嶌」があります。
これも悩ましい問題です。
「島」と「嶋」が異体字の関係にあるとすると、「嶌」も両方の字と異体字の関係にあるわけですから。
「嶌」はJIS第2水準なので、どちらかにまとめることは問題ないと思います。
私としては、「山」と「鳥」を縦に並べるか横に並べるかの違いだけなので、「嶌」と「嶋」をまとめておこうと考えます。

「嶋」を用いた苗字は600種類ほどありました。
ちなみに「島」を用いた苗字は1200種類ほどありました。
読み方は「しま(じま)」だけのようです。
(「島」には「とう」と読む場合もありましたが、かなり稀です)


次は「松」です。
これも異体字(俗字)として「枩」があります。
こちらも「木」と「公」を縦に並べるか横に並べるかの違いだけですね。
「枩」はJIS第2水準なので、まとめます。

「松」を用いた苗字は900種類ほどでした。
「枩」を用いた苗字は30種類ほどで、いずれも稀少なのですが、まとめてしまいます。
読み方は「まつ」が圧倒的ですが、「しょう」という読み方もありました。

2013年10月4日金曜日

浜と関と藤と船に関して

本日は苗字として用いられている種類は非常に多いけれど、読み方自体はそれほどバリエーションのないものを取りあげます。


まずは「浜」からです。
「浜」の旧字体は「濱」です。
「濵」も異体字(俗字)としてありますが、JIS第3水準なので、ここでは扱いません。

「浜」を用いた苗字はかなりあります。
400種類以上はあります。

読み方は「はま(ばま)」だけのようです。


次は「関」。
旧字体は「關」です。
「関」を用いた苗字は200種類以上あります。

読み方は「せき(ぜき)」がほとんどです。

「関東(かんとう)」という苗字があり、他にもいくつか「関」を「かん」と読む苗字もありますが、少数派で、「せき(ぜき)」という読みが圧倒的です。


次は「藤」です。
旧字体ではないですが、異体字として「籐」があります。
「籐」はJIS第2水準です。

「藤」を用いた苗字は更に多いです。
なんと900種類以上もあります。

「伊藤」や「加藤」といったメジャーな苗字にも使われていますし、苗字としての使用頻度はすごく多いですね。

読み方は「ふじ」か「とう(どう)」がほとんどです。
「と」という読みもありそうですが、実在が確認できませんでした。


次は「船」。
こちらも旧字体ではなく、異体字として「舩」があります。
「舩」もJIS第2水準です。

「船」を用いた苗字は200種類以上あります。
読み方は「ふね(ぶね)」と「ふな(ぶな)」と「せん」があります。
やはり「ふね(ぶね)」という読みが多いですが、他のもそれなりにあります。

2013年10月3日木曜日

崎と奇に関して

本日は「崎」からです。
「崎」には異体字として「﨑」と「嵜」と「㟢」があります。
埼」と「碕」は別字という扱いなので、除きます。

苗字の異体字というと、「崎」に対する「﨑」は有名ですよね。
ただし「﨑」はJIS第3水準なので、いわゆる機種依存文字になり、正確な数を調べるのは非常に困難です。
「㟢」もJIS第3水準です。
それなので、「崎」の異体字としてはJIS第2水準である「嵜」だけとしておきます。

「崎」を用いた苗字は多いです。
なんと1000種類以上もあります。
読み方は「さき(ざき)」だけのようです。


次は「奇」です。
こちらも旧字体ではなく、異体字として「竒」があります。
「竒」はJIS第2水準です。
「崎」の異体字である「嵜」と似ていますね。

「奇」を用いた苗字は10種類ほどありました。
ほとんどが稀少苗字です。
多い読み方は「き」です。

怪しいのが多いです。
例えば「大津奇(おおつき)」は実在が確認できませんでした。
「大津寄」と変換すると見つかる名前はありました。

「奇験(きけん)」と「奇能(きのう)」は確認できませんでした。

「山奇(やまき)」は確認できましたが、「片奇(かたき)」は確認できませんでした。

「苗字の百貨店」では「山竒(やまざき)」と「吉竒(よしざき)」という苗字も載っていましたが、実在は確認できませんでした。
「竒」と「嵜」のスキャンミスではないかと考えています。
「奇」という字の異体字を「さき(ざき)」と読むのは無理があります。

それらを除くと「奇」の読みは「き」だけのようですが、ひとつだけ「奇山(はやま)」というのがありました。
これも怪しいです。
実在は確認できませんでした。
しかし他に似た漢字もないし、どうしてこういう読みが出たのかわかりません。
これだけ特別な読み方をするということは実在するのかもしれません。
「奇山」が実在するかどうかの判断は保留しておきます。